豪快 華麗 勇壮
巨大な燈籠「キリコ」が威勢のいい掛け声とともにまちを練り歩き乱舞する。
江戸時代から連綿と続く「能登のキリコ祭り」は、日本で育まれた美意識と純真な祈りの精神を色濃く残す伝統的な祭礼です。
能登各地で夏から秋にかけて行われる祭りは、神輿のお供にキリコと呼ばれる巨大な御神灯が氏子たちによって威勢よく担ぎ出され、道中を練り歩きます。
明日以降から、順番に能登半島の各地で行われる日本遺産認定「能登のキリコ祭り」を紹介いたします。
日本遺産とは?
1. 主旨と目的
我が国の文化財や伝統文化を通じた地域の活性化を図るためには、その歴史的経緯や、地域の
風土に根ざした世代を超えて受け継がれている伝承、風習などを踏まえたストーリーの下に有形・無
形の文化財をパッケージ化し、これらの活用を図る中で、情報発信や人材育成・伝承、環境整備など
の取組を効果的に進めていくことが必要です。
文化庁では、地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産
(Japan Heritage)」として認定し、ストーリーを語る上で不可欠な魅力ある有形・無形の様々な文化
財群を総合的に活用する取組を支援します。
2. 日本遺産事業の方向性
日本遺産事業の方向性は次の3つに集約されます。
①地域に点在する文化財の把握とストーリーによるパッケージ化
②地域全体としての一体的な整備・活用
③国内外への積極的かつ戦略的・効果的な発信
日本遺産認定
灯(あか)り舞う半島 能登 ~熱狂のキリコ祭り~
石川県(七尾市、輪島市、珠洲市、志賀町、穴水町、能登町)
日本海文化の交流拠点である能登半島は独自の文化を育み、数多くの祭礼が 行われてきた。その白眉はキリコ祭りと総称される灯籠神事。夏、約200地区で 行われ、能登を照らし出す。日本の原風景である素朴な農漁村で神輿ととも に、最大で2トン、高さ15mのキリコを担ぎ上げ、激しく練り回る。祗園信仰や 夏越しの神事から発生した祭礼が、地区同士でその威勢を競い合う中で独特 な発展をし、そしてこれほどまでに灯籠神事が集積をした地域は唯一無二。 夏、能登を旅すればキリコ祭りに必ず巡り会えると言っても過言ではなく、そ れは神々に巡り会う旅ともなる。
主な構成文化財
- あばれ祭り(能登町)
- 宝立七夕キリコ祭り(珠洲市)
- 輪島大祭(輪島市)
- 沖波の大漁祭り(穴水町)
- 西海祭り(志賀町)
- 石崎奉燈祭(七尾市)
7月~9月開催の「能登キリコ祭り」スケジュール
※開催日は変更になる場合があります。各市町村にお問い合わせのうえお出かけください。
協力(順不同)
日本遺産「灯り舞う半島 能登〜熱狂のキリコ祭り〜」 活性化協議会
(石川県観光企画課内)
〒920-8580 石川県金沢市鞍月1-1 Tel.076-225-1542
文化庁 〒100-8959 東京都千代田区霞が関3丁目2番2号 電話番号(代表)03(5253)4111
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