日本海を行く北前船などの回船や川舟が集まって来る、みなとまち新潟。
数々の商家が盛衰を繰り返したこの町で、小澤家は、米を扱い、回船を運航し、
みなとに関わる会社を興して、経営を拡大してきました。
小澤家の商いの舞台であったこの屋敷からは、新潟の町家の特徴と、明治時代以降に成長した商家の歴史をうかがうことができます。みなとまち新潟を支えた商家のたたずまいをぜひ御覧ください。
旧小沢家住宅通り土間。
江戸時代後期から新潟町で活躍していた商家・小澤家の店舗兼住宅。2011年7月より一般公開。新潟市文化財。
旧小沢家住宅、当時のままの建物「粋な黒塀に見越しの松」
日本遺産認定
新潟市を含む地域が”荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~”として日本遺産に認定されました。
日本遺産とは
「日本遺産(Japan Heritage)」は、地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを文化庁が認定するもの。ストーリーを語る上で欠かせない魅力溢れる有形や無形の様々な文化財群を、地域が主体となって総合的に整備・活用し、国内だけでなく海外へも戦略的に発信していくことにより、地域の活性化を図ることを目的としている。
大船絵馬(白山神社所蔵)
日本海沿岸には、山を風景の一部に取り込む港町が点々とみられます。そこには、港に通じる小路が随所に走り、通りには広大な商家や豪壮な船主屋敷が建っています。また、社寺には奉納された船の絵馬や模型が残り、京など遠方に起源がある祭礼が行われ、節回しの似た民謡が唄われています。これらの港町は、荒波を越え、動く総合商社として巨万の富を生み、各地に繁栄をもたらした北前船の寄港地・船主集落で、時を重ねて彩られた異空間として今も人々を惹きつけてやみません。
日本遺産~北前船寄港地・船主集落~認定。旧小澤家住宅もその一翼を担いました。
旧小澤家住宅について
■ 概要
旧小澤家住宅は、江戸時代後期から新潟町で活躍していた商家・小澤家の店舗兼住宅です。平成14年に、小澤家から新潟市へ土地と建物が寄贈されました。
そのため、新潟市教育委員会は平成18年8月24日、旧小澤家住宅の建造物7棟(主屋、新座敷、離れ座敷、道具蔵、家財蔵、蔵前及び渡り廊下、門及び東塀)と敷地を市文化財に指定しました。
■ 小澤家の来歴
小澤家は、江戸時代後期には「小澤屋七助」と名乗り米穀商を営んでいました。
明治時代の初めに当主は「七三郎」と改名し、回船経営に乗り出します。
以後、運送・倉庫業、回米問屋、地主経営、石油商と様々な事業に進出し、新潟を代表する商家の一つとなりました。
また、歴代当主は新潟の政財界の要職で活躍しました。
建物と庭園
建物について
上大川前通に面する敷地(約1600平方メートル)の中に、主屋や土蔵などの建物(延床面積約860平方メートル)があります。
敷地の南側には、思案小路に沿うように主屋・道具蔵が並びます。道具蔵は、開口部に残る焦げ跡や鬼瓦のヘラ書きなどから、明治13年(1880)8月の大火以前の建設、主屋はその直後に再建されたものと推測され、旧新潟町に現存する町家では最も古いものの一つである。
主屋は、平入の店に妻入の棟が接続する形態となっており、せがい造り・窓付き雨戸・張り出し二階といった新潟の典型的な町家の形態を保っている。
さらに、小澤家は明治時代の中ごろから終わりにかけて敷地を北側に拡大して、明治42年(1909)に竣工した家財蔵をはじめ、新座敷・離れ座敷などの増築や庭園造りを行いました。
新座敷は、白山公園内に移築再建された燕喜館(旧齋藤家住宅、明治41年竣工。齋藤喜十郎家は小澤家と姻戚関係にあった)との類似性が認められ、随所に技巧をこらした造りとなっている。
また、上大川前通に沿って続く板塀(東塀)と、そこからのぞく見越しのマツは、みなとまちの風情をとどめる景観を形成している。
茂作小路で幼少期を過ごした画家・三芳悌吉の『砂丘物語』にもよく登場する風景である。
これらの建物と庭園が一体となって、明治時代の豪商の屋敷構えを構成している。
庭園について
明治末期に、家財蔵・新座敷などの増築とあわせて築造されたと考えられる和風庭園です(作庭者は不詳)。
石組みなどに伝統的な庭園手法が見られる一方で、芝を張って庭園を社交の場や生活の場として使おうとする当時としてはモダンな庭園形式の流行がうかがえる。
植栽は、クロマツを中心にサツキ類を配してる。
また、紀州石・御影石・佐渡赤玉石など、船によってもたらされた石材が数多くあり、京都の陶工・清水六兵衛作の陶製の灯籠も据えられている。
北前船の記憶 みなとまち豪商の館めぐり まちあるきマップ
旧小澤家住宅と「旧齋藤家別邸」とをつなぐ,まち歩きマップができました!
