美しい日本のむら景観コンテストは、地域の人々の努力を背景として支えられている日本を代表する農山漁村の美しい景観について表彰することにより、広く農山漁村の美しさについての理解を促し、美しい景観の保全及び形成に資することを目的に、平成4年度から平成14年度に実施されたものです。ここでは、農林水産大臣賞をはじめ、これまで選定された地域の美しい景観を紹介します。
古き良き日本の原風景の色濃く残る山里、京都美山町
京都府のほぼ中央に位置し、府下一番のその広大な面積の大部分を森林が占める南丹市美山町。町の中央には、鮎で有名な清流を誇る由良川水系の美山川、南北に走る棚野川が走り、それらの川に沿って古いかやぶきの住居が多数現存し自然景観と見事に調和しています。
鉄道もなく、大きな道路もない一見不便な田舎と思われそうな京都美山町には、実はものすごくたくさんの魅力がかくされているのです。
美山町内には茅葺屋根が300余りも残されており、全国一と言われ、北集落は「茅葺 屋根を守る会」を集落ぐるみで組織し保存してきた。「田んぼは四角に、心は円く」 をスローガンにほ場整備や農業の見直しを行うとともに、美しい風景と町並みを保 存している。
知井地区にある「北」の集落には50戸のうち38棟がかやぶきの屋根です。
伝統的技法による建築物群を含めた歴史的景観の保存度への評価も高く、平成5年(1993年)12月に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
1年を通じ、日本の原風景に出会える場所として、美山町を代表する観光スポットとして人気を博しています。
春の一斉放水
平成5年に国の”重要伝統的建造物群保存地区”に選定された、美山町「かやぶきの里」
火に弱いかやぶき屋根を守るために62基の放水銃が設置されており、防火意識の向上のため
春と秋の年2回、地元消防団が一斉点検を行っています。
放水の瞬間を見学するために全国からたくさんの方が訪れています。
日時:5月20日(金) 13:30~ 5分間
当日は人も車も大変混みあいます。
お車の方は時間に余裕を持って、安全運転にてお越しください。
大野地区 京焼きの祖 野々村仁清生家あり
大野地区は、美山町から丹波和知、綾部、福知山方面への玄関口となっています。この地区のほぼ中央に位置する大野の集落には、京焼の祖として有名な、野々村仁清の生家があり、毎年仁清まつりがひらかれます。
また、美山川の西端には大野ダムがあり、自然公園として整備されたダム湖は虹の湖と呼ばれ、町民や観光客に親しまれている。
野々村仁清生家
江戸時代初期に活躍した日本の名陶工、京焼の祖といわれる仁清こと、野々村清右衛門の生家と伝えられる住居が大野地区に保存されています。仁清についての多くは伝説の中でしか知られていませんが、近年の研究で徐々にその人なりが判ってきているようです。
大野ダム公園・虹の湖
大野ダム公園は昭和36年(1961年)のダム完成の後、順次整備され公園となったもので、公園内には1,000本を超える桜の樹をはじめ、紅葉などが植栽され、毎年春や秋のシーズンには京阪神のみならず多くの観光客で賑わいます。
宮島地区 歴史あふれる田園風景
宮島地区は、南丹市役所美山支所のある、美山町の中心地で、美山支所の裏手には東西に流れる美山川、南北に流れる棚野川の合流地点があり、出合橋というコンクリート橋あたりから周囲を見回すと、この町にはめずらしい広がる田園風景を楽しむことが出来ます。
美山かやぶき美術館・郷土資料館
美山かやぶき美術館では、かやぶき屋根の民家を改装して、絵画を中心に美山にゆかりのある芸術家による作品を季節ごとに公開、展示しています。
美山かやぶき美術館の隣に、昔の生活道具などを保存し、展示する郷土資料館があります。
城山
宮島地区の中央に標高403メートルになる城山があり、その名の通り頂上には城跡を残しています。 城主は諸説あり明確ではありません。今では登山道が整備され、頂上からは丹波の山並みや美山町ののどかな農村風景を眺望することが出来ます。
美山やまざと市(宮島地区 板橋)
開催曜日:毎週日曜日
開催時間:8時~12時 ※12~3月は9時~12時
開催場所:原川サンクガーデン内
美山やまざと市は、美山で最も長く続いている朝市です。
特産品・加工品・新鮮野菜・卵・花などを販売しています。
元気なおばあちゃんやおばちゃんが皆さんをお待ちしています。
鶴ケ岡地区 鯖街道とせせらぎ
鶴ヶ岡地区は、美山町を南北に走る、かつて西の鯖街道とよばれた街道が中央に走る、美山町北部の場所です。街道沿いには、かつて日本海側と京都市内をむすぶ陸路の中継地点としての賑わいを偲ばせる史跡や行事などが今も残されています。
中風寺(成願寺)
日本で唯一の中風除けの祈願を宣布する中風寺と呼ばれる真言宗成願寺は、この地方の寺院としてはめずらしく、平地に伽藍を構える寺院です。本寺の歴史は古く、平等寺という大寺があり、成願寺と南方山麓にあった薬師堂は塔頭のひとつだったと言われています。
現在の山門、本堂、弥勒堂は元禄4年(1691年)に、薬師堂は延宝5年(1677年)にそれぞれ再建されています。
鶴ヶ岡諏訪神社 応安二年(1369)に信州諏訪明神を勧請し、現在の地域に社殿を創立して建御名方命を祀ったといわれ、本社は狼を神使とし、猪鹿退治の守護神として崇敬されています。この神社で行われる例祭は、通常は例祭のみの祭りですが、15年に一度の中祭と、30年に一度の大祭には、「棚野の千両祭」と呼ばれる奉納芸が行われます。
平屋地区 ふるさとの出逢いの里
