ZIPANG TOKIO 2020「ニッポンたからものプロジェクト -日本遺産 瑞龍寺×Live Art- beyond2020プログラム 開催のご案内」

国宝 高岡山 瑞龍寺

瑞龍寺 山門

山門 (平成九年国宝指定) 正保二年(一六四五)に建立され、万治年間場所を替えて建直す。延享三年(一七四六)火災で消失、現在の建物は文政三年(一八二○)に竣工した。再建の棟梁は山上家二十四代善右衛門吉順である。 和算により設計され、軒の出が深く禅宗寺院山門の雄と言える。

瑞龍寺 仏殿

仏殿 (平成九年国宝指定) 棟札によって万治二年(一六五九)に建立されたことが明らかである。 この仏殿は全国においても他に例を見ない貴重な建築である。おそらく山上善右衛門嘉広の最も心血を注いだ力作の一つであろう。伽藍の中央に位置し、基壇上に雄然と立つその姿は重壮完美まことに賞する言葉もない。まず外観を見るに、屋根は鉛板をもって葺かれている。これは全国においても金沢城石川門にその例を見るのみでこれ亦貴重な遺構と云わねばならない。 上層軒組は、三手先の詰組とし、整然と配列された扇捶等共に禅宗様建築の純粋な形式を表現したもので、注目せざるを得ないところである。一歩堂内に入れば、まず、すくすくと並列する柱が目につく。更に天井には優雅な曲線をもつエビ虹梁など、複雑にして、しかも妙を得た架構法は、実にここならではの感を深くし、只驚嘆のほかない。またこれらの用材はすべて欅の良質材で、その他床一面の戸室石の四半敷きをはじめ、須弥壇及び木階等の精巧な細工は、棟梁の命脈に通じるものがある。 仏像は、三百有余年前中国から渡来されたもので、釈迦・文殊・普賢の所謂三尊が安置されている。天蓋も当時の作品であって、ハスの繊維と絹をもって織られたものと伝えられ、共に注目に値するものである。


瑞龍寺 法堂(欄間の見事な手仕事をご覧ください。かって、この地の欄間の彫師は宮大工だったと聞いたことがある。)

法堂 (平成九年国宝指定) 明暦年門(一六五五〜一六五七)の竣工に成る。建坪一八六坪。 境内第一の大建築で仏殿と異り総檜造りとなっている。 構造は方丈の形式に書院造りを加味したもので、六室より成っている。中央奥の室が所謂内陣で仏壇と大間を板間とする他はすべて畳敷きの間となっている。向って左奥の室には床・棚・書院・上段の間を附しているが特に棚の工法に注目したい。中央二室の格天井に描かれた草花は狩野安信の筆になるもので、また内陣の襖およぴ壁は、共に金箔押の高価なものである。 その他欄間の彫刻は独創性に富み、大胆な手法が見られるがこれも亦江戸初期の技法を充分に表現した優秀な遺作の一つである。全体的にいかにも大柄な造り方で、前面の広い板廊下と、その前方の土間の構造等、実に雄大な感にうたれるものである。


瑞龍寺 回廊(とにかく長い)

回廊 (昭和五十七年重要文化財指定) 大伽藍をとり囲み、左右対象をなす回廊が残っている寺院は極めて少ない、禅宗寺院最古のものである。周囲約三百メートルに及ぷ。 板戸の黒と障子の白が交互に規則正しく配され、上部に小壁の白い線が通り、上下を腰板とこけら屋根の黒でひきしめている。単調ではあるが、統一された美しさがある。


瑞龍寺 仏殿

瑞龍寺 仏堂

瑞龍寺 僧堂

僧堂 (昭和五十七年重要文化財指定) 坐禅修行をする建物で、坐禅だけを行う場合は禅堂、食事等の修行をも合せ行う場合を僧堂と言う。 全国で国の指定を受けている禅堂又は僧堂は三棟ある。 京都東福寺、字治の万福寺と瑞龍寺の僧堂である。この建物は当初のものは延享三年(一七四六)に焼失、その後ただちに再建され、幕末に三分の一に縮小され、明王様の御祈祷場となっていた。今回の修理が始まり僧堂として貴重な存在とわかり、延享三年後の再建の姿に復元されることに決まり、平成二年に工事が終了した。 坐禅をする場所を単、法服寝具を納める棚(函櫃、カンキ)脚がしぴれた折に坐禅のあい間に歩く廊下(経行廊、キンヒンロウ)、洗面、足洗い、食事の用意をする後架(ゴカ)等が備わり古式の僧堂の姿をよく整えた貴重なものである。