どちらもみなとまち新潟を代表する豪商屋敷です。 自慢の庭園と屋敷をぜひご覧ください。
お得な2館共通券(2館で500円のところ400円・当日限り有効)も好評発売中です。
「柳都」とも呼ばれた新潟の繁栄ぶりを感じながら,まち歩きを楽しんでください。
歴史的な建物の案内,あちこちに残されている蔵の位置,おすすめのお店の場所などなど盛りだくさんの内容です。 猫マップのおまけもあります。
施設のご利用
館内マップ (貸室・休憩場所・非公開の場所)
貸室等の施設のご利用
貸室等の施設のご利用と使用料については、係員にお問い合わせください。
お問い合わせ先
◇ 電話 025(222)0300 ◇ FAX 025(222)0301 ◇ Eメール ozawake@nchm.jp
新潟市文化財旧小澤家住宅 〒951-8068 新潟市中央区上大川前通12番町2733番地
(指定管理者 財団法人新潟市芸術文化振興財団)
企画展・イベント
2月17日~25日 「花で彩る」を開催!
2月17日(土)より,市民企画フラワーアレンジメント「花で彩る」が始まる。
「水曜日のお花の会」の皆さんのご協力により,旧小澤家住宅が可愛らしいお花で楽しく彩られる。
初日の2月17日(土)には,先生による体験講座も開催。
旧小澤家住宅で定位置での撮影 水辺に庭のモミジが映っている。
旧小澤家住宅で定位置での撮影。土壁によく似合う。
2018年花の講師最初の花旅は「伊豆下田」爪木崎の水仙。
伊豆下田爪木崎の水仙まつりは12/20~2/10
冬でも温暖な爪木崎300万本もの純白の水仙は日本一!
伊豆下田に行かれたら、是非第28回河津桜まつり
平成30年2月10日(土)~3月10日(土)開催!!
と、700年の歴史を持つ古刹「栖足寺またの名を河童の寺」や日本最大級の総檜大浴場の伊豆下田河内温泉「千人風呂 金谷旅館」へもお立ち寄りください。(当サイトにてご紹介してありますのでご覧ください)
ボランティア企画 本町通展
小澤家のある上大川前通のとなりの通り、本町通のくらしやまちなみのようすを紹介する企画展。
鮮魚店の名物浜焼き 美味そう!港町新潟の風情を感じさせる。
アクセスマップ
より安心・安全で便利になります!
2019年は新潟市「開港150周年」を迎える。まさに夜明け前!
駐車場
近隣の有料駐車場
公共交通機関のご案内
バス
⇒JR新潟駅万代口バスターミナルより
●新潟市観光循環バス 「北前船の時代館」バス停下車、目の前
●【C6】八千代橋線 「東堀通12番町」バス停下車、徒歩3分
◆ 新潟駅万代口からタクシーで15分。
◆ 専用駐車場が3台分あります。ご利用の際は受付にお声がけください。
◆ なお、新潟市歴史博物館(みなとぴあ)駐車場も、無料で御利用いただけます(徒歩10分)。
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町 観光大使
協力(順不同・敬称略)
旧小澤家住宅・(公財)新潟市芸術文化振興財団
〒951-8068 新潟市中央区上大川前通12番町2733番地 電話 025(222)0300
(公財)新潟観光コンベンション協会
〒951-8062 新潟市中央区西堀前通6番町894−1 西堀6番館4F電話: 025-223-8181
新潟市役所 〒951-8550 新潟市中央区学校町通1番町602番地1 電話 025-228-1000
文部科学省 〒100-8959 東京都千代田区霞が関三丁目2番2号 電話番号:03-5253-4111
文化庁 〒100-8959 東京都千代田区霞が関3丁目2番2号電話番号(代表)03(5253)4111
「越後の冬と自然」をご覧ください。是非、訪ねてみませんか!
新潟沖に蜃気楼。富山湾の蜃気楼は見たことがありますが・・・凄い!
冬の福島潟・・・幻想的ですね!まるで童話の世界です
冬の福島潟 山も海も空気も透き通る
新潟市西区/佐潟 桟橋も木舟も凍てついているが人の心は温かい
冬の福島潟 何処からきて何処へ行く
冬の福島潟 黄金色に輝いて
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ハザ冬景色 寒さなんて
白山公園空中庭園のマジック
雪降る「旧新潟税関庁舎」
メルヘ~ン
新潟市歴史博物館みなとぴあ・・・柳都
新潟市歴史博物館みなとぴあ
雪の萬代橋で再会しましょう。是非、訪ねてみてください!
舞文化の伝統を踏襲する古町芸妓
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