平屋地区は、京都市から周山街道を辿って深見トンネルを抜けたところにある、美山町で最初に出会う場所。峠から里に下りてきた赤橋のたもとにある道の駅 美山ふれあい広場では、週末になると多くの観光客が訪れます。
道の駅 美山ふれあい広場
美山ふれあい広場には、観光案内所や美山町の農産品や加工品などをあつかう「ふらっと美山」、美山牛乳をふんだんにつかったジェラートが人気の「美山牛乳工房」などがあり、週末ともなると多くの観光客でにぎわいます。
その他、美山町はバイクツーリングのメッカとなっており、特に季節の良い頃、ふれあい広場の駐車場に、さまざまなバイクがまるで品評会のように居並ぶ様子は圧巻です。
知井地区 原生林とかやぶきの里
知井地区は、美山町の東側に位置し、町内最大の面積を誇ります。中央を横断する由良川水系美山川沿いに豊かな自然と古き良き農村風景を色濃く残す地域として、季節を問わず一年を通じて多くの観光客が訪れます。
かやぶきの里
知井地区の西の入口には、国の重要伝統的建造物群保存地区であるかやぶきの里(北集落)があります。現在、38棟におよぶ茅葺き住居が現存し、美山を代表する観光スポットになっています。
春と秋には防災訓練として一斉放水が行われ、季節の名物となっています。
芦生研究林
美山川の源流には、芦生の森という未だ手つかずの広大な原生林が広がります。京都大学の研究林として管理されており、多くのハイカーが豊かな自然を楽しんでいます。
自然景観と、茅葺き民家が調和して、日本の農村の原風景を思い出させてくれる、豊かな自然環境や景観を守る人たちのいる町
京都美山の楽しみ方はさまざま。
何度来てもあたらしい発見がみなさんを待っている町。
京都美山町に泊まるなら、朝夕の美山を体感して欲しい。
美味しい水、美味しい空気、美味しい食材などのおもてなしに、きっと京都美山が好きになるはずです。
京都美山の食材は美味しいというのはもはや定説。
原生林から流れる豊かな水や朝夕の澄んだ空気がこのまちの味をもたらしていると言われています。
地元産の新鮮野菜をふんだんに使ったメニューを扱うお店も多数あります。
京都美山には優れた商品がたくさんあります。
農産物や加工品はもとより、アートや工芸品など、すべてはこのまちに住む人が作り上げたもの。
京都美山には豊かな自然と文化があります。
アウトドアな楽しみ方からアートまで、はば広く楽しむことの出来るまち。それが京都美山町。
京都美山町には、豊かな自然環境や、歴史の風情のあふれるイベントが年間を通じて数多く開催されています。美山に訪れてみたい方、美山に興味のある方はぜひ美山町観光協会(TEL & FAX : 0771-75-1906)に連絡して確認してみてください。あなたもかならず美山町のことを好きになると思います。
京都市内から車で約1時間、大阪北摂からでも約1時間半と、思いのほか近くに感じるところに京都府下最大の面積を誇るまち、京都府南丹市美山町があります。そこには豊かな自然と昔ながらの茅葺き民家が多く残り、古き良き日本の原風景ともいうべき景色が今もなお大切に守られています。
美山町は800〜900メートル級の山々に囲まれた谷あいの山村で、もともとは林業や農業を中心に栄えた町でしたが、近年では観光が大きな産業となっています。
人口は4,454人(平成24年11月現在)。東西を由良川の源流となる美山川が横断し、川に沿って昔ながらの茅葺き民家が残っています。その中でも知井地区にある北集落は、特に茅葺き民家が多く、自然景観と、茅葺き民家が調和して、日本の農村の原風景とも言うべき風情を呈しています。この集落は現在、国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されています。
この美山川に沿って走る街道(大野ダムから、芦生ロードパークまでの約36キロメートル)は、近年、国土交通省による「日本風景街道」に「美山かやぶき由良里(ゆらり)街道」として指定されました。
京都美山ここにはわすれられない風景が貴方を待っています。
There are two distinct Japans coexisting in one fascinating country. One is the fast paced, packed train, high tech modern Japan. The other is ancient Japan, full of tradition, a strong sense of community and a deep connection with the land and the changing seasons. Miyama is a region 50 kilometres to the north of Kyoto city surrounded by mountains. Thanks to this geographic isolation the old Japan has been kept alive here and is flourishing in a country now trying to reconnect with its roots.
My name is Max Whittle. Born in the UK I have been living in Japan for 14 years. A professional translator by trade I have chosen Miyama as my home and live here with my family.