瑞龍寺 大庫裏

大庫裏 調理配膳や寺務運営を行う堂で、山門を入り右手に位置し僧堂と相対して並ぶ。建物は桁行十間(一九・七m)・梁間六間一三・九m)で、外観は僧堂と同じ切妻造りこけら葺で向拝型玄開を付ける。平面は前面一間通りを回廊延長の土廊とし、正面中央に「香積堂」の額を掲げ、韋駄天像を祀り、右手は竈や流し・調理台を置く炊事土間で、左手は寺務運営を司る畳敷きの大広間と板の問としている。 三十センチ角の太く力強い柱と防火対策を考慮した大変珍しい真っ白な土天井がひときわ目を引き、また、向拝の蟇股や唐破風懸魚の彫刻、および隅柱を太くし安定感を出すなど江戸初期の匠の技と冴えがみられる。 万治年間(一六五八〜一六六○年)の建立だが、幕末から明治初年にかけ撤去された。しかし昭和六十三年の解体修理に伴う調査で、詳細な寸法の書き込まれた古図面や向拝と主屋の部材の発見、および発掘調査などから当初の姿が明らかとなり復元された。



瑞龍寺 仏殿



総門

総門 (昭和三年四月旧国宝指定、重要文化財) 正面三間の薬医門形式で正保年間の建立で、その後伽藍配置の関係から移築された。 元来門というものは、その家の風格を表現するもので、江戸時代幕府は、石高によってその規模構造を規制した程であるが、この門を一見すれば自ら前田藩不動の勢力を窺い知ることができる。実に堂々たるパランスのとれた容姿は他に比類をみないものである。特に正面の扉は城郭のそれに類し八双・四葉等の金具も見逃すことのできない逸品である。


大茶堂

大茶堂 (平成九年重要文化財指定) 創建当初に造られたもので、その存在は全国で他に一例を数えるに過ぎない貴重なもである。昭和の初期に内部を仕切り接客用の書院が造られたが、調査が進むにつれ、当初は大きな土間と六十畳敷の大広間および控の間から成っており、その構造は外壁や軒下を土蔵と同じ大壁とし、内部を土天井とした他に例を見ない大変珍しい防火建築物で、大茶堂自体のほか他の建物から伽藍への類焼を防ぐ防火壁の役目をなす建物であることが明らかとなった。文化財としての価値の大変高いことからして、今回の事業に合せ復元することになった。

利長公墓所

利長公墓所 (昭和四十年富山県史跡指定) 瑞龍寺の正門をやや東北に向けていわゆる八丁道を行くと,その突当りに南面して建てられている。二代目藩主利長の冥福を祈って三代利常が三十三回忌にあたる正保三年(一六四六)に建てられたものである。基壇は加賀戸室石。その上に花崗岩笠付墓標をたて、墓頭から平地まで約三八。七七尺である。三重基壇の前面に十二段の石段を設け、石段の参道があり、石の玉垣で囲み、濠をめぐらし、大小数十基の石灯篭が配されている。


前田利長公・織田信長公御分骨廟

前田利長公・織田信長公御分骨廟 (富山県指定文化財) 前田利長公は本能寺の変後,織田信長公父子の分骨を迎えてその霊を慰めたと伝えられる。 利長公の菩提寺瑞龍寺を造営したとき,開山広山恕陽(コウザンジョヨウ)禅師が利長公父子も加えて同じ形式の五基を建造したのが,この石廟の由来である。 廟の石材は淡緑色の凝灰石(俗称越前笏谷石(シャクタニイシ))を用い壇上積の基礎の上に立つ切妻型石廟建築である。石廟は向かって右から前田利長公(高岡開祖),前田利家公(加賀藩祖),織田信長公(利長夫人 玉泉院の父),織田信長公側室,織田信忠公(信長公の子息)の五人のもので,中でも利長公のものは壁面に二十五菩薩を刻んだ代表的な優品である。また,これら五基の石廟は地方政治史上,又石造建築史上の貴重な資料でもある。


瑞龍寺 お札



瑞龍寺沿革

【利長と高岡】

加賀藩二代藩主前田利長は、慶長十四年(一六〇九)当時「関野」と呼ばれていた荒野に城を築き、近郊より民を集め城下町を造った。これが「高岡」の始まりである。

高岡の市街地は、現在も利長による開町時の町割りが形を変えることなく残されている。

利長は、市街地の東方、南北に延びる標高十二メートル余りの台地北部に城を築いた。そして、台地の西方、一段下がった場所を碁盤目状に区画し、近郊の城下町より町人を集め町建てを許した。整然と区画された「商人のまち」は、旧城下町の名に因んで「木船(キフネ)町」・「守山(モリヤマ)町」あるいは、城との位置関係から「御馬出(オンマダシ)町」・「小馬出(コンマダシ)町」などと称された。

