みちのく五大雪まつりのひとつ「なまはげ柴灯(せど)まつり」は、秋田県男鹿市北浦(おがし きたうら)の真山(しんざん)神社で行なわれる男鹿の冬を代表する冬祭りとして昭和39年に始まり、毎年2月の第二金・土・日の3日間開催されます。
この祭りは神事「柴灯祭(さいとうさい)」と民俗行事「なまはげ」を組み合わせた冬の観光行事です。
真山神社境内に焚き上げられた柴灯火のもとで繰り広げられる勇壮で迫力あるナマハゲの乱舞は見る人を魅了します。
なまはげ とは
「なまはげ」は男鹿に古くから伝わる民俗行事で、大晦日に男鹿市内の約80の集落において行なわれています。
なまはげは年に一度、各家々を巡り、悪事に訓戒を与え、災禍を祓い、祝福を与えて去っていきます。
「怠け者はいねが、泣ぐ子はいねが」と練り歩く姿はよくご存知かと思います。
この行事は昭和53年に「男鹿のナマハゲ」の名称で国の重要無形民俗文化財に指定されています。
まつりの行事 (C)男鹿なび
鎮釜祭・湯の舞 18:00~/広場入口
湯の舞(ゆのまい)は男鹿地方独特の祓い神楽を奉納します。鎮釜祭(ちんかまさい)は古い伝統的な湯立て神事で、大釜に湯を沸かし神官が呪文を唱えながら、わらボウキで湯をかき回します。この湯立てには海の波や荒れを鎮めるという信仰があります。
なまはげ入魂 18:20~/参道入口
なまはげに扮する若者達が、参道入口の石段にて神(しん)の入った面を授かり、身につけます。この儀式で若者達はなまはげと化し山へ戻って行きます。
なまはげ行事再現 18:35~/神楽殿
男鹿市内各地で大晦日に行われる民俗行事「なまはげ」を再現するもので、なまはげが家々を訪れ訓示を残し帰っていく様子が見られます。
なまはげ踊り 18:55~/柴灯火前
昭和36年に秋田が生んだ現代舞踏家・故石井漠氏が振り付け、息子の作曲家石井歓氏が曲をつけた勇壮な踊りです。
なまはげ太鼓 19:05~/神楽殿
なまはげと和太鼓を組み合わせた新しい郷土芸能で「家内安全」「五穀豊穣」などを願い演奏されます。
なまはげ下山・献餅(けんぺい) 19:25~/広場・参道
松明をかざしたなまはげが闇の中から現れ、雪山から降りてくるその勇壮かつ幻想的な姿は見る者を魅了します。そして観客のもとに降り立ち、境内を練り歩く、まつりのクライマックスです。続く「献餅(けんぺい)」は、神に献ずる護摩餅を神の使者なまはげに進ずる儀式です。神官の捧げる柴灯火で焼かれた大餅には神力が宿り、なまはげは容易に触れることができません。ようやく護摩餅を手にしたなまはげは、神の元へ帰って行きます。
里のなまはげ乱入 20:00~/神楽殿・広場
市内各地区の特色あるなまはげが乱入します。
護摩餅配り・記念撮影会 ~20:30/神楽殿前
柴灯火で焼いた大餅を切り分けなまはげが皆さんにお配りします。この護摩餅(ごまもち)は、災難除去の御護符(おごふ)としてご利益があります。
第54回 なまはげ柴灯まつり開催日程 は2017年2月10(金)・11(土)・12(日) 18:00~20:30
主催 なまはげ柴灯まつり実行委員会 男鹿市観光商工課内 TEL0185-24-9220
男鹿の歴史の一大中心地
真山神社
男鹿の冬を代表する冬祭り「なまはげ柴灯まつり」は真山(しんざん)神社で行なわれる
神域「お山」に祀られる神々の社
男鹿北部に位置する真山は、南部の本山や東部の寒風山と同様に、古くから山岳信仰の霊場として、時の支配者の庇護を受けながら栄えました。
その繁栄ぶりを今に残しているのが真山神社です。杉木立に囲まれた境内は静かで、古代以来の荘厳な雰囲気を感じることができます。なまはげゆかりの地として神社の境内では、毎年2月なまはげ柴灯まつりが行われることでも有名です。
周辺には往古の名刹・赤神山遍照院光飯寺跡や、なまはげ行事を再現している男鹿真山伝承館、さらに男鹿半島の各集落に伝わるなまはげ面を一堂に集めたなまはげ館など、見所がたくさんあります。
お山は自然の博物館
神社前庭にあたる場所には慈覚大師の手植えと伝えられる、樹齢1,000年余りの榧(かや)の巨木(県指定天然記念物)が立っています。また、奥に広がるお山(真山・本山)には、面積の少ない割りに約千種類という多くの植物が生育しています。「お山かけ」などで男鹿の自然をご覧になってみてください。
