銀座エリア最大級の複合商業施設として誕生した「GINZA SIX」は、2018年 4月 20 日(金)に開業 1周年を迎えます。お客の年齢層は 20~60 代、男女比もほぼ同割合で、幅広い客層が支持しています。売 上を牽引したのは都内を中心に全国各地、海外からの富裕層で、銀座という好立地から、海外も含めた広域圏 からのリピート客が増えているようです。年間来館者数約 2,000 万人、売上約 600 億円が見込まれています。
ダニエル・ビュレン 《ムクドリの飛行のように ―GINZA SIXにて》 2018年
© DB - ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2018 G1226
ダニエル・ビュレン 《GINZA SIX のエントランスのための三角形》 2018 年 © DB – ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2018 G1226
ダニエル・ビュレン《三角形を追いかけて―東京・銀座中央通りにて》2018年© DB –ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2018 G1226
【吹き抜け空間アート制作者】ダニエル・ビュレン
銀座の街並が持つ歴史と美しさを惹き立てる建築
谷口 吉生 氏 (谷口建築設計研究所)
1937年生まれ。建築家。ハーバード大学で建築を学び、丹下健三氏のもとで経験を積む。主な作品に「東京都葛西臨海水族園」「東京国立博物館法隆寺宝物館」「ニューヨーク近代美術館」「京都国立博物館平成知新館」など。
銀座の街並が持つ歴史と美しさを惹き立てる建築
銀座の“新しい顔”となる建築は、谷口吉生氏が基本設計と外観のデザインを担当し、鹿島建設株式会社と協働し設計を行いました。ファサードの「ひさし」と「のれん」をイメージしたデザインは、どちらも人々を迎えるのにふさわしい、伝統的な日本の形式です。将来、店舗や流行が変化した場合にも、のれんを掛け替えることで容易に対応し、新しいイメージを演出できます。「建築は中身を引き立てる器である」という考えのもと、ファサードを含め、建築自体はできるだけシンプルに仕立て、そこに咲く「花」であるショップのデザインが際立つように計画されています。それ自体は、ほとんど装飾のない床の間に、季節に応じて掛け軸や生け花を飾り、四季の移ろいを楽しむ日本伝統のしつらえにも通じる考え方です。
「世界の GINZA」の文化発信拠点として話題を牽引
GINZA SIX リテールマネジメント株式会社 代表取締役社長 桑島壮一郎氏のコメント
「開業初年度、売上も順調であり、大変よいスタートを切ることができました。旗艦店の集積による商品力やサー ビスの充実に加え、アート展示、屋上庭園や、観世能楽堂での文化イベントなど、『ここにしかないもの、ここでし か味わえない体験』という GINZA SIX からの提案が、お客様に評価されたものだと思います。これからも『銀座に 新たな価値と歴史を創り出す』という信念のもと、チャレンジを続けてまいります。」
GINZA SIX では、特に開業時の草間彌生をはじめとした館内のアートが注目を集め、日本国内はもちろん、世 界各国のメディア取材、SNS での発信が続いています。また、クリエイティブ広告やインテリアデザイン等、様々 な分野でアワードも受賞し、「世界の GINZA」の文化発信拠点として話題を牽引しました。 商業施設のみならず、大規模オフィス、屋上庭園、観世能楽堂、観光バス乗降所やツーリストサービスセンタ ーなど、多様な都市機能を備えている GINZA SIX は、銀座の街に新たなお客様層と利用シーンを創出していま す。開業後は銀座の街への来街者も増え、東京メトロ「銀座」駅から定期外での乗車人数が 1 日あたり約 7,400 人増加※、2018 年 3 月 28 日発表の公示地価は、銀座 6 丁目が地価上昇率 16.9%で、昨年に続き都内の商業 地で最も高い上昇率となりました。
※出典:東京地下鉄株式会社 平成 30 年 3 月期第 2 四半期 決算説明資料(補足資料)
今後GINZA SIX は、GINZA SIX ならではのエクスクルーシブな体験を提供するため、海外のラグジュアリーモール (LANDMARK:香港、TAIPEI 101:台湾)と提携した上顧客の相互送客施策を開始します。また、1周年に際し、 建物中央の吹き抜け空間には、フランス人アーティスト「ダニエル・ビュレン(Daniel Buren)」の新作アートを展示。 アートは銀座の街へも飛び出し、GINZA SIX 建物外観や、全長約 1,100m の目抜き通り・銀座中央通りのフラッ グをアートジャックします。GINZA SIX は今後も、銀座および東京の新たな文化発信拠点として、国内外のアー ティストや観世能楽堂、各店舗、街と連携した文化情報発信に取り組んいく。
