世界では、森林の減少が続いており、持続可能な森林経営や生物多様性の保全が大きな課題となっています。また、地球温暖化がさらに進行することによって、森林に重大な影響が生じることも懸念されています。
昨年12月21日、森林に対する意識を向上させるため、国際連合は毎年3月21日を「国際森林デー」とすることを決議しました。
日本においても、持続可能な社会を実現するため、再生可能であり、環境への負荷が小さい資源である木材の利用をさらに進めていく必要があります。
森の巨人たち百選
5.カツラ「美瑛の森の神様カツラ」
14.ブナ「白神のシンボル」
18.スギ「オブ山の大杉」
38.ヤマザクラ「越代の桜」
53.ヒノキ「神坂大檜」
60.スギ「大悲山の三本スギ」
77.モミ「四万十源流の大モミ」
96.スギ「縄文杉(屋久杉)」
日本で最も太いスギの木です。屋久島を代表する観光地の一つです。
メインルートの荒川登山口からは往復で10時間程の本格的登山となります。背が低いずんぐりした樹形は台風の常襲地帯に育つ屋久杉の特徴をよく表しています。
凹凸の激しい幹は江戸時代に利用できない巨木として切り残されたことを示しています。
樹齢7200年という説もありますが、中心部が空洞になっており、その内側から採取した資料の科学的計測値は2170年となっています。
登山者の踏圧により根が傷むことがないよう、1996年に展望デッキがつくられました。2009年より、荒川登山口へは通年(3月~11月)車両乗入規制が行われています。
2005年に折れた千年の大枝「縄文杉 いのちの枝」(全長5m、直径1m)は、数千年を生きる縄文杉の生命力や森の成り立ちを知る手がかりとして「縄文杉いのちの枝」と名付けられ、屋久杉自然館に展示されています。
森の巨人たち百選のデータ一覧
九州・沖縄国有林
九州森林管理局は、九州・沖縄8県に所在する森林の約2割(約54万ha)に相当する国有林の管理経営を担っています。
九州の国有林は、九州中央山地から雲仙、阿蘇、九重、霧島、桜島といった火山地帯、対馬や五島、屋久島、奄美、南西諸島といった離島まで、南北約1,200kmの広範囲に分布しており、多様な森林生態系を有しています。
また、九州は温暖多雨な環境下のため、スギやヒノキの生育に恵まれおり、日田や小国、球磨、飫肥などの歴史的にも有名な林業地が発展してきた地域でもあります。
九州森林管理局では、国有林を国民共通の財産「国民の森林」として管理経営し、国民の多様な要請と期待に応えるべく、全国に先駆けた取組を実行しています。
屋久島は、南北に連なる琉球列島の北端、北琉球に位置し、九州の南端大隅半島の佐多岬から南およそ65kmの海上にあって、周囲130kmあまりの丸い形をした島です。ユーラシアプレートとフィリピン海プレートのぶつかる位置で何度かの氷河期には大陸との離合を繰り返したと考えられ、1千数百万年に及ぶ地史の経過(屋久島の花崗岩は1400万年前に形成されたとも言われています)があります。
さらに、緯度的に亜熱帯域に位置することや黒潮暖流が当たっていること、さらには地形的に新生代古第三紀の熊毛層群を貫いて隆起した花崗岩が島の中央部を占め、海抜0mから一気に1800m~1900mを超える山々が連なる急峻な地形から成り立っています。気候的には、年平均気温約20℃で年間を通して海からの水蒸気が山岳部に当たって雨となり年間降雨量も平均約4000mm、奥岳においては1万mm近くに達する温暖湿潤な気候となっています。
植生は、海岸部の亜熱帯に近い暖温帯から山頂部の亜寒帯に近い冷温帯までの幅広い温度環境に沿った多様な植生の垂直分布が顕著に見られます。花崗岩が成因となる土壌層は、植物にとっては貧栄養の厳しい条件となりますが、屋久島に樹齢数千年にもなるヤクスギが生育するのは、このような気象条件、土地条件が大きく影響していると言われています。
このような地理的、地史的特性、特異な地形、恵まれた気象条件から、生育する植生は、多様性に富み総数1900種以上にも及ぶと言われています。特に、固有植物78種、分布南限種200種以上、北限種も多数が確認されています。
なお、これら標高別、生育箇所別の分類は、主として(財)屋久島環境文化財団発行による「屋久島の植物」より引用整理し、また、南限、北限となる種に関しての記載は、「新版 屋久島の植物」 初島住彦監修 南方新社 などを参考にしてあります。
九州の国有林は、世界自然遺産や国立公園に指定されるなど、優れた森林
生態系を有し、四季折々を楽しむことができます。興味がある方やご不明
な点がある方はお近くの森林管理署等に、是非お尋ねください。
写真で見る国有林
自然環境・生物多様性の保全
九州の国有林の中で、特に優れた自然環境を有する地域については、森林生態系の保
全、希少な野生生物の保護を図るため、国有林独自の制度として「保護林」や「緑の
回廊」を設定し、保全・管理に努めています。また、関係機関と連携した自然環境の
保全も進めています。
木材・合板博物館
平成30年3月24日(土曜日)に、東京都江東区の木材・合板博物館において開催する「国際森林デー2018 みどりの地球を未来へ ~五感でつなげる世界の輪~」の参加者募集!