真山神社 〒010-0685 秋田県男鹿市北浦真山字水喰沢97
TEL 0185-33-3033
お勧め観光スポット
男鹿のなまはげ等の民俗を知るなら「男鹿真山伝承館」
男鹿真山伝承館
男鹿地方の典型であった曲家民家を再現した伝承館では、ナマハゲにまつわる風俗、農具類など民俗資料の展示もあり昔の暮らしを目で感じられます。また、大晦日のなまはげ行事の再現も行われ、囲炉裏にあたりながら、家中を暴れまわるなまはげを間近に見ることができ、その迫力を感じられます。
無料駐車場も完備。真山神社、なまはげ館とあわせて男鹿にきたら是非立ち寄って欲しいナマハゲ関連スポットです。
元来、民俗行事として大晦日にのみ地元の人以外には中々見ることが出来なかったナマハゲ行事を、広く観光客の方に知ってもらうために、伝承館では「なまはげ習俗学習講座」として真山地区の大晦日のナマハゲ行事の再現・実演を行っています。 ナマハゲと家人との問答・やりとりの内容は現代風にアレンジされていて、クスッとしてしまう場面も。
男鹿真山伝承館 男鹿市北浦真山字水喰沢97 TEL 0185-33-3033
100以上のなまはげ面が勢ぞろい
なまはげ館
男鹿の「なまはげ」を堪能できます
なまはげの伝説がなぜこの男鹿の地に残るのか、多くの思いを募らせる貴重な資料の数々が展示されています。
外壁は石積み造、秋田杉をふんだんに利用した内装だけでも雰囲気を感じさせます。
2013年のリニューアルにともない、なまはげ勢ぞろいコーナーなどが拡充され、100体・150枚を越えるなまはげ面の展示は圧巻の迫力です。
男鹿市内各地区から集められたナマハゲの面はそれぞれ特徴的な風体で、おなじナマハゲとは思えないほどオリジナリティに富んだデザイン性にあふれています。
所要時間は30~40分。専門の解説員が案内してくれます。
神秘のホールはナマハゲ伝説の舞台「男鹿」を紹介
なまはげ行事の舞台である男鹿特有の自然・風習を紹介しています。なまはげ発祥の謎を紐解く数々の資料が、秋田杉の柱が立ち並ぶホールに展示されています。
なんと!あなたもナマハゲになれる!
なまはげの衣装を身に付けることができる「なまはげ変身コーナー」であなたもナマハゲになってみませんか?
「うぉ~!」って叫んでみたくなる事間違いなし!お持ちのカメラで記念撮影ができますよ。
お土産売店コーナーではここでしか買えないナマハゲグッズも多数。
なまはげ館 〒010-0686 男鹿市北浦真山字水喰沢
TEL 0185-22-5050
秋田県男鹿半島の郷土芸能なまはげ太鼓「恩荷(おんが)」
恩荷(おんが)の由来
その昔、秋田に住んでいた蝦夷(えみし・えぞ)の酋長の名で、男鹿(おが)の地名の由来であるとも云われています。
この恩荷という古き名をいただき
古き良きものを大事にしつつ、新しいものを築いていければ!!という思い
今までこの地に育ててもらった「恩」男鹿温泉郷でのライブを支え続けてくれた皆様や、ライブを見に来てくれたお客様への「恩」
自分達はその「恩」を一つの「荷」として背負い、少しずつでもゆっくりでも「恩返し」をしていこう
そのために、ここ男鹿温泉でしか見れないナマハゲを伝承していこう
この名前には、そんな思いが込められています。
男鹿市在住の有志で設立した和太鼓団体で、男鹿温泉郷をホームグランドに精力的な活動を継続中。
演奏する曲目は、男鹿半島の風土や自然をモチーフしたオリジナル曲で、ナマハゲの迫力と和太鼓の勇壮さから独自の世界観が広がります。
毎年春から秋にかけて、ホームである男鹿温泉郷で「五風なまはげ太鼓ライブ」を実施しているほか、市内外を問わず各種イベントやキャンペーン等に多数参加しています。
発足以来継続している男鹿温泉郷でのライブは、1回あたりの観覧者数は、少ないときで100名程度、多いときで500名を超え1シーズンの来場者数は4万人超と、秋田を代表するアトラクションとして好評を得ています。
お問い合わせ
男鹿温泉交流会館五風(男鹿温泉郷内)
〒010-0687 秋田県男鹿市北浦湯本字草木原21-2
TEL0185-33-3191
なまはげ太鼓ライブなど各種イベントや会議の場、足湯や市場スペースなどで、観光客の皆様や地元の方が気軽に集まれるふれあい、交流のスペースをご提供しております。
なまはげ太鼓をご覧になったことはありますか?
