新潟まつりとは
新潟まつりのルーツは四つの祭り
新潟まつりは、住吉祭、商工祭、川開き、開港記念祭という歴史ある4つの祭りが1つとなり、昭和30年に第一回がスタートしました。
毎年8月上旬の金、土、日曜日に行われます。
金曜日には日本最大級の「民謡流し」。土曜日には「住吉行列」、「新潟キラキラパレード」、「水上みこし渡御」、「市民みこし」、「手づくり子どもみこし」、「まちなか音楽花火」。日曜日には「住吉行列」やクライマックスの「花火大会」。
今年も3日間にわたって繰り広げられる新潟まつりの多彩な催しを期間中、現地にて是非お楽しみください。
深川芸者から出た"手古舞"の装束
江戸三大祭りとは、神田祭、深川祭、浅草三社祭のこと。
特に深川祭の本祭りは3年に一度だから、物凄く気合が入ります。
ルーツを申せば、深川なんぞは江戸職人の町、川並(地方から運ばれた木材を足で巧みに操る貯木作業)、大工、鳶職、左官、担ぎや、人夫、漁師、ヤクザ等と吉原の官制遊郭に対して、民営の遊郭が軒を連ね、血気盛んな人種が集まった町は、事件と喧嘩と火事は日常茶飯事。
だから、幕府は官営の吉原以外は風俗営業取り締まりに厳しく目を光らせ、常に手入れをおこないました。これを警動と言いまして、もぐりの民営遊郭は芸者に羽織を着せて、男装(写真の通り、袴もモンペ風、頭も桃太郎の髪型)させ目を眩ませたのです。
だから、警動を逃れるために、わざと源氏名を江戸小唄の名人"勝太郎"、"貞奴"等の如く(その名残が少しご高齢の御方ならば、記憶があると思いますが、)男性名で舞台に立っていたのです。
深川芸者の気風もカッコよくて江戸の粋の発祥地になった。【紅山子談】
江戸時代が発祥という200年の伝統を誇る「新潟古町芸妓」は、京都の祇園、東京の新橋と並ぶ日本三大芸妓の一つ
住吉祭
歴史あるおまつりをルーツに持つ新潟まつり
廻船問屋が大阪の住吉行列からご神体を受け、地域住民にも信仰されるようになり、享保11年行列を組む祭りが行われました。これが「住吉祭」の起源だと伝えられています。水上渡御は港の安全を祈り、みこしが信濃川を東から西へ渡御していきます。
水の都新潟の海上安全、湊の発展を祈願する「水上渡御」は、住吉行列の見どころの一つ。行列の御座船に乗せて運ばれる住吉大神さまのみこしは、白山さまを出発し、信濃川河口の右岸に到着すると水上の龍船へと移されます。そして、約50隻もの船とともに信濃川から海上をまわって対岸へと渡ります。華やかな水上パレードの後、左岸に着いたみこしは再び御座船へ乗せ替え、古町通を通って白山さまへと進みます。
白山神社には花火やみこし宮入に合わせ、大勢の方がおまいりに訪れます。
新潟まつりのフィナーレ花火大会は、白山公園裏の信濃川やすらぎ提より
打ち上げられ、間近で花火を見ることができます。
境内には屋台がたくさん立ち並び、おまつりの雰囲気をより盛り立ててくれます。
白山神社の境内には懐かしい様々な屋台が立ち並び楽しそうに老若男女が集う
商工祭
昭和4年の秋、商業振興を目的に広告パレードが始まりました。これが発端で「商工祭」の名がつけられ、戦後は各企業の趣向を凝らした山車が連なり、古町芸妓も総出で華やかさを競うなど、行列は延々5キロにもおよんだといわれます。
200年の伝統を誇る日本三大芸妓「新潟古町芸妓の舞」
川開き
明治41年、新潟は2回にわたり大火に見舞われました。一日も早い復興を期して、同43年に「新潟川開き協賛会」が結成され、9月10日・11日の両日、萬代橋下流の中州で、花火が打ち上げられたのが「川開き」の起源とされています。
開港記念祭
新潟港は、安政条約による5港の1つとして明治元年11月19日に開港しました。昭和5年には開港60周年記念式典が開催され、それまでの記念日を「記念祭」として、史料展や物産展など多彩な催しが賑やかに開かれたそうです。
行事案内―8/4(金)
大民謡流し
まさに圧巻、日本最大級の民謡流し
樽きぬたの響きも軽やかに、新潟甚句や佐渡おけさを踊る大民謡流しが新潟まつりを盛り上げます。
それぞれ揃いの浴衣に身を包んだ踊り手の数は約1万4千人。新潟のシンボル萬代橋をメインに、柾谷小路など繁華街のあちこちで踊りの輪がはじけます。もちろん、飛び入りも大歓迎です。
