名称:上野フロンティアタワー
過去と現在が街の景観を織りなし、人々を魅了しつづけるこの街に、都市機能のさらなる価値を提供する大型複合ビルが誕生します。最新のビジネストレンドを提供し、新しい都市生活を演出するビル、上野フロンティアタワーは、ビジネスの最前線(FRONTIER)に屹立した次世代のオフィス拠点(TOWER)として皆様をビジネスフロンティアへ誘うでしょう。
FRONTEND 多種多様な人々が訪れる複合開発
FRONTMAN 上野の街の新しいランドマーク
FRONTLINE 最前線ビジネスの舞台
上野の街の特性〜日本を代表する文教施設の集積地〜
上野の特徴①
日本を代表する文教施設の集積地“上野の杜”
四百数十年前、徳川家康によって始まった江戸の街づくり。当時では世界最大、人口100万人とも言われるメトロポリスのハブ機能を担っていたのが上野の寛永寺でした。幕府鎮護の役割を担い、大いなる権勢のもと、政治や文化に大きな影響を与えてきたのです。
徳川家康公
徳川将軍家と徳川御三家系図
広大な寛永寺領は幕末の上野戦争で焦土となりながらも、明治の幕開けとともに近代日本の象徴として力強く生まれ変わる。きっかけは明治6年(1873)に日本初の公園として誕生した上野恩賜公園である。
上野「寛永寺根本中堂」
五重塔と桜
上野恩賜公園
上野恩賜公園(桜並木)
不忍の池遊歩道と桜
上野恩賜公園(弁天堂)
不忍池
第1回内国勧業博覧会(明治10年)や明治期最大規模といわれた東京勧業博覧会(明治40年)など、明治日本の国家的行事はすべてこの上野恩賜公園で催され、最先端の産業および文化を紹介するスポットとして多くの人も集めました。文明開化の発信地の一つにもなった上野のその後の発展は、必然ともいえる。東京国立博物館の開館(明治5年)を筆頭に、国立西洋美術館や国立科学博物館などが相次いで建ち、さらには大学や図書館も集まり、学術・文化の中心となっていく。その流れは大正から昭和にかけても続き、やがて上野は日本屈指の文教施設が集まるアカデミックなエリアへと育っていきました。
1881年竣工の「東京名所上野公園内国勧業第二博覧会美術館図」、3代歌川広重筆。
出典:WikimediaCommons(パブリックドメイン)
現在、上野の美術館・博物館等の年間来場者数は1,300万人(2015年)といわれ、その数はロンドンやパリといった海外の主要都市と比較しても決して劣るものではありません。世界的な文化芸術都市としての魅力を持つのが、上野だといえるでしょう。また、国立西洋美術館が世界遺産となったことからもわかるように、これら施設は建築学的な観点からも耳目を集めるに値するものであり、今後は来場者数のさらなる増加も見込まれる。
江戸から東京へと時代が変わっても、常に日本を代表する街であった上野。水と緑を擁する自然環境とともに歴史や文化を育んできたこの街は、今日、「上野の杜」として私たちの前に広がっている。
「上野御徒町エリア」上野恩賜公園や美術館・博物館など文化施設が充実した上野圏内。半径1km内には、オタクカルチャーの聖地・秋葉原のほか、若手デザイナー・ものづくりの発信地として著名なカチクラバシ(御徒町・蔵前・浅草橋)も隣接する。
上野の特徴②
交通文化の先駆け「上野駅」とともに発展してきた街
文明開化を告げた上野は、交通文化においても先駆けとなりました。鉄道黎明期の明治16年(1883)、日本初の私鉄である日本鉄道が上野~熊谷間で開通し、あわせて上野駅が開業します。昭和に入ると、東洋で初めての地下鉄が上野~浅草間を走るなどして上野駅は一大ターミナルとなり、多くの文芸作品や歌謡曲などにも登場して親しまれてきました。
現在は、北関東と東京を結ぶJR各線の中距離電車と東京都区部を走る通勤電車、東京メトロの各線が結節。また、東北、上信越方面の新幹線も発着するなど、東京の「北の玄関口」として重要な機能を果たしています。JR上野駅の1日平均の乗降客数は18万人(2016年)、銀座線と日比谷線が乗り入れる東京メトロで20万人(2016年)、京成上野は4万人と、交通拠点の優位性は今も変わりません。
上野エリアに視野を広げれば、利便性はさらにアップします。近接する御徒町駅などを含めて8駅が利用できるほか、羽田空港や成田空港へのアクセスにも優れるなど、日本各地のみならず世界へとその道がつながっています。
豪華列車「TRAIN SUITE 四季島」も発着する上野駅