2020 年に向け、銀座の街とともに新たなステージへと向かう GINZA SIX の今後に注目したい。
GINZA SIX<開業初年度の取り組み実績>
①「銀座から世界へ」 文化発信拠点としての取り組み
▼アーティストやクリエイターとのコラボレーション
草間彌生 ≪南瓜≫ ©YAYOI KUSAMA
草間彌生 ©YAYOI KUSAMA
東京の新たな文化発信拠点として、感性を刺激するアートプログラムを展開し ています。館内中央の吹き抜け空間では、開業時より前衛芸術家・草間彌生の アート作品 《南瓜》 を展示し、話題を集めました。また、チームラボとパトリック・ ブランが手掛ける高さ約12mのリビングウォールアートや、国内外で活躍する注 目のアーティストによるパブリックアート常設展示など、館内の様々な場所に身 近にアートと触れ合える機会を創出しています。同時に、フォトジェニックな空間 や体験が話題を呼び、Instagram など SNS 上では GINZA SIX に関する投稿が 28 万件を突破しました。2018年4月2日(月)からは吹き抜けアートの第2弾とし て、フランス人アーティスト「ダニエル・ビュレン」による新作アートの展示が始まり、 銀座の新たな顔としてそのバトンを引き継ぎます。同時に、銀座・中央通りのフラッ グ、GINZA SIX 外観のアートジャックなど、銀座の街と一体となった文化発信の取 り組みが拡大しています。
GINZA SIXスペシャルムービー 「メインストリート篇」より
開業時には、椎名林檎さんとトー タス松本さんが銀座の街に込めた想いを楽曲披露した GINZA SIX スペシャ ルムービーが大きな注目を集め、椎名林檎さんが書き下ろした『目抜き通り』は、 進化する銀座の新たなテーマソングとなりました。
▼観世能楽堂
お正月に実施した特別開放の様子
地下 3 階にある文化・交流施設「観世能楽堂」では、開業以来延べ約 300 日 におよぶ能公演やイベントが実施されました。観世会主催で、謡のお稽古に 参加できる「朝イチ能楽サロン」や、夏休みに実施した「親子講座」、公演の合 間に解説が入る「はじめて能」など、気軽に能に親しんでもらうための参加型 のプログラムも積極的に行っています。また、お正月には GINZA SIX 主催に より、無料でご覧いただける「新春能特別公演」や能楽堂の特別開放を行い、 2 日間で延べ約 2,500 人のお客様にお越しいただきました。1周年のイベント として、屋上庭園にて薪能特別公演や、親子能体験教室を実施予定です。 今後も日本の伝統文化を世界に向けて発信する活動に取り組んでいきます。
【プロフィール】 二十六世観世宗家 観世 清和(かんぜ きよかず) ――――――――――――――――――――
昭和34年東京生まれ
父は25世宗家 観世左近(元正)
平成2年 家元継承
室町時代の観阿弥、世阿弥の流れを汲む観世流の26世宗家として、現代の能楽界を牽引する。
国内公演はもとより、フランス、インド、タイ、中国、アメリカ、ドイツ、ポーランド、リトアニアなどの海外公演、及び「箱崎」などの復曲、「利休」をはじめとする新作能にも意欲的に取り組み、2012年にはキリシタン能「聖パウロの回心」を初演した。
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芸術選奨文部大臣新人賞受賞。
フランス文化芸術勲章シュバリエ受章。
平成24年度(第63回)芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
平成25年「第33回伝統文化ポーラ賞」大賞受賞。
平成27年「紫綬褒章」受章。
重要無形文化財「能楽」(総合認定)保持者。
(一財)観世文庫 理事長
(一社)観世会 理事長
(一社)日本能楽会 常務理事
著書に「一期初心」(淡交社)、新訳「風姿花伝」(PHP)、「能はこんなに面白い!」(内田樹氏との共著/小学館)などがある。
▼シーズナルイベントや街との連携