時間 19:00〜20:30
会場
新潟甚句(柾谷小路〜萬代橋・東大通)
新潟甚句/佐渡おけさ(万代町通)
行事案内―8/5(土)
住吉行列
古式ゆかしく、そして華やかに続く
古式ゆかしい衣装を身にまとい、1キロにも及ぶ行列で市内を練り歩きながら、見る人に祭りの伝統を伝えます。
その住吉行列に続き、勇壮な万代太鼓、いなせなみこし、そしてかわいい子供みこしなどが連なります。
時間 10:00〜、14:20〜
新潟キラキラパレード
千名に及ぶ、華やかなパレード
ブラスバンドの演奏や、バトン、鼓笛隊、ダンスや仮装行列、新潟万代太鼓、新潟古町芸妓による山車など、約千名にも及ぶ参加者が様々な工夫や楽しいアイデアでパレードし、新潟まつりを盛り上げます。
時間 10:20〜
会場 柾谷小路・新潟中郵便局前 → メディアシップ前
お祭り広場
特設会場中央のステージでは、古町芸妓の踊りやアマチュアバンドの演奏が行われ、飲食・物販ブース、展示コーナーや体験コーナーなど、イベントが盛りだくさんです。
時間 10:00〜
会場 万代シテイ会場
平成29年度「道路ふれあい月間」推進標語最優秀賞
「この道で おはよう さよなら ありがとう」
8月は「道路ふれあい月間」です 国土交通省では、毎年8月を「道路ふれあい月間」として、道路を利用する国民の方々に、道路とふれあい、 道路の役割や重要性を改めて認識していただき、美しく、安全に利用していただくため、道路の愛護活動や道 路の正しい利用の啓発等の各種活動を特に推進することとしています。 また、大正9年8月10日にわが国で最初の道路整備についての長期計画である第1次道路改良計画が実施 されたことから、8月10日を「道の日」と制定しました。
水上みこし渡御
みこしが信濃川を渡り、港の発展を願う
満艦飾に彩られた約50隻の船舶による水上パレードに守られ、みこしを乗せた御座船が信濃川の右岸から左岸へ渡ります。
水上みこし渡御は「水の都にいがた」をまさに象徴したまつり行事です。
時間 12:40〜13:30
会場 万代島水産物物揚場 → 信濃川左岸 みなとぴあ上流付近
市民みこし
威勢のよい掛け声が響く
古式ゆかしい手古舞行列を先頭に、木遣り、神輿7基約4千名の担ぎ手により古町通りを練り歩き、薄暮の白山神社境内の宮入りで熱い祭りは最高潮を迎えます。
熱い祭りは最高潮を迎えます。
時間 16:00〜
会場 古町通10番町 → 白山神社
住吉祭と住吉行列の歴史
「湊祭」は湊元神社の祭礼により始まったとされております。延宝8年(1680)6月、新潟の廻船問屋「網干屋」の広嶋治兵衛が大阪の住吉神社からご神体を受け、地域住民にも信仰されるようになり、享保11年(1726)には行列を組むおまつりが行われました。これが「住吉祭」の起源だと伝えられております。その後、延享5年(1748)に白山神社の境内に住吉神社が勧請されたとの記録が残っております。現在では、住吉さまを載せたみこしは信濃川を東から西へと水上渡御し、湊の安全を祈ります。
住吉行列は、昔「湊祭」と呼ばれていました。起源は洲崎町(現在の本町13、14番町)の湊元神社(つもとじんじゃ)の祭礼にあります。湊元神社は延宝8年(1680)の創建で、海上安全の神さまである住吉の神をお祀りしていました。湊元神社のみこしが町全体の「湊祭」に発展したのが寛保3年(1743)頃。
壱番組から八番組が独特の纏を引いて供奉(ぐぶ)する大規模な町廻りの「昼の祭」、9番組から22番組までが纏灯篭や提灯を押し立てて海岸まで繰り出す「夜の祭」と、昼夜盛大に行われたと言われております。
住吉行列は、幕末の天下騒乱・県令・大火・不景気・戦争などで中止・再開を繰り返しました。一方で、明治19年に萬代橋が完成した際の花火が好評を博し、毎年夏に「川開き」「川祭」と呼ばれるおまつりが行われるようになりました。
昭和22年8月23日、「住吉祭」「商工祭」「開港祈年祭」「川開き」がそれぞれ復活、昭和30年にはこの4つのおまつりが「新潟まつり」として統合されました。