2017年5月、上野駅に大きな注目が集まりました。豪華列車「TRAINSUITE(トレイン・スイート)四季島」の運行が始まったからです。その出発駅、帰着駅となるのが上野駅。13番線と14番線の間に設けられた専用ホームは、「新たな旅立ちの13.5番ホーム」と名付けられ、このクルーズ・トレインが提供する上質な旅をサポートしていくことになります。
©JR東日本 豪華列車「TRAINSUITE(トレイン・スイート)四季島」
駅が東西をつなぐ架け橋となって街をつくる
駅の開業とともに街も発展してきた上野。それは平成になっても続きます。
2000年、上野駅北側に正面玄関口側と公園口側とを結ぶ東西連絡通路が完成(愛称「パンダ橋」)。これにより、従来、駅によって分断され反対側まで行くのに20分かかっていたところが5分で行き来できるようになり、東側の商業地域と西側の芸術文化地域との架け橋となっています。駅を通して街が一体となる、上野エリアの魅力です。
レトロな趣を残す、現在のJR上野駅
世界から見た東京・上野
2020年、上野エリアへの来訪者数は3,000万人に
魅力ある都市として世界第3位にランキングされる東京(「世界の都市総合ランキング2016」)。それを裏付けるように、2016年には1,310万人もの外国人が東京を訪れています。また、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けては、国や東京都がさまざまな施策を予定。その柱の一つが、上野を文化交流の国際拠点にしようと計画で、そのプログラムはすでに動き始めています(「文化の杜」構想)。歴史的建造物や史跡、不忍池などの豊かな自然環境を有する上野恩賜公園や、日本を代表する美術館・博物館などの文化施設を有効活用することで、上野エリアへの来訪者目標数を3,000万人と掲げています。豊富な観光資源、ロケーションは、東京が誇る上野として、大いなる飛躍を予感させています。
2度目の訪日外国人に人気の街・上野
台東区観光統計によれば、2016年の上野エリアの外国人観光客数は304万人で、2年前の1.6倍以上となっています。近年、訪日外国人が増えるなか、大幅な増加傾向にあるのが上野といえますが、それは日本を訪れる目的からも見てとれます。外国人は1回目の訪日では観光地に行き、2度目となると日常生活に興味を示すといわれています。上野は、多くの歴史的名所があり、美術館や博物館など芸術文化面でも観光地となる一方、「日常」を提供できる場でもあるからです。例えばアメ横(アメヤ横丁)。平日でも1日10万人を集めるといわれるここには伝統的な食材や生活に根付いた雑貨等、日本人の日常に欠かせないものがあり、そのディスカウント風景も含めて外国人の興味の対象となっています。今後、2度目、3度目の訪日という外国人が増えることは確実で、そうした彼らのニーズを十分に満たす存在的な魅力が上野には溢れています。
食材から衣類まで、買い物客で賑わうアメ横。
滞在時間が長い上野の観光客
上野エリアを訪れる観光客の特徴は約4時間という滞在時間の長さにあり、これは同じ台東区にある浅草や谷中地区を大きく上回ります。豊富な観光資源は整備が進められており、さらなる訴求力を獲得すると考えられます。また進行中の上野駅周辺地区の再開発によって集客の増加も見込まれ、日本人、外国人を問わず、上野という街の認識が一層深まっていくものと推測されている。
再開発が続く上野周辺
歴史と伝統を背景に発展を遂げてきた上野は、数々のランドマークで行われている整備・改修に加え、相次ぐ商業施設や高層マンション建設などで都市機能を充実させています。また、商業エリアと文教エリアの回遊性を高めるため上野駅周辺整備や再開発が進むほか、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けては、国際的な文化交流の拠点にしようと国や東京都を中心に諸計画も進行しており、ますます発展していくことが予想されています。
(1)街のランドマークが次々と再開発中
上野は現在、再開発によってその姿を大きく変えようとしています。すでに完了したJR上野駅の駅ナカリニューアルや駅前再開発による新グルメスポットの誕生などは、さらなる集客に貢献。また、大規模改修を経てユニバーサルデザインとなった東京都美術館はリニューアル後に過去最多の観覧者を集め、話題となりました。