また、商人まちの西方には、「利屋(トギヤ)町」や「桧物屋(ヒモノヤ)町」などの職人町、そしてさらにその西方の「千保(センボ)川」の対岸には近郊の村より七人の鋳物師を招き「金屋(カネヤ)町」が開かれた。

当初城下町として造られた「高岡」は、慶長十九年(一六一四)前田利長の死去とともに家臣団は金沢へ引き上げ、まもなく廃城となり、急速にさびれ始めた。

このような状態を憂えた三代藩主前田利常は元和六年(一六二〇)に高岡商人の他所への転出を禁じ、城下町から商工業郡市への転換を図った。

利常は、城に替わる藩主の宿泊所として「御旅屋(オタヤ)」を創設し、「布判押人」を置き、砺波地方全域の特産であった「布」の集散地とした。また、川原町に魚問屋を置き越中全域の魚を管理し上質のものは金沢へ移送した。そして、寛文十一年(一六七一)に、「綿問屋」を設置し、廃城後の城内には「米蔵」を置いた。以後高岡は加賀藩では、藩都金沢に次ぐ商工業都市として発展していく。


【沿革】

曹洞宗高岡山瑞龍寺は加賀藩二代藩主前田利長公の菩提を弔うため三代藩主利常公によって建立された寺である。

利長公は高岡に築城し、この地で亡くなった。加賀百二十万石を譲られた義弟利常は、深くその恩を感じ、時の名工山上善右衛門嘉広をして七堂伽藍を完備し、広山恕陽禅師をもって開山とされた。

造営は正保年間から、利長公の五十回忌の寛文三年(1663)までの約二十年の歳月を要した。当時、寺域は三万六千坪、周囲に壕をめぐらし、まさに城郭の姿を想わせるものがあった。国の重要文化財として、指定されている建造物は、総門、山門、仏殿、法堂、明王堂(現僧堂)、回廊であり、江戸初期の禅宗寺院建築として高く評価されている。

 

高岡 瑞龍寺法堂

日本遺産に認定されている神社・仏閣等の伝統建築、ユニークベニューを会場にした伝統芸能公演です。2020年に向けて、日本の多彩で豊かな文化を再発見する機会を充実するための取組として、地域が誇る「日本遺産」と、日本が誇る伝統芸能などの「Live Art(実演芸術)」を掛け合わせたトークにより構成します。実演を新たな切り口で紹介し、これまで気づかなかった魅力を親しみやすく発信します。各公演では、地域芸能等の紹介や子供たちの参画を促し、地域に根差したイベントの創出を図ります。

高岡公演は国宝「瑞龍寺」を会場に、住職や鍛金職人による歴史と貴重な技についてお話しを伺ったあと、東西で活躍するプロによる日本舞踊・長唄・講談の実演につづき、地域芸能弥栄節踊(やがえぶし)をご覧いただきます。様々な種類の伝統芸能を一度にご覧いただける貴重な機会です。 伝統芸能にも造詣が深いセイン・カミュによる進行もお楽しみに。


日本遺産・国宝 瑞龍寺


高岡公演[瑞龍寺(国宝)]

今や国際的な鋳物・工芸の町高岡では、江戸時代より力強い町民の文化が育まれてきました。現在も町のあちこちで、その“心意気”が息づいています。その歴史的背景と魅力が「加賀前田家ゆかりの町民文化が花咲くまち高岡-人、技、心-」として日本遺産に認定されています。

高岡を切り拓いた加賀前田家二代当主前田利長公の菩提を弔うここ瑞龍寺で、四津谷住職のお話から町の成り立ちに触れ、その歴史の一つの結晶である貴重な技について鍛金職人の島谷さんにお聞きしましょう。

新進の若手による日本舞踊、長唄、そして講談は、日本遺産にちなみ、今をイキイキと生きる伝統芸能を。最後は鋳物師の作業歌から派生した地域芸能「弥栄節」を改めて感じてみましょう。進行役セイン・カミュがいろんな敷居をぐんと下げて、お客様と一緒に発見と祝福の旅に出ます! 