当初は8月22日・23日に開催されていましたが、8月下旬の天候が不安定で度々中止となっていたことから、昭和58年より祭日を早めて8月7日・8日・9日の3日間に。さらに平成19年からは第1金・土・日曜日、もしくは第2金・土・日曜日に行われるようになりました。
新潟総鎮守 白山神社 (住吉神社)
享保6年(1731)、新潟の町を大洪水が襲います。阿賀野川の流れが変わってしまった影響で、新潟湊の水深は浅くなり、入港船舶も減少することに。何とか港勢回復・商売繁盛をという人々の切実な願いから、大阪住吉大社より住吉大神(底筒男命・中筒男命・表筒男命)、息長足姫(神功皇后)を勧請して祀ったのが住吉神社です。延享5年(1748)には、白山神社境内に住吉神社が建立されたと言われ、また現在の本町13・14番町に鎮座していた湊元神社(つもとじんじゃ)の住吉神も、その後合祀されております。明治6年、白山公園造成にあたり住吉神社は取り壊され、住吉三神と息長足姫は白山神社本殿に合祀されます。その後、住吉神社は大正2年に再建。玉橋脇に「新潟湊鎮護 住吉神社」と大きな石の社号標が建立されているように、湊町新潟の商売繁盛・海上守護の住吉大神とみこしをお祀りしております。このみこしは安政5年(1858)に造られたもので、新潟まつり(住吉祭)の際、御座船に奉戴して市中を巡行いたします。
勇壮な「みこしの宮入り」は新潟まつりのハイライトのひとつ。夕刻、午後4時。古町10番町を出発する市民みこし行列。江戸囃子、子供・大人纏、子供・大人の手古舞、江戸木遣りを先導に神輿7基、担ぎ手4,000名の祭り女、祭り男の熱い渡御を行います。
午後7時20分、薄暮の白山神社。静寂の中を木遣りの先導で宮入りの始まり。静から動へ、神輿の熱い熱気が境内を覆いつくします。荒々しい中にも秩序を持ったこの宮入りは、人をもって『日本一』と称される。観客をも巻き込み、最高潮を迎えます。
手づくり子どもみこし
時間 13:00〜
会場 古町通8番町 → 白山神社
まちなか音楽花火
音楽に合わせた花火が夜空を彩る
市民みこしがクライマックスを迎えるころ、音楽に合わせた花火が始まります。「まちなか花火」を音楽とともにお楽しみください。
時間 19:45〜20:30
会場 萬代橋〜八千代橋間川中
※当日は会場周辺に交通規制がかかりますので、ご注意ください。
行事案内―8/6(日)
花火大会
夜空の大輪がフィナーレを飾る
信濃川河畔に映えるナイアガラ大瀑布や、新潟の夜空を彩るスターマインの大輪が、まつりのフィナーレを飾ります。
大型ワイドスターマイン「エボリューション(進化)」は圧巻です。
※荒天の場合、花火大会のみ7日に順延
時間 19:15〜20:30(荒天の場合、7日に延期)
会場 昭和大橋西詰
住吉行列
古式ゆかしく、そして華やかに続く
古式ゆかしい衣装を身にまとい、1キロにも及ぶ行列で市内を練り歩きながら、見る人に祭りの伝統を伝えます。
その住吉行列に続き、勇壮な万代太鼓、いなせなみこし、そしてかわいい子供みこしなどが連なります。
時間 10:00〜、13:20〜
お祭り広場
特設会場中央のステージでは、古町芸妓の踊りやアマチュアバンドの演奏が行われ、飲食・物販ブース、展示コーナーや体験コーナーなど、イベントが盛りだくさんです。
時間 10:00〜
会場 万代シテイ会場
交通アクセス
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
協力(順不同・敬称略)
新潟まつり実行委員会
新潟商工会議所 〒950-0078 新潟県新潟市中央区万代島5−1 TEL. 025-290-4411
新潟市役所 観光政策課〒951-8062 新潟県新潟市中央区西堀前通6番町894番地1
西堀6番館ビル TEL. 025-226-2608
新潟総鎮守 白山神社 〒951-8132 新潟県新潟市中央区一番堀通町1-1
TEL:025-228-2963
文化庁 〒100-8959 東京都千代田区霞が関3丁目2番2号 電話番号(代表)03(5253)4111
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