金沢城 橋爪門
金沢百万石まつりとは
百万石まつりの由来
金沢百万石まつりは、加賀藩祖・前田利家公が天正11(1583)年6月14日、金沢城に入城し、金沢の礎を築いた偉業をしのんで開催されています。6月14日の日付は尾山神社誌に基づきます。
尾山神社での封国祭に合わせて、大正12年から昭和20年まで金沢市祭として行われてきた奉祝行事がルーツで、終戦後は進駐軍の指導により昭和21年から6年間、尾山まつりとして尾山神社奉賛会によって開催されました。
現在の金沢百万石まつりは、昭和27年に金沢市と金沢商工会議所が中心となって開催した商工まつりが第1回目となります。その後、豪華絢爛な百万石行列をはじめ、400年にわたり受け継がれてきた金沢ならではの伝統ある行事が賑やかに繰り広げられる現在の姿に発展しました。
昭和59年(第33回)に初めて、百万石行列の主役である利家役に俳優を起用して以降、全国に発信できる初夏の一大イベントに成長しました。
明治/1875
石及び木造、建築面積56.5m2、三階建、宝形造、銅板葺 重要文化財
石造、木造の混構造による三層の楼閣門です。一層は外装石積みで三連のアーチを持つ。欄干、ガラス等細部にさまざまな意匠をちりばめ、和風建築に洋風の手法を混用した特異な外観で、他に類例を見ない貴重な建物です。
尾山神社
慶長4年(1599)閏3月3日、利家公が薨去します。その後、二代利長公は、利家公を仰ぎ神として祀ろうとしました。しかし、当時、前田家は、なんといっても外様大名の立場です。徳川幕府の許可なくして、勝手なことはできません。利長公とて、徳川幕府をはばかり、公然と神社創建に踏み切ることができませんでした。
そこで利長公は、守護神としていた物部八幡宮ならびに榊葉神明宮を遷座する名目で、卯辰山麓に社殿を建立し、利家公の神霊を合祀しました。これが、卯辰八幡宮です。むろん藩あげて、厚く祭儀を執り行い、尊崇しました。
ちなみに、物部八幡宮は、もと東海老坂村の鎮守神です。利長公が、越中国の守山城におられたとき、守護神としていました。榊葉神明宮は、もと越中国阿尾の鎮守神です。
鳳輦の起源は神輿(みこし)より古く、天子や高僧などの乗り物とされて来ました。中国の風俗文化の移入により伝わったものだそうです。車輪を付けて黒い牛が引いているのを平安朝絵巻などで御覧になられたことがあるかと思います。
夕陽に映える尾山神社のステンドグラス。そろそろ片町が恋しくなるころ・・・
槍の又左と異名をとった「前田利家公」 荒子観音所蔵
荒子観音(浄海山円龍院観音寺) 尾張四観音の一つで、寺号は観音寺といい天台宗のお寺です。
また、1200 余体の円空仏でも有名です。
荒子観音は、天平元年 (729年) の創建と伝えられ、加賀藩主前田利家が天正4年(1576) に修造しました。
多宝塔は天文5年 (1536) に再建され、市内最古の木造建築物で国の重要文化財に指定されています。
荒子観音「多宝塔」 名古屋市内最古の木造建築物で国の重要文化財に指定されています。
加賀百万石の藩祖といわれる前田利家は、天文6年(1537)、利昌の四男として現在の中川区に生まれました(天文7年説もあります)。幼名は、犬千代といい、十五歳のとき織田信長に仕え、元服して孫四郎利家と名乗り、信長の尾張統一戦の一つ萱津の戦いで初陣を飾りました。
22歳のとき、10歳下のいとこ「まつ」と結婚。この頃、又左衛門利家と名を改めています。若年の頃は派手で、奇抜な振舞いを好み、武勇にも優れ「槍の又左」と呼ばれました。
桶狭間戦の頃は牢人していましたが、織田軍の中で参戦し、翌年の美濃攻めの戦功で復帰しています。その後は赤母衣(あかほろ)衆の筆頭として従軍、信長の上洛に従っています。33歳のとき、信長の命で荒子城主になります。信長の北陸戦略に従い、さらに石山本願寺戦にも参戦、武田騎馬軍団を粉砕した長篠の合戦では鉄砲隊を指揮しています。
信長の政策により、府中(福井県越前市)を他の武将とともに治め、のち能登一国を領有します。
本能寺の変後の賎ヶ岳戦では柴田勝家側でしたが、優れた洞察力によって前田家を守り、豊臣秀吉を補佐する大名に成長、加賀百万石の礎を築きあげました。
第67回金沢百万石まつり「前田利家公役」「お松の方役」決まる
平成30年6月2日(土)に繰り広げられる、第67回金沢百万石まつりのメーンイベントである「百万石行列」の主役、前田利家公役に高橋 克典さん、前田利家公の正室、お松の方役に羽田 美智子さんが決まりました。
いよいよ出陣! 6月2日 は 高橋克典がこれをまとって演じる前田利家の金沢城入城行列。
第45回には高橋英樹も着用したもの。
英樹利家もイイけど、克典利家も楽しみです。
本当なら、高橋克典には前田慶次と二役を演じて貰いたいのが慶次ファンの願い!
