そう、あれは何十年前だったのか?特に最近は、月日の流れが早すぎて記憶が定かではありません。昔々遠州浜松に四年間住んだことがある。今では、いくつもある故郷の一つである。まだ、そのころの浜松駅前は、バスセンターはもちろんアクトシティ浜松もその前に造られたアクト通り、目測で長さ70~80㍍道幅60㍍位の遊歩道・イベント・公園もなかった。廃業した、地元の老舗百貨店松菱や西武百貨店が繁盛していた時代だった。
浜松駅前にはどこの都市にもあるけれど浜松ならではの歓楽街(現在はバスセンターになっている)が広がり、今思うと昭和の時代の映画のセットがそこに出現したような町、決してモダンではないけれどそれはそれで大人たちにとっては、夢の町であった。何故か、そういうことだけは、不思議と忘れずに記憶している。
しかし、ある日気が付いてみると忽然と消えていた。
浜松駅前は男どもから、女や若者の街へと・・・
街路樹の緑と四季を通して咲く花々に彩られた街「ガーデン都市 浜松」これが現在の町から街へ変身した浜松のコンセプトである。
町の風情は未来に向けて変化してもそれでも変わることなく450年余りの伝統を守り続けているのが「浜松まつり」である。そこに遠州人の心意気を感じる。老若男女、大人も子供も男も女も(特に女の活躍が目立つ)浜松まつりに遠州人の「やろまいか」精神をかいま見ることができる。
昔からよく、上州(群馬)、甲州(山梨)、遠州(浜松)共通するのは、三つの「か」、「かかあ天下」と「空っ風」と「雷」。誤解のないように「かかあ天下」は女がしっかりしているという意味なのだ・・・
やはり遠州には女城主が誕生する風土と土壌があるようだ!?
女城主といえば井伊直虎!
井伊谷 龍潭寺は次郎法師(井伊直虎)ゆかりのお寺である。
風光明媚な奥浜名湖その北に位置し、豊かな自然、緑と花に抱かれた町、浜松市井伊谷、そこに萬松山龍潭寺がある。
この井伊谷地域は、古くは「井の国の大王」が聖水祭祀をつとめた「井の国」の中心で、浜名湖の注ぐ井伊谷川、神宮寺川の沿っての台地には縄文・弥生の遺跡、古墳が数多く残され、水にまつわる伝説も多い。
古田織部の高弟「綺麗さび」という幽玄・有心の茶道を創り上げた小堀遠州ならではの龍潭寺庭園
奥浜名湖の井伊家の菩提寺「龍潭寺」庭園。作庭は小堀遠州
女城主「井伊直虎」が次郎法師として修業した龍潭寺
今年は「井伊直虎」一色?
それでは、浜松まつりの歴史から紹介しましょう。
浜松まつりの歴史
子どもの誕生を祝う「初凧」の伝統
浜松まつりの特徴のひとつは、「都市まつり」ということ。東京の天下祭りや京都の祇園祭と違って、神社仏閣の祭礼とは関係ない"市民のまつり"なのである。
浜松まつりの始まりは、一説によると今からおよそ450余年前の永禄年間(1558~1569年)に、当時の浜松を治めていた引間城主の長男誕生を祝って城中高く凧を揚げたことが、凧揚げの起源であると言われているが、記録としては定かではありません。
なお、記録に残っているものとしては、寛政年間(1789~1800年)の記録に凧の記述がみられる。「遠州のからっ風」と呼ばれる強い風が吹くこの地は、気候的にも凧揚げに好条件であり、子どもの誕生を祝う「初凧」の伝統は、浜松まつりとして現在までこの地に根付いている。
江戸から明治へ 初凧・凧合戦もいよいよ本格化
町民自らの手で生まれた浜松まつり。それが、遠州地方が遠州灘から強い風が吹き、凧揚げには絶好の場所だったことと、東西の文化の合流地点だったことで、さらに盛んになっていった。それを支えたのも、やはり町民だった。
相良・横須賀・袋井など多くの凧がありますが、浜松は特に盛んです。浜松藩には24か町の職人の町があり、伝馬・塩・鍛冶・元魚・田・連尺・大工・紺屋・肴・旅籠・板屋等の町が、後の凧揚げの中心を担う町になったのである。
江戸時代に定着したといわれている凧揚げは、明治に入ってさらに活気を帯びていった。今では浜松まつりに欠かせない初凧・凧合戦が本格化したのも明治20年頃で、長男が生まれたらその子の成長を願って凧を揚げる初凧の風習は、遠州地方に広がっていった。
凧には生まれた子供の成長を願って名前が書く。遠州の親たちの子を思う気持ちがひしひしと伝わってくる凧揚げである。
大正期には和地山練兵場で、大凧合戦
こうして歴史を重ねる中、各町あちらこちらの広場で行っていた凧揚げを一か所にまとめようという気運が高まる。
