せせらぎと桜の開花に誘われて、南信州の芸能と大地の恵みの結集「南信州みんな祭り」がいよいよ開幕します。
日時:2017年4月9日(日)
:午前10時~午後2時頃まで
会場:かぐらの湯
出演:
獅子舞演舞 : 一般社団法人「和力」の皆様による舞です。
和太鼓演奏 : 団体総勢100名以上の皆様による演奏です。
猟師さんのお話し : 南信濃猟友会若手猟師の皆様によるお話しです。
その他にも平安時代の終わりから続いていると言われる国重要無形文化財「霜月まつり」の舞も披露されます。
※入場無料です。
「南信州みんな祭り」会場 道の駅遠山郷 かぐらの湯
道の駅遠山郷 かぐらの湯 〒399-1311長野県飯田市南信濃和田 TEL0260-34-1085
道の駅遠山郷 かぐらの湯を舞台に「和力」主催のお祭り、「南信州 みんな祭り」が4月9日(日曜日)に開催されます!
地元の伝統芸能である霜月まつり、獅子舞、県内外の和太鼓チームが集まり、賑やかに春の到来を祝うお祭りです。4月9日(日)は、南信州の芸能と大地の恵みが遠山郷に結集します。
是非、皆さん一緒になって参加して下さい。
日本の秘境 遠山郷「下栗の里」
遠山郷「下栗の里」
南アルプスから伸びる尾根に拓かれた高原の地。
下栗の里は標高800~1100m、「日本のチロル」と表現されるほどの絶景地です。
2009年に「にほんの里100選」に選ばれました。
伝統野菜や伝統文化の宝庫でもあります。
遠山郷 国重要無形文化財「霜月まつり」の舞
遠山の霜月祭りは現在12月に開催されますが、江戸時代には旧暦霜月(しもつき・11月)の祭りでした。
ではなぜ、その時期に祭りをしたのでしょうか。
それは、旧暦霜月には必ず冬至(とうじ) があったからです。
ご存じのように、冬至は一年でもっとも昼が短く、もっとも夜が長くなります。
たとえば飯田市では夏至の昼間の時間は14時間半であったのにたいして、冬至にはわずか9時間半にすぎません。
そして、冬至に向けて日照時間が短くなるにつれて、緑だった山々の木々は秋になると紅葉し、やがて葉を散らします。
気温もしだいに下がってゆき、高い峰々には雪がかぶり、やがて里にも霜が下り雪が舞い、凍てついた冬を迎えます。
こうした自然現象を、古代の人びとは万物の生命の源である太陽が衰すいじゃく弱し、他のすべても衰える季節と考えたのです。
ところが、冬至を過ぎると一転して日照時間はしだいに長くなっていきます。それを太陽の復活再生と考えました。
この一陽来復(いちようらいふく)となる、太陽の衰弱と再さいせい生という重要な節目に、神も人も自然界のすべてが生まれ清まることを願う祭り、それが霜月祭りなのです。
座布団一枚の中で舞え
「とっぴんぱらりのぷぅ」
私は秋田県で育ちましたので、ポケットに手を入れたままでもツルツルの雪道を速足で歩くことが出来ます。滑る道を歩行する事に習熟しているのがちょっとした自慢です。雪道を歩くのにはコツがあります。体の芯を揺らさないよう、かかとからで無く、足裏全体で着地して、道に着けた足跡をくずさない心持でそっと足を抜きあげ、座布団に収まるほどの狭い歩幅で足を運びます。ペンギンのようなこの歩き方、何かに似ていると思って記憶の糸を手繰っておりましたら、小学校まで4㎞あった通学路、学校帰りに間に合わず、衣服の中で用を足してしまった後の歩行に酷似していました。それを揺らしてこれ以上事態を悪化させてはいけない切迫した体験から得たこの身体感覚は、体の芯や軸を確認する感覚として、私の中では重要な体験です。この感覚を人生の早い段階で体感できたことを、今では幸せに思います。 民俗舞踊を教えて頂く場面で何度も耳にした、「座布団一枚の中で舞え」、という言葉は、地域は違えども、多くの場で受けた教えです。座布団一枚の大きさを考えた時、田んぼの中での作業が思い出されます。ぬかるんだ田んぼでは、足を抜くのも差すのもペンギンのような「なんば歩き」になります。試しに泥に埋まった足を抜こうとしてみてください。必ず右足と右手、左足と左手が連動する「なんば」になるはずです。草を抜いたり苗を植えなおしたりできるのは自分の足元、おおよそ座布団一枚分です。これも試しに、苗が植わっていることを考慮して、肩幅に構えた両足が泥に埋まった状態と仮定して、つま先の向きを変えずに地面に触ってみて下さい。座布団一枚くらいが作業範囲であることがわかります。農耕民族であった私たちの祖先は、仕事の中から「なんば歩き」を体得し、更に舞踊化し、座布団一枚の空間が、身体を支えるのに必要で十分な広さであることを実感してきたのだとおもいます。私に鬼剣舞を教えて下さった師匠は、『座布団一枚の中で踊れ。』とおっしゃいました。その師匠は、どんなに激しく動いても、同じ場所にふわりと着地して、ピタリと形が決まるときの足踏みからは、不思議なことに足音が聞こえませんでした。師匠は冬には炭焼きをしていたそうです。きっとカチンコチンに踏み固められた雪道を、原木を背負って何度も何度も運ばれたのでしょう。座布団一枚の中で動く感覚を、師匠は生活と労働の中から体得され、私は小学校の帰り道に独自の方法で身に付けました。
一般社団法人 和力 理事 加藤木 朗
加藤木 朗が主宰する和力は、2001年の発足から、木村 俊介と共に、伝承されて来た行事や音楽、祭り芸能を舞台での表現としていかに確立させるかを追求してきました。2005年から小野 越郎が加わり、伝統芸能を舞台芸能として発展させ、国内外で発表しています。 メンバー/加藤木 朗、木村 俊介、小野 越郎 ゲスト/帯名 久仁子、内藤 哲郎、柳家さん若 他
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
協力(順不同)
一般社団法人 和力 WARIKI事務所 〒395-0302 長野県下伊那郡阿智村伍和3622-2
TEL&FAX 0265-43-4357 E-mail info@wariki.jp
遠山郷観光協会 〒399-1311 長野県飯田市南信濃和田548-1 道の駅遠山郷・かぐらの湯
Tel.0260-34-1071 E-mail info@tohyamago.com
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