金沢百万石まつりを知る
百万石行列
先導隊
金沢百万石まつりの横断幕に続き、地元のプロスポーツチームである「石川ミリオンスターズ」、「ツエーゲン金沢」、「金沢武士団(サムライズ)」の選手達をはじめ、加賀友禅大使が行列に参加し、百万石まつりを盛り上げます。
音楽パレード
吹奏楽隊などが軽快なマーチで行進します。さらに吹奏楽隊の前には躍動的なバトンチームが華を添え、演技場所では総勢約700名が一斉にドリル演奏を披露します(雨天の場合、出演団体が変更になる場合がございます)。
■出演団体(第66回)
石川県中学生合同バトンチーム、海上自衛隊舞鶴音楽隊、金沢学院高等学校吹奏楽部、金沢市子ども消防クラブ音楽隊(金沢市立西南部中学校)、金沢市消防音楽隊、金沢市立工業高等学校吹奏楽部、小学校連合音楽隊、PL石川MBA、北陸学院中学・高等学校バトントワラーズ、遊学館高等学校バトントワリング部・吹奏楽部
ミス百万石
2018ミス百万石3名がオープンカーに乗って、皆様に笑顔でご挨拶します。
獅子舞行列
金沢市の文化財にも指定されている加賀獅子は、豪華で大きな獅子頭と三味線・笛・太鼓の囃子方がすべて中へ入ってしまう大きな蚊帳(カヤ)で構成され、獅子頭に対して演技する棒振りは武術の技を取り入れており、最後に獅子を討ちとります。
■出演団体(第66回)
浅野町校下獅子舞保存会、堅田町みどり獅子保存会、小坂獅子舞保存会、二日市八幡養老獅子舞保存会、河原市町瑞穂獅子舞保存会(行列順)
加賀とび行列
市内第一消防団、第二消防団、第三消防団所属の49消防分団の団員、総勢450名の行列が、揃いのハッピ姿も勇ましく「加賀とびはしご登り」の伝統の演技を華麗に披露します。また、「子どもはしご登り」も登場します。
尾山神社御鳳輦(ごほうれん)
神職に守られての利家公御神体のおごそかな渡御です。
子供奴行列
五郎島子供奴保存会の皆さんが軽快かつユニークな演技を披露します。
珠姫御輿(おこし)入れ行列
徳川二代将軍秀忠の娘で、三代藩主利常公に御輿入れした珠姫の行列。公募で選ばれた珠姫役と利常公役が参加します。
大人奴行列
粟崎奴保存会の皆さんが軽快かつユニークな演技を披露します。
お松の方行列
利家公の奥方で利家公とともに加賀百万石の礎を築いたお松の方役に羽田美智子さん、また高岡万葉大使が高岡市と縁の深い利長公の正室 永姫に扮し、華麗なる行列を繰り広げます。
四代、五代藩主行列
交流協定都市である板橋区、豊田市のみなさんが四代光高(みつたか)公、五代綱紀(つなのり)公に扮し勇壮に行進します。
加賀八家老行列
加賀藩には、大名に相当する家来が多くいましたが、特に年寄(家老)は「加賀八家」と称され、藩政を支えていました。その八家老を中心に勇壮な武者行列を繰り広げます。
前田利家入城行列
百万石行列の主役・前田利家公役に高橋克典さんが扮し、豪華絢爛たる時代絵巻を繰り広げます。
赤母衣衆(あかほろしゅう)
母衣は矢を防ぐためのもので、母衣衆は馬廻の中でも精鋭の武士が選ばれました。織田信長には赤と黒の母衣衆がおり、利家公は信長に仕えていた時代、赤母衣衆の筆頭としても活躍しました。
行列のどこかに「おもてなし隊」が登場し、パフォーマンスで沿道の皆様を盛り上げます。
入城祝祭
百万石行列の最後は金沢城公園内(三の丸広場)で行われる入城祝祭!加賀獅子や加賀とびはしご登りによる勇壮な演舞が繰り広げられ、徐々にクライマックスへ。金沢城のお松の方のもとへ、利家公が武者を従え入城し勝ち鬨(どき)をあげ、感動のフィナーレを迎えます。
日 時 午後4時~午後6時
場 所 金沢城公園(三の丸広場)
入城祝祭会場地図
※会場へは石川門(行列通過中は通行不可)、大手門、玉泉院丸口から入場できます。
※橋爪門に関しては、係の者の指示に従って通行して下さい。
ただし、15:30~薪能終了時までは通り抜けできません。
金沢百万石まつり「百万石踊り流し」
金沢の初夏を彩る熱い舞い
賞金10万円を目指してご参加お申し込みの皆さんが競い合う!!(参加締め切りました)
金沢金沢百万石まつり「百万石行列出発式」金沢駅もてなしドーム前
金沢市民謡協会踊り連144名演舞
それでは最後のご案内です。
春の桜の花の咲くころの金沢城公園
金沢城 石川門
金沢の冬の風物詩!兼六園の雪つりが美しい頃の雪の金沢城 石川門
金沢城公園ライトアップ「貴女もこの町に、きっとまた来たくなる!」
協力(順不同・敬称略)
金沢百万石まつり実行委員会金沢市観光政策課
〒920-8577 金沢市広坂1丁目1番1号TEL:076-220-2194
金沢商工会議所地域産業グループ〒920-8639 金沢市尾山町9番13号 TEL:076-263-1154
金沢市観光協会〒920-0858 金沢市木ノ新保町1番1号 金沢駅構内TEL:076-232-5555
公益社団法人石川県観光連盟〒920-8580 石川県金沢市鞍月1丁目1番地 電話076-201-8110
公益財団法人 名古屋観光コンベンションビューロー
〒460-0008 名古屋市中区栄二丁目10−19 名古屋商工会議所ビル11F TEL:(052)202-1143
名古屋市役所〒460-8508 愛知県名古屋市中区三の丸三丁目1番1号 電話:052-961-1111
名古屋市中川区役所〒454-8501名古屋市中川区高畑一丁目223番地 電話:052-362-1111
鎹八咫烏 記
伊勢「斉宮」の明和町観光大使
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