1.概要
平成24年(2012年)12月に開催された国連総会において、森林や樹木に対する意識を高める記念日として、毎年3月21日を「国際森林デー」とすることが決議されました。 これを記念して、毎年イベントを行っており、今年度は平成30年3月24日(土曜日)に「国際森林デー2018 みどりの地球を未来へ ~五感でつなげる世界の輪~」を木材・合板博物館(東京都江東区)で開催します。 当日は、各国の駐日大使館・国際機関の職員やその家族、留学生を招待し、ミニコンサート、映画「うみやまあひだ」の上映会、木の小皿やバターナイフを作る木工教室、留学生との交流会、木材・合板博物館見学会を行います。 このイベントの一般参加者(4歳以上)を募集しますので、参加希望者は下記により応募ください。
林野庁「 本イベントを通じて、人種、民族、国籍を超えて交流を深め、樹木に親しむ機会をともにすることで、森林を尊ぶ心を世界に広げます。」
2.開催日時及び場所
日時:平成30年3月24日(土曜日)13時00分~16時00分
会場:木材・合板博物館(東京都江東区新木場1-7-22新木場タワー)
3.主な内容
第1部開会式~オープニングセレモニー~(ミニコンサート)
第2部映画「うみやまあひだ」上映会、木工教室(ワークショップ)、留学生との交流会、
木材・合板博物館見学会
4.募集予定人数
200名(4歳以上、中学生以下のお子様は保護者の方と御参加ください。)
5.申込要領
(1)申込方法
参加を希望される場合は、代表者の氏名、郵便番号・住所、電話番号、参加希望者全員の氏名・年齢、第2部で木工教室を希望する場合は、参加希望者の氏名とお子様の学年を記入の上、郵便はがき、FAX、又は電子メールにて、お申し込みください。
参加費は無料です。先着順で受付を行い、招待状を郵送します。
〈お申込先〉
郵便はがき :〒160-0023東京都新宿区西新宿8-2-5新宿ウェストビル3F セレスポ新宿営業所 国際森林デー2018係
FAX番号:03-5937-3603
(件名に「国際森林デー2018係」と記載してください。)
電子メールアドレス : kokusaishinrin2018@cerespo.co.jp
(件名に「国際森林デー2018係」と記載してください。)
(2)申込締切
平成30年3月12日(月曜日)必着
(3)申込みに関するお問合せ先
公益社団法人森林文化協会内国際森林デー2018中央行事実行委員会事務局
TEL:03-5540-7686(平日10時00分~17時00分)
6.主催
国際森林デー2018中央行事実行委員会
(公益社団法人国土緑化推進機構、公益財団法人森林文化協会、公益財団法人オイスカ、NPO法人樹木・環境ネットワーク協会、林野庁)
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使
協力(順不同・敬称略)
林野庁 〒100-8952 東京都千代田区霞が関1-2-1 電話:03-3502-8111(代表)
九州森林管理局 〒860-0081 熊本県熊本市西区京町本丁2-7 電話: 096-328-3500
木材・合板博物館 〒136-0082 東京都江東区新木場1-7-22 新木場タワ―3F・4F
TEL 03-3521-6600
屋久杉自然館 〒891-4311 鹿児島県熊毛郡屋久島町安房2739-343 TEL 0997-46-3113
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