最初は、鉄道工場建設予定地を借用して行うようになり、その頃から自主的な管理組織としての統監部が結成され次第に組織化されていった。こうした中で、大正8年4月26日に統監部が歩兵第67連隊を訪れ、和地山練兵場(現:和地山公園)を、凧揚げ合戦の会場にと申し入れる。
連隊側は、浜松出身の兵隊は商家の出が多く、全国的にも体格が劣っているので、男性的で活発な凧揚げが身体を鍛える手段の一つであるということを理由に練兵場の使用を許可したと言われている。第二次世界大戦が始まる直前まで、毎年和地山の練兵場を舞台に、勇壮な凧揚げ合戦が繰り広げられた。
174か町自慢の大凧が、 五月の空に悠々と舞う
中田島凧揚げ合戦~開会の合図とともに174か町の参加者たちが風を求めて一斉に走り出す
開会宣言と同時に上がる花火の合図、初子の誕生を祝う「初凧」、迫力満点の「糸切り合戦」。大凧が5月の空に悠々と舞う。
凧揚げ合戦の見どころは、激しい糸切り合戦と初子を祝う喜びの笑顔。
中田島の凧揚げ会場5月3日午前10時、
開会宣言と同時に上がる花火を合図に浜松まつりが始まる。
3日は各町が初子の誕生を祝う「初凧」を揚げます。
祝いの大凧を天高く美しく揚げようと町衆たちは砂ぼこりを舞い上げながら、懸命に糸を引きます。
巧みな糸さばきで初凧が揚がり、悠々と大空を舞う姿は圧巻。
4日、5日は迫力満点の「糸切り合戦」が始まり、熱気も一気に上昇します。
各町が互いの凧糸を絡ませ、擦り合いながら相手の糸を断ち切る糸切り合戦。
5月3日、4日、5日、大空に浜松っ子の心意気がぶつかり、地域の絆が結ばれる。
今年は女城主「直虎」の記念凧が上がる!来年1月まで「浜松まつり会館」で特別展示
御殿屋台参加町一覧「各町の凧印、屋台、法被がひと目でわかる」なんと屋台は88台!
各町自慢の屋台が
鍛冶町通りを優美に彩る
各町彫刻を施した御殿屋台が絢爛豪華な美の競演をする。御殿屋台の行列は見るものを熱気と興奮に包み込み、かわいらしいお囃子が優美に華を添える。
浜松市中心部を舞台に5月3日、4日、5日18時30分から、
御殿屋台の引き回しの始まり。
各町それぞれに趣向を凝らし、精巧な彫刻を施した屋台が提灯の光を瞬かせながら、 沿道の見物客の前をゆっくりと移動し、優雅で幻想的な美の競演を繰り広げる。 屋台の上で奏でる子どもたちのお囃子は皆で声を掛け合いながら太鼓や鼓、鉦、笛などを高らかに奏で、各町独特のまつり囃子で絢爛豪華な御殿屋台引き回しに華を添えます。
絢爛豪華な御殿屋台
浜松祭りの夜を幻想的に彩る御殿屋台の引き回し。
練りが御殿屋台を先導し、町中にラッパと掛け声が響き渡ると、
まつりはクライマックスを迎える。
御殿屋台引き回し
凧合戦の興奮も冷めやらぬ夕暮れどき、浜松まつりの舞台は中心街へ。ベテランの弾き手がつまびく三味線の音、きれいにおめかしした子どもたちの笛とお囃子を合図に、絢爛豪華な御殿屋台がゆっくりと動き出します。各町それぞれが趣向を凝らした彫物や提灯で飾りつけられた豪華な御殿屋台は、祭典絵巻のような美しさで見る人々を魅了する。
激練り
激練りは、大凧、御殿屋台と並ぶ、浜松まつりのもうひとつの顔。凧場げ会場で繰り返されていた練りは、夜の屋台引き回しで最高潮に達する。すり足で練り進む法被姿の一団が、うねりとなって「オイショ、ヤイショ」の掛け声とともに激練りを展開。華麗な御殿屋台の光に激練りの姿が幻想的に浮かび上がり、この瞬間、町は興奮の坩堝と化す。
御殿屋台の歴史
浜松まつりの御殿屋台の始まりは明治の末頃。凧合戦の帰りに大八車の四隅に柱を立てて凧を屋根がわりにして引いていたところ、伝馬町若松座の森三之助丈という役者が芸者衆と一緒になって鐘や太鼓ではやしたてたのがきっかけと言われている。造花や提灯を飾りつけた底抜け屋台が登場したのは大正4年。昭和3年頃から各町が競って格調高い屋台を造るようになった。昭和6年には二重屋根で彫り物がたくさん嵌められた重層唐破風入母屋造りなどの御殿屋台が続々登場。現在の絢爛豪華な御殿屋台が浜松まつりの夜を彩るようになった。
「浜松まつり会館」に行こう!各町内の凧や屋台が展示してある
交通アクセス
浜松まつり会場までのアクセス
①浜松まつり中田島凧揚げ会場マップ
②浜松まつり中心部会場・アクトシティ会場マップ
浜松市民の祭り「浜松まつり」これだけの企業・団体が市民と一体となり祭りを楽しむ!