国指定重要無形民俗文化財「男鹿のナマハゲ」と日本古来の「和太鼓」を融合させた古くて新しい男鹿独自の郷土芸能です。この勇壮な「なまはげ太鼓」の常設公演を行っているのは、世界中でここだけ!唯一無ニの感動と興奮を体感してみてはいかがでしょうか。秋田に来たら見なきゃ損です!!
施設名称「五風(ごふう)」の由来
江戸時代後期の紀行家で、日本の民俗学の祖といわれている「菅江真澄」は秋田に縁が深く、特に男鹿には三度も訪れています。
その際に残した男鹿の五冊の図絵集「男鹿の秋風・男鹿の春風・男鹿の涼風・男鹿の島風・男鹿の寒風」は総称して男鹿五風と呼ばれています。その名にちなんで名付けられました。
さて、最後にご紹介するのは、男鹿でゆっくりして旅の疲れを癒したいと思われている方たちの為の天然温泉とお宿です。(順不同)※あらかじめ「男鹿温泉郷協同組合」にお電話でご確認下さい。
男鹿温泉郷
坂上田村麻呂が東征の折に発見したと伝わる湯本温泉や石山温泉を中心に、
江戸時代から湯治場として栄え1,000年以上の歴史を持つ男鹿温泉郷。
湯量は豊富で、海水の成分に似た食塩を含み、肌に付いた食塩が汗の蒸発を防ぎ保温効果が高まるため、「熱の湯」と呼ばれ親しまれています。
効能は、きりきず、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、打ち身、くじき、慢性消火器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進等です。
坂上田村麻呂公ご尊像 (東京・矢先稲荷神社ご提供)
田村神社は 滋賀県と三重県の県境の滋賀県甲賀市(甲賀忍者発祥の地)にあり、征夷大将軍・坂上田村麻呂公を主祭神として、 嵯峨天皇並びに倭姫命(やまとひめのみこと)をお祭りしています。
征夷大将軍・坂上田村麻呂公 が鈴鹿峠の鬼退治をしたことからこの地に祀られています。
周囲の村々の五個荘、日野、近江八幡は、近江商人の発祥の地です。東北地方には先祖をたどると近江(滋賀県)出身の方たちが少なくはありません。
男鹿温泉 結いの宿 別邸つばき
元湯 雄山閣
男鹿ホテル
セイコーグランドホテル
男鹿 萬盛閣
男鹿観光ホテル
温泉旅館ゆもと
男鹿温泉湯めぐり
庭園を見渡せる露天風呂や眺望にとんだ展望温泉など、上記7施設の中から3館を選んで温泉を満喫することができる湯めぐり企画です。
魔除のなまはげ包丁を記念品として進呈
時間
15:00〜20:00及び7:00〜8:30
料金
お一人様1,000円
申込
ご利用されるいずれかのホテル・旅館のフロントでご購入ください
期間
4~11月
男鹿温泉郷協同組合
〒010-0687 秋田県男鹿市北浦湯本字草木原21-2
TEL0185-33-3191 FAX0185-33-3192
男鹿市内主要スポット
男鹿市おすすめの交通アクセス
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
協力(順不同・敬称略)
男鹿市観光商工課 〒010-0595 秋田県男鹿市船川港船川字泉台66番地1
TEL 0185-24-9141(DIN) FAX 0185-23-2424(代表)
株式会社 男鹿なび 〒010-0511 秋田県男鹿市船川港船川字海岸通り2-12-8
TEL:0185-23-2465 FAX:0185-24-5044
男鹿真山伝承館 男鹿市北浦真山字水喰沢97 TEL 0185-33-3033
なまはげ館 〒010-0686 男鹿市北浦真山字水喰沢 TEL 0185-22-5050
男鹿温泉交流会館五風(男鹿温泉郷内)
〒010-0687 秋田県男鹿市北浦湯本字草木原21-2 TEL0185-33-3191
男鹿温泉郷協同組合
〒010-0687 秋田県男鹿市北浦湯本字草木原21-2 TEL0185-33-3191 FAX0185-33-3192
一般社団法人 男鹿市観光協会
〒010-0511秋田県男鹿市船川港船川字新浜町1-1 TEL0185-24-4700 FAX0185-24-5700
田村神社 滋賀県甲賀市土山町北土山469 TEL 0748-66-0018 FAX 0748-66-2828
日原もとこ氏
東北芸術工科大学名誉教授、アジア文化造形学会会長、風土・色彩文化研究所主宰
推薦の言葉
「男鹿のなまはげは、日本の環境に育つ素材と天然自然の背景が作りだした色!」
0コメント