太宰府天満宮とは
太宰府天満宮は、菅原道真公の御墓所の上にご社殿を造営し、その御神霊永久にお祀りしている神社です。 日本全国はもとより広く世のご崇敬を集め、年間に約1000万人の参拝者が訪れています。
天神さま(菅原道真公)をお祀りする全国約12,000社の総本宮と称えられ、「学問・至誠しせい・厄除けの神様」として、ご崇敬を集めています。
天神様と大宰府天満宮
成り立ち
大宰権帥として太宰府で亡くなった菅原道真公の廟をはじめとします。天満宮安楽寺とも言われました。平安時代には大陸由来の曲水の宴などの行事が行われはじめ、現代に伝わるものもあります。文人としても崇敬され貴族や武士が参詣しました。文芸の聖地となり、連歌などが奉納され続けています。また、唐代の書籍である翰苑の平安時代の写しが残り、鎌倉時代には高麗国使高柔(コユ)が参詣して詩を奉納しています。本殿が国重要文化財に指定されており、境内は伝統行事と相まって古代の雰囲気が感じられます。
太宰府天満宮は、日本の歴史上、最も有名な文人として知られる、菅原道真公を祀る霊廟です。全国天満宮の総本宮です。 菅原道真公(845-903年)は、幼いころから詩歌に才能をみせ、のちに天皇や大臣に講義を行う「文章博士」となりました。また菅原家の私塾「菅家廊下」を主宰し、朝廷における文人社会の中心でもありました。政治家としても優れ、宇多天皇の信任をえて要職を歴任します。遣唐使の廃止も道真の進言によるものとして知られています。そして醍醐天皇のもとで右大臣にまで登りつめました。
901年、時の左大臣藤原時平の讒言により、天皇の交替をもくろんだとして罪をかけられ、道真公は大宰府へ左遷されます。そして903年2月25日、59才で亡くなりました。遺言により大宰府で埋葬されました。後に時平の讒言を知った朝廷は、菅公の名誉挽回に努め、正一位太政大臣を追贈。菅公は天満大自在天神として、人々の尊崇を集めるようになっていったのです。 はじめ、「四堂」(あるいは大野城がおかれた「四王寺」山)のほとりに埋葬する予定でしたが、その途中、亡骸を乗せた御車の牛が突然動かなくなります。牛がどうしても動かないのを人々は不思議に感じ、そこを墓所とした、と伝えられています。
905年、道真公の門弟だった味酒安行が、墓所に廟を建て、のちに安楽寺を創建します。そして919年に醍醐天皇の勅令によって社殿が完成したと伝えられています。その後、道真公の無実が証明され、「天満大自在天神(てんまだいじざいてんじん)」という神様の御位を贈られ、「天神さま」と崇められるようになりました。 長い年月、道真公へのご崇敬は絶え間なく続き、御墓所でもある太宰府天満宮は全国約12,000社ある天神さまをお祀りする神社の総本宮と称えられ、今日でも多くの参拝者が訪れています。
菅原道真公は天満大自在天神として、人々の尊崇を集めるようになっていったのです。
御本殿
919年(延喜19年)、左大臣藤原仲平が勅によって社殿造営を行いました。数度の炎上を経た1591年(天正19年)に小早川隆景が再建します。五間社流造り、檜皮葺で、正面には唐破風状の向拝が付く、桃山時代の豪壮華麗な様式で、右には飛梅、左には皇后梅が配されています。現在国の重要文化財として指定されています。
右に配される飛梅は、大宰府へ左遷された際に菅公を慕って一夜のうちに京から空を駆けてきたという伝承をもつご神木で、千年以上の時を経た今も毎年その清香の華を咲かせます。
飛び梅ほか6000本も植えられている梅をはじめ、大樟や花菖蒲など、菅公を祀る境内は豊かな緑と花に包まれ、四季ごとに美しく彩られます。
楼門
重層の入母屋造り、檜皮葺の二重門。全体は朱塗りされ、堂々たる風格にあふれた佇まいが見事です。慶長年間(1596~1615年)に石田三成が再興しましたが明治時代に焼失、1914年に再建されました。
手水舎
ご参拝の前に手と口を清める場所。霊峰宝満山より切り出された巨大な一枚岩で作られています。
宝物殿
麒麟像
麒麟は空想上の聖獣で、徳をもって世を治める王者の象徴とされています。
鶯像
人々が知らず知らずのうちについたすべての嘘を天神さまの誠心に替え、幸せを運んでくれると信じられている天神様の守り神。
志賀社
海の神様である綿津見三神がお祀りされています。
太鼓橋・心字池
漢字の「心」の字を象った池に掛かる御神橋三橋は、手前から過去・現在・未来を表し、三世一念の仏教思想を残した物と伝わります。この橋を渡ると心身ともに清められるとも謂われています。
中世の大鳥居
花崗岩製の明神型の鳥居です。笠木の反りはゆるやかで柱高より柱間が広く造られています。
鎌倉末期の作で県内最古と伝えられています。
延寿王院
延寿王院は、宝暦4年(1754)桃園天皇より院号を賜った現在の宮司邸である。
御神牛
太宰府天満宮のご祭神、天神さまこと菅原道真公のお使いの牛です。菅原道真公の誕生日が、845年(承和十二年)6月25日で、これが乙丑(きのとうし)の年だった。 したがって、太宰府天満宮を始めとする全国の天満宮の多くには、呼び方は様々ですが、牛の像が設置されています。
案内所
境内地図入りの略記の配布や、無料ガイドサービスの受付等。
太宰府天満宮の一年間
天神さまのご神徳を感じるお祭り、どなたでも参加できるたくさんの楽しい催しなど、天神の杜には一年を通じて心躍る時間と空間があります。
一年のはじめに天神さまにお参りし、清々しく元気に一年をお過ごしください。 初詣をはじめ、「鷽替え・鬼すべ神事」など、当宮ならではのお祭りや催しが目白押しとなっています。
節分を過ぎると暦の上ではもう春となります。 2月半ばには境内の梅も咲き揃い、小さな春を楽しむお祭りや催しで賑わいます。
太宰府といえば、梅。その満開の梅の花のもと、「曲水の宴」が行われます。
平安絵巻そのままの雅な風情をお楽しみください。
太宰府天満宮御神木飛梅
桜満開のこの季節、天神さまも私たちと同じようにお衣替えをされます。 春の陽気に包まれた天神の杜で、ぜひ身も心も新たにしてみませんか。
樟の新緑に彩られた天神の杜では、さまざまな催しが行われます。 爽やかな風の中、生命力溢れる季節をぜひご満喫ください。
太宰府天満宮紫陽花と太鼓橋
大祓式への参加お申し込みは、太宰府天満宮社務所へどうぞ 電話: 092-922-8225
太宰府天満宮楼門「七夕祭り」
7月7日楼門前で行われる「山鹿灯籠踊り」
太宰府天満宮おみくじ結び所
※年間行事は抜粋してご案内しております。
詳しくは大宰府天満宮社務所(電話: 092-922-8225)にお問い合わせください。
交通アクセス
鎹八咫烏 記
伊勢「斉宮」の明和町観光大使
ご協力(敬称略)
太宰府天満宮
〒818-0117 福岡県太宰府市宰府4丁目7番1号
太宰府天満宮社務所 電話: 092-922-8225
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