[日 時]

2017年10月15日(日) ※同内容で2公演開催

第1回 13:00 ~ 14:10(開場12:30)
第2回 15:30 ~ 16:40(開場15:00)


[公演内容]

ト ー ク:セイン・カミュ、四津谷道宏(瑞龍寺住職)、島谷好徳(鍛金職人) 

日本舞踊:花柳源九郎

長  唄:杵屋勝十朗、望月秀幸ほか

講  談:旭堂小南陵

地域芸能:御印祭弥栄節(鋳物職人の作業歌から発生した歌・踊り)  


[参加費]

無料※ ただし瑞龍寺拝観料が必要です(大人500円・中高生200円・小学生100円)


[座 席]

120席※ 全席自由。客席前方は座布団席、後方は椅子席。


◆座席事前予約◆ 

座席の予約を希望する場合は、右のボタンからチケット(無料)をお申し込みください。

※先着順。申し込み1件につき5人まで。

※事前申込の方は開演10分前までに受付をお済ませください。10分前を過ぎますと予約は無効となり、当日席として開放いたします。


[お問い合わせ]

公益社団法人 日本芸能実演家団体協議会[略称:芸団協]

Email:takaramono★geidankyo.or.jp(★を@に変えてください) 

※公演開催に関する緊急連絡については、ホームページで案内するとともに、事前申込者へはメールでご連絡いたします。


文化庁「beyond2020プログラムとは?」

2020年以降を見据え、日本の強みである地域性豊かで多様性に富んだ文化を活かし、成熟社会にふさわしい次世代に誇れるレガシーを創り出す文化プログラムを「beyond2020プログラム」として認証し、日本全国に展開します。

beyond2020は、国や地方公共団体等の公的機関に加え、非営利団体、商工会議所、民間事業者等、日本全国の幅広い関係者が参画し、オールジャパンで統一感をもって推進し、日本全国の盛り上げを図っていくものです。

beyond2020の認証を通じ、障害者にとってのバリアや日本を訪れる外国人にとっての言語の壁を取り除き、すべての人が参画できる社会に向け、企業等の行動に変革を促していきたいと考えています。beyond2020として認証した活動にロゴマークを付与することで、主催する団体や目的、内容も異なる様々な活動が、こうしたbeyond2020の理念を共有しているというメッセージを届け、beyond2020の活動が広く国民の皆さんに認知されることを目的とします。

交通アクセス



鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使



協力(順不同・敬称略)

高岡山 瑞龍寺 〒933-0863 富山県高岡市関本町35 電 話 : (0766) 22-0179

公益社団法人 高岡市観光協会 富山県高岡市御旅屋セリオ7階TEL:0766-20-1547

高岡市観光交流課 富山県高岡市広小路7-50 TEL:0766-20-1301

文化庁 〒100-8959 東京都千代田区霞が関3丁目2番2号 電話番号(代表)03(5253)4111

ZIPANG TOKIO 2020

2020年、東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。 この機会に、世界の人々にあまり知られていない日本の精神文化と国土の美しさについて再発見へのお手伝いができればと思います。 風土、四季折々の自然、衣食住文化の美、伝統芸能、行事、風習、ものづくりの技の美等、 サイトを通じて、平和な国、不思議な国、ZIPANG 日本への関心がより深かまるならば、私が密かに望むところです

もしもこのサイトに同じ思いをお持ちの皆様から、素敵な情報や画像をお寄せ戴ければこの上ない喜びです。以下のEメールアドレスへご連絡下さい。

E-mail aromajinja@gmail.com ( ZIPANG 2020 編集部 )。

2020, will be held the Olympic Games and Paralympic in Tokyo.

On this occasion, for the little-known beauty of the spiritual culture and national land of Japan to the people of the world I think that if we help to re-discover.

Climate, nature of the four seasons, of food, clothing and shelter cultural beauty, traditional arts, events, customs, beauty, etc. of the work of making things,

Through the site, peaceful country, a strange country, if the interest is more depth or round to ZIPANG Japan, is where I want secretly.


写真ご協力:高山祭(高山市)/ 富士山(富士市)

ZIPANG TOKIO 2020

2020年、東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。 この機会に、世界の人々にあまり知られていない日本の精神文化と国土の美しさについて再発見へのお手伝いができればと思います。 風土、四季折々の自然、衣食住文化の美、伝統芸能、行事、風習、ものづくりの技の美等、 サイトを通じて、平和な国、不思議な国、ZIPANG 日本への関心がより深かまるならば、私が密かに望むところです。

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