夏には屋上庭園にて、世界的なファッション誌『VOGUE』とのコラボレーション イベント「VOGUE LOUNGE」を展開。クリスマスには、本物の雪を使いホワイト クリスマスを叶えるイベント「Snow Dome City」を実施しました。また、銀座の街 路樹にイルミネーションを展開する「ヒカリミチ~未来を照らす花~」に協賛、 銀座を代表する商業施設・百貨店が一丸となって展開する「GINZA FASHION WEEK」に参加するなど、銀座の街と連動した取り組みもスタートし ています。
▼特別な体験を届ける VIP サービスの拡充
VIP のお客様を対象に、バレーパーキングやポーターサービス、パーソナルスタイリングやフォトサービスなど、 特別なサービスを用意。GINZA SIX ならではのエクスクルーシブな体験をさらに充実させるため、 海外のラグジュアリーモールと提携した施策も開始。プレミアムラウンジ「LOUNGE SIX」のご利用資格を 、LANDMARK(香港)、TAIPEI 101(台湾)の VIP ラウンジでも寛げます。また、 LANDMARK、TAIPEI 101 両施設の VIP のお客様には LOUNGE SIX でおもてなし。 今後も LOUNGE SIX を拠点にプレミアムなサービスを提供。
▼ES 活動 ~GINZA SIX プレゼンターマインドの醸成~
イベントの様子
GINZA SIX の魅力、各店舗の魅力、銀座の街の魅力をお客様の心に響くよう伝え、新たな体験価値を積極的に発信できるプレゼンターを育むことを目標に、ES(Employee Satisfaction)活動を行っています。店舗スタッフの方に GINZA SIX で働くモチベーションを上げてもらうために、懇親会やねぎらいを行うのはもちろんのこと、観世能楽堂で能鑑賞の機会を設けるなど、GINZA SIX をより深く理解し、様々な知識・教養を身につけてもらう機会も提供 。ES 活動は今後も継続、発展させていく方針。
②地域貢献の取り組み
▼地域に開かれた屋上として、憩いの場を創出 (GINZA SIX ガーデン)
銀座エリア最大となる約 4,000 ㎡の屋上庭園「GINZA SIX ガーデン」は、高さ約 56m に位置し、約 2,200 ㎡の緑地空間が広がっています。サクラやカエデ、マツ などの四季の移ろいを感じられる樹種に加え、芝生や水盤などが整備された緑 豊かな空間は、GINZA SIXに訪れたお客様や近隣のオフィスワーカーの憩いや 交流の場となっており、ヨガのコミュニティクラスを開催する等、様々なイベントに も活用されてきました。
2017 年10 月には、屋上の利用のあり方を示すものとして、都心の一等地におけ る大規模な緑化に取り組む姿勢が高く評価され、「SEGES(社会・環境貢献緑地 評価システム)」(運営:公益財団法人都市緑化機構)において、快適で魅力ある 都市の緑地を評価する「都市のオアシス」の認定を取得しました。
▼観光拠点(ツーリストサービスセンター/観光バス乗降所)
GINZA SIX は、銀座の玄関口となることを目標に、観光バス乗降所や、ツーリスト サービスセンターを備えています。ツーリストサービスセンターは、多言語対応 (日・英・中)の観光案内所と外貨両替、免税カウンター、手荷物一時預かり・宅 配、コンビニエンスストア・スーベニア販売等、多様な機能を備え、ツーリストの要 望に応えます。観光案内所の利用者数はのべ 3 万人を超え、外国人はもちろん のこと、日本人の観光客にもご活用いただいています。また無料の日本語教室 や風呂敷ワークショップ、日本茶イベントなども開催し、銀座のみならず全国各 地の魅力を発信しています。
▼災害時の地域全体の防災支援機能
GINZA SIX は、災害発生時に帰宅困難者3,000 人の受け入れに対応できるよう、 食料や水、毛布など災害時に必要な物品を保管する備蓄倉庫を整備している ほか、オフィスロビーや地下 3 階の「観世能楽堂」等を一時滞在スペースとして 活用できるよう備えています。
2017 年 8 月には銀座エリア一帯で行われる「銀座震災訓練」に合わせて、災害 時帰宅困難者の受け入れ訓練を実施。実際の災害を想定し、一時滞在スペー スである観世能楽堂に帰宅困難者を誘導する訓練を行いました。
▼来街者の利便性・回遊性を向上 (地下通路開通)
2017 年 12 月、地下鉄「銀座駅」から晴海通りの既設地下通路を経由して、 GINZA SIXにつながる地下通路が開通しました。地下鉄「銀座駅」のバリアフリー 動線の強化、安全・快適な歩行者ネットワークの拡充を図るべく整備されたもの であり、施設内のエレベーターを利用して地上のあづま通り・三原通りにもアクセ スできます。地下通路の開通により、来街者の利便性・回遊性が向上し、GINZA SIX はさらに地域に開かれた場となりました。