協賛企業・団体(順不同)
(株)河合楽器製作所三立製菓(株)住友化学園芸(株)製品開発センター本田技研工業(株)トランスミッション製造部ヤマハ(株)(有)すみたや鴨江店上西すみたや(株)ハマネツ浜友観光(株)(株)丸八ホールディングス(有)五島養魚場(うなぎの五島)一瀬堂磐田信用金庫遠州信用金庫(株)静岡銀行浜松営業部(株)商工組合中央金庫浜松支店浜松信用金庫(株)エムシーフードサービス静岡県労働金庫浜松中央支店浜松市・湖西市勤労者共済会TSKサービス(株)(株)スーパープランニング(株)遠鉄百貨店企業組合 鷲沢風穴(有)三和畜産 直売のとんきい凧の工房みやび(株)加茂江屋(有)凧人近畿日本ツーリスト(株)浜松支店(株)ジェイアール東海ツアーズ浜松支店(株)JTB中部 浜松支店名鉄観光サービス(株)浜松支店東武トップツアーズ(株)浜松支店(株)日本旅行 浜松支店(株)呉竹荘(公財)浜松市文化振興財団アクトシティ活性化委員会(有)バンケットプロデュース浜松エフエム放送(株)浜松市土産品協会浜松ケーブルテレビ(株)(株)祭すみたや浜松うなぎ料理専門店振興会浜松倉庫(株)(有)八百徳鰻料理店グランドホテル浜松ホテルクラウンパレス浜松(株)共栄商会(株)村松商店(株)SBSプロモーション遠州鉄道(株) (株)力王 日本トーター(株)浜松オート事業所 キリンビールマーケティング(株)浜松事務所 浜名湖競艇企業団 サッポロビール(株)静岡統括支社 静岡エフエム放送(株) (有)春華堂 とぴあ浜松農業協同組合 (株)ザザシティ浜松 浜松ターミナル開発(株) スズキ(株) 花の舞酒造(株) 浜松ホトニクス(株) やまと興業(株) 中部ガス(株)浜松支店 ヤマハ発動機(株) ローランド(株) (公財)浜松市花みどり振興財団 はままつフラワーパーク (株)マルサン(染元いた垣) (有)新日邦 浜松市タクシー協会 (株)フジヤマ 山崎製パン(株)安城工場浜松事業所 (有)たくみ 竜ヶ岩洞 グッド(有) 武藤染工(株) 国民宿舎奥浜名湖 (株)ぱど 浜松支局 (株)五島組 (株)サイト 東洋水産(株) (株)アンドアイ 浜松西崎郵便局 ザザシティ浜松中央館オフィス (株)エイエイピー浜松支店 (株)アキュラホーム 浜松支店 (有)コルマン のざわ (株)こころ (株)中部日本広告社 浜松支社 イオンモール(株)イオンモール浜松市野 イオンモール(株)イオンモール浜松志都呂 (株)栄商会 中日新聞東海本社 日本たばこ産業(株)東海支社 (有)静岡ガード (株)アライデザイン工芸 (株)レンダー商会 (株)ソミック石川 浜松工場 舘山寺温泉観光協会 (株)丸五 ローム浜松(株) はままつフルーツパーク時之栖 (株)サツ川製作所 ラビット急行(株) サントリー酒類(株)静岡支店 富士山静岡空港(株) (株)ヒューマンアロー (株)清音 (株)ドルフィンキッズプロダクション (有)魚魚一 サゴーエンタプライズ(株) (有)ツカコシ商工 (株)伊藤さん家の凧工房 デンキハウス いとう (株)アサヒナ (有)オートガレージ・ココ・タムラ (有)すゞき手袋製造所 NPO法人ライフシポー 稲野工具(株) 中野米穀店 (株)タケモト 佐藤建具店 (有)オフィスショウ建築設計 マツムラ製作所 (株)太田印刷 富田カメラ店 (有)庭正 日観企画/(有)日本観光 (株)ヤマキ (株)三和自動車販売 静岡県西部街商協同組合 福祉団体C.W.D 浜松市母子寡婦福祉会
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
協力(順不同・敬称略)
浜松まつり組織委員会 事務局:(公財) 浜松観光コンベンションビューロー
〒430-0933 静岡県浜松市中区鍛冶町100-1 ザザシティ浜松中央館5F TEL:053-458-0011
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