The region of Miyama is encircled by a ring of mountains roughly 1000 meters high, until the early 1930's the only way in and out was a long hike over the mountains through forests patrolled by black bears. This unique location along with harsh winters lead the people of Miyama to develop a self subsistent way of life and strong community values. Now visiting Miyama is just a 80 minute drive from Kyoto city, but the self subsistent living and community values are still important to people here.
In Miyama the ancient culture is very much a part of every day life, spending time here allows you to experience that culture first hand. The older residents can often be seen tending to their fields, picking edible wild plants or making baskets from bamboo, they have a wealth of knowledge about farming, building and handicraft. In the past everything required for daily life was locally sourced and much of it still is. Around 98% of the land is covered by forrest and the forrest is a source of heat, energy and food. Mushrooms, berries along with free range wild boar and deer meat are abundant and served in a variety of ways in local restaurants.
You won't find any convenience stores or supermarkets here, most people grow their own rice and vegetables and many sell excess produce to the local stores.
Miyama is famous for its thatched houses and although many have been modernised to a convenient facade there are still plenty of thatched roofs on display and more and more people are going back to thatch. Kayabuki no sato is a heritage site with almost the entire village retaining thatched roof old Japanese architecture. There are also several thatchers and traditional Japanese carpenters living in Miyama as well as potters, charcoal makers and many other craftsmen.
The rivers and forests here are some of the most beautiful to be found in western Japan. This natural wealth lends itself to outdoor activities and Miyama has great hiking trails, river rafting, canyoning and cycling. The environment is one of the main reasons I choose to live in Miyama, clean water and air and four distinct seasons provide a wide variety of beautiful scenery to enjoy.
鎹八咫烏 記
協力(順不同・敬称略)
美山町観光協会
〒601-0722 京都府南丹市美山町安掛下23 TEL & FAX : 0771-75-1906
農林水産省
〒100-8950 東京都千代田区霞が関1―2―1 TEL:03-3502-8111
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