③GINZA SIX 誕生による経済効果 -「世界の GINZA」をさらなる高みへ-
GINZA SIX開業後は銀座の街への来街者が増えています。銀座駅から定期外での乗車人数が平日・休日とも に増加し、昨年同期と比較して1日あたり約7,400人増加しています※。GINZA SIX開業前後の銀座6丁目の地価 も大きく上昇を続けています。2017年9月発表の基準地価は中央区・銀座6丁目が地価上昇率21.8%で、都内 の商業地で最も高い上昇率となりました。また、2018年3月28日発表の公示地価においても、銀座6丁目の上昇 率は16.9%で、昨年に続き都内商業地の上昇率首位をキープしています。
GINZA SIX開業の話題は、世界23カ国以上(出典:Factiva)で報道されています。また、日本政府や東京都の観 光プロモーション映像等でも、日本・東京を代表する施設として紹介され、広く世界に発信されています。海外 からのお客様は増加傾向で、免税売上の割合は平均して30%前後であり、観光目的だけでなく海外からのリピ ーターのお客様も増えています。 ※出典:東京地下鉄株式会社 平成30年3月期第2四半期 決算説明資料(補足資料)
④受賞歴
「第35 回毎日ファッション大賞」話題賞(主催:毎日新聞社 後援:経済産業省)
◇「第35 回毎日ファッション大賞」話題賞(主催:毎日新聞社 後援:経済産業省) ◇「2017 57th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」フィルム部門 Aカテゴリー(TVCM) ACCゴールド ◇2017年 日経MJ 日経ヒット商品番付 東の関脇 ◇2017年 第34回 ユーキャン新語・流行語大賞ノミネート ◇2017年 日経優秀製品・サービス賞 優秀賞 日経MJ賞 ◇2017年度 ディベロッパー&テナント大賞 テナントが選んだディベロッパー大賞 新人賞 ◇2017年 第51回 日本サインデザイン賞 商業サイン部門 入選 ◇「社会・環境貢献緑地 評価システム(SEGES)」において、 『緑の創出により社会・環境に貢献する開発事業(都市開発版 SEGES)』および『都市のオアシス』として認定 ◇銀座ディスプレイコンテスト2017 日本空間デザイン協会賞/銀座通連合会優秀賞 ◇Interior Design’s Best of Year Large Retail部門(アメリカ有力誌)
⑤各所からのコメント
銀座通連合会副理事長、全銀座会街づくり委員長 岡本圭祐氏コメント
GINZA SIX 開業により、銀座の来街者が増え、街の活気を実感しています。
GINZA SIX が開業する際、銀座の街と融和した建物であってほしいという願いを持っていましたが、銀座通り側 に各テナントの入口を設けたり、あづま通りや銀座パサージュを敷地内に整備していただいたことで、来街者の 新たな流れを作りつつも、街の賑わいを途切れさせることなくまさに街との「共存・共栄」を果たし、今後の再開発 のお手本とも言える施設になっていると感じています。ハレの日を楽しむお客様が増えただけでなく、大規模オ フィスによってオフィスワーカーが銀座の商業を支え、新しい文化を発信していく仕組みができたことも銀座にと って良い影響が出ています。さらに、屋上庭園や様々な都市機能、観世能楽堂があることで、銀座が目指す“滞 在型”の街の拠点として GINZA SIX が機能していることも大変嬉しく感じています。
また、銀座はもともとショーウィンドウの街であり、モノとアートが渾然一体になることを理想としています。銀座に とってアートは大切な要素であるため、空間を使ったアートなど GINZA SIX の様々な取り組みを歓迎しており、 今後もその場でしか見られないものを提供する施設であると共に、銀座の百貨店や他施設、店舗とも連動し、銀 座での滞在の軸となる施設になっていただくことを期待しています。
お問い合わせ <GINZA SIX >
【TEL】03-6891-3390 (GINZA SIX 総合インフォメーション 受付時間 10:30~20:30) 【ADDRESS】〒104-0061 東京都中央区銀座 6 丁目 10-1
□営業時間 ショップ・カフェ(B2F~5F) 10:30~20:30 レストラン(6F、13F) 11:00~23:30 ※一部営業時間が異なる店舗もあります。
□休館日 不定休
□アクセス 東京メトロ 銀座線・丸の内線・日比谷線「銀座」駅から地下通路にて直結
鎹八咫烏 記
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