お菓子の博覧会とは
お菓子の博覧会は、お菓子の祭典としてほぼ4年に1度、全国の各地を回って開催されています。その地域のお菓子屋さんがつくっている菓子工業組合が主催しているものですが、地方自治体もバックアップする大きなイベントとなっています。
お菓子の博覧会の始まりは古く、明治44年の第1回帝国菓子飴大品評会にさかのぼります。戦争による一時中断はありましたが、全国のお菓子屋さんの熱意で復活し、名称を全国菓子大博覧会と変えて、1世紀にわたり、これまで26回の開催を重ねてきました。
会場では、全国よりお菓子が集められ展示・即売され、また菓匠により作られた工芸菓子が披露されます。優秀な作品には皇族による名誉総裁賞、内閣総理大臣賞、農林水産大臣賞などが授与されますが、全国菓子大博覧会での受賞は菓子業界の中でも最高の栄誉とされ、賞をもらうために全国のお菓子屋さんは日々腕を磨いています。皆さんは、街のお菓子屋さんの店先によく賞状が飾られているのを見たことはありませんか。
第27回全国菓子大博覧会が三重県伊勢市で2017年4月21日(金)から5月14日(日)まで開催されます。
「お伊勢さん菓子博2017」とは
開催期間2017年4月21日(金)~5月14日(日)
開催会場三重県営サンアリーナ及びその周辺
「全国菓子大博覧会」はお菓子の歴史と文化を後世に伝えるとともに、菓子業界、関連産業の振興と地域の活性化に役立てるため、ほぼ4年に1度開催されてきました。今回で27回目の開催となり、三重では初めてとなります。1911年(明治44年)に東京で「第1回帝国菓子飴大品評会」として始まり、東海エリアでは1977年静岡以来の40年ぶりの開催となる「第27回全国菓子大博覧会・三重」にご期待ください。
名称
第27回全国菓子大博覧会・三重
愛称
お伊勢さん菓子博2017
テーマ
お菓子がつなぐ「おもてなし」を世界へ
開催方針
①伊勢神宮の門前町として育んできた「おもてなし」を体感できる博覧会とする。
②三重県の菓子業界のポテンシャルの高さを感じられる博覧会とする。
③お菓子文化を通じて県内外の方々、世界各国の方々との交流を図ると共に日本の菓子文化を世界に発信する博覧会とする。
④次代を担う子どもたちが「夢」・「希望」、そして「感動」を感じられる博覧会とする。
⑤菓子文化及び技術の継承・発展を図ると共にお菓子を通じて「食」に対する感謝を体感できる博覧会とする。
⑥菓子のみならず、三重の「海の幸」・「山の幸」を食することを通して広く三重県の食文化を体感できる博覧会とする。
⑦食に関する諸法規を遵守し、食品衛生の向上を図る博覧会とする。
⑧バリアフリーに十分に配慮した博覧会とする。
開場時間
10時00分〜18時00分(ただし、最終日は17時まで)
会場
三重県営サンアリーナ及びその周辺
主催
第27回全国菓子大博覧会・三重 実行委員会
後援
農林水産省、総務省、外務省、厚生労働省、文化庁、中小企業庁、観光庁
三重県市長会、三重県町村会、三重県教育委員会、伊勢市教育委員会、鳥羽市教育委員会、志摩市教育委員会
お伊勢さん菓子博2017
おかし文化ゾーン
お菓子のテーマ館
広大なメインアリーナの中央にお伊勢さん菓子博2017の魅力のひとつであり、シンボルとなる巨大工芸菓子を設置。「お伊勢参り」を軸に江戸時代の旅人になった気分が楽しめる、旅情感あふれる空間をお楽しみいただけます。
全国お菓子であい館
広大なメインアリーナの外周には「全国お菓子であい館」が登場。日本全国を6ブロックに分け、全国からおよそ2,500点のお菓子が大集合。地域ごとに特徴のある個性あふれるお菓子の包装デザインを見たり、郷里のお菓子や旅先での思い出のお菓子などを探したりと、全国を旅している気分で日本のお菓子文化をお楽しみください。
お菓子の匠工芸館
全国の菓匠(菓子職人)達が伝統の技を駆使して制作した工芸菓子を一堂に集めて展示。
まるで美術館のような空間では、お菓子の持つ高い文化性・芸術性を通じて、人々に感動を与える菓匠の技を紹介し、菓子文化及び技術の継承・発展に寄与します。
作品は名誉総裁賞・農林水産大臣賞などの褒賞審査の対象となります。
夢!おかしゾーン
お菓子にぎわい夢横丁
大手菓子メーカー8社が出展し、それぞれのお菓子の魅力や商品をPRする「お菓子にぎわい夢横丁」。
各社趣向を凝らしたオリジナルブースにて、うれしいお菓子のサンプリング(数量限定)や、各種イベントで来場者をおもてなしします。
おかげ茶屋
老舗和菓子メーカー6社による真菓会(しんかかい)が、江戸時代にお伊勢参りの街道沿いで旅人をもてなした“茶屋”をプロデュース!情緒ある雰囲気の中、会場でしか味わえない限定メニューや商品を心ゆくまでお楽しみください。
野点スタイルで抹茶と和菓子が楽しめる風情ある茶席をご用意。三重県が誇る伊勢茶の抹茶を、三重県茶道協会ご協力の下、伊賀焼・萬古焼等の茶器でご提供いたします。
※三重県茶道協会とは、 県単位で開催される文化行事に参加することで伝統文化茶道の紹介、普及、継承をはかり、三重県の文化振興に貢献することを目的とする協会。
伊勢茶とは
三重県で生産されるお茶の総称で、三重県産100%の緑茶を「伊勢茶」として商標登録(特許庁 地域団体商標(地域ブランド))されました。
三重県は、古くからお茶栽培が行われ、平安時代後期にはお茶の産地として紹介されています。
現在、栽培面積、生産量ともに静岡県、鹿児島県に次いで全国第3位のお茶の産地となっています。
生産されている茶の主な種類は「かぶせ茶」「煎茶」「深蒸し煎茶」で、地域の特性を生かした栽培が行われています。
※「三重県茶業会議所」ホームページより
萬古焼(ばんこやき)とは
四日市の近郊小向(おぶけ)で創始した陶器で、江戸時代から今日まで受け継がれています。
豊富な種類の中でも褐色の急須は萬古焼の代名詞とされています。原料である紫泥(しでい)という土には鉄分が多く含まれているため、お茶を注ぐと鉄分が出てお茶の味わいを高めます。
伊賀焼(いがやき)とは
天平宝字年間(奈良時代)に伊賀の国(現伊賀市)丸柱で始まった焼き物で桃山時代に大きく発展しました。
伊賀焼の魅力は一見、岩石のように見える荒々しいまでの重量感にあり、大胆なへら使いが雄渾で力強く、実に趣き深いものがあります。
※伊勢茶推進協議会(三重県) 茶柱タツの本プロジェクト「茶柱タツの本 ver4.0」参考
和菓子のご紹介
抹茶にあう和菓子のご提供もしています。
三重県内の和菓子屋が作る、見ても楽しい、味わっても美味しい和の風情をぜひお楽しみください。
三重県内の高校・専門学校生たちがはじめての工芸菓子作品にチャレンジ!
日本最大級のお菓子の祭典のために、三重県内の菓子職人たちがシンボル展示の巨大工芸菓子制作に取り組みはじめた頃、県内の高校・専門学校生たちにも、新たなチャンスが訪れていた。
100年以上の歴史ある博覧会、しかも約4年に一度の開催を地元三重で迎えられるというまたとない機会。
菓子職人を目指している高校・専門学校生はもちろん、お菓子づくりに興味のある学生たちも“ぜひ行きたい”と思っただろうが、そこから一歩踏み出して参加者として菓子博に関わってもらおう、という声が上がった。
学生による工芸菓子作品の制作と展示。
過去実施された菓子博ではみられなかった、はじめての試みがはじまった。
それぞれの感性とお菓子の作品で三重の魅力をお伝えします。
県内の学校へ、菓子博への参加を打診したところ、7校の参加が決まった。
調理や製菓を専門とする3つの専門学校と、料理や製菓で地元を盛り上げる4つの高校が、三重ならではの食材をテーマに各校が趣向を凝らす。
現役の菓子職人でさえ大変な工芸菓子作品。
それをはじめて挑戦する高校・専門学校生たちが菓子博という舞台でデビューするのだから大変さははかりしれない。
素材は?道具は?何を?どうやって?
そんな試行錯誤から、学生たちがどんな思いで工芸菓子に向き合ったのか、その一端を紹介します。
努力の集大成は、ぜひ会場でご覧ください。
全国お菓子夢の市 お菓子紹介
約1,800点のお菓子が出品!
シンボル展示
三重県内の和洋菓子職人たちがつくる巨大工芸菓子
100名を超える和洋菓子職人が集結!お菓子で表現するお伊勢参りのにぎわい。
お伊勢さん菓子博2017へは公共交通機関で
駐車場には限りがありますので、会場へは公共交通機関(近鉄五十鈴川駅、JR二見浦駅からバスまたはタクシー)をご利用ください。
GWは混雑が予想されますので、平日のご来場をおすすめします。
協力・お問い合わせ
第27回全国菓子大博覧会・三重 実行委員会
【コールセンター】
開設期間 2017年4月17日~5月14日 (受付9:00~18:00)
Tel.0596-63-5830
E-mail:info@kashihaku-mie.jp
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