上野エリアの中で商業活動の中心的役割を担っているJR御徒町駅も同様です。東京メトロ銀座線上野広小路駅、日比谷線仲御徒町駅、都営大江戸線上野御徒町駅が近接していることもあり、その特性を生かした街並みの形成が進められています。区画道路の整備によって快適な歩行空間を生み出し、また、ランドマークとして親しまれてきた商業施設の数々が高層ビルなどにリニューアルし、都市機能を高めています。また、従来よりビジネス用途の多い御徒町駅周辺のさらなる利便性を高めるべくビジネスホテルの建設も予定されるなど、今後は一層の注目を集めることが予想されます。
(2)高層マンションが作る活気ある街づくり
上野の再開発にあわせて高層マンション建築も進み、新たなタワーマンションが現在も建設中(「ブリリアタワー上野池之端」地上36階、最高高さ131.20m)。こちらは2019年完成予定ですが、すでに全戸完売。上野公園から徒歩1分の立地にあり、目の前に緑と水辺が広がる環境が人気の要因と考えられ、上野の住環境の良さを明示しています。この上野を含む台東区は高齢化率が高いといわれていますが、高層マンション入居者の中にはファミリー世帯なども多く、さまざまな世代が暮らす活気溢れる街づくりにも大きく貢献すると考えられます。
(3)上野駅前大規模改修により公園へのアクセス改善
日本屈指の文化施設が集まる上野恩賜公園は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、国際的なシンボルとなることが期待されています。そのため東京都、台東区およびJR東日本は、公園への主要な入口となる上野駅公園口周辺の整備計画を進めており、2020年完成を目標に、一方通行になっている上野駅と公園の間を抜ける道路の相互通行化などが行われる予定になっています。
美術館など“上野の杜”の玄関口であるJR上野駅公園口
(4)各文化施設の連携を強化
上野が誇る文教施設を有効活用する施策はすでに始まっており、「UENO WELCOME PASSPORT―上野地区文化施設共通入場券―」が好評です。これは東京国立博物館、国立科学博物館、国立西洋美術館、上野動物園、東京都美術館、上野の森美術館など10施設の常設展などに利用期間中に各1回入場できるもの。各施設の連携を深めるだけでなく商業施設を含めた同地区内の回遊性を高めようと2015年から導入されており、来館を促進しています。また、地下鉄の乗車券の提示により割引等を実施するサービス(「ちかとく」)が上野恩賜動物園や国立科学博物館などで対応しているほか、国立西洋美術館ではその英語版ガイドブックも作成しており、今後は外国人観光客の増加も見込まれています。
「UENOWELCOMEPASSPORT」紹介チラシ(発行:上野「文化の杜」新構想実行委員会)
上野フロンティアタワー
2017 年 10 月の竣工を目指し、松坂屋上野店南館跡地で開発が進む「松坂屋上野店南館建替計画(上野御 徒町プロジェクト)」は、この度、施設名称を「上野フロンティアタワー」として開業する。また、J.フロント リ テイリング株式会社、株式会社大丸松坂屋百貨店、株式会社パルコは、本プロジェクトにより誕生する商業施設 の開業日を 2017 年 11 月 4 日(土)に決定した。
歴史と伝統を背景に発展を遂げてきた上野御徒町エリアの松 坂屋上野店南館跡地に、上野のランドマークとなる新たな複合商業施設「上野フロンティアタワー」が誕生する。「松坂屋上野店」は本館に加えて地下 1階を構築、1 階から6 階は「パルコ」、 7 階から 10 階は「TOHO シネマズ」、高層部の 12 階から 22 階 はオフィスとなる。
「パルコ」は、“ともだちを誘いたくなるちょっとおしゃれな大人 のたまり場”をコンセプトに全 68 テナントから構成する 「PARCO_ya」を新展開。上野御徒町エリア初登場店舗が 52 テ ナントと、街に新しい価値・魅力を伝える中核テナントとして開業する。
「松坂屋上野店」は、“上野を中心としたエリアの街歩きを楽し む女性のためのフロア”をコンセプトに婦人靴売場を設置。また、 観光案内所の機能を持ち、地域の情報発信や物販・イベントを 行う「上野が、すき。ステーション」を開設する。
台東区初のシネマコンプレックスとなる「TOHOシネマズ 上 野」は、ハリウッドや日本の代表作品に加え、秋葉原から徒歩圏 内という立地を生かし、アニメファンからも支持される上映ライン ナップを提供。
2014 年に改装、グランドオープンした「松坂屋上野店本館」と 連動した店舗ラインナップで、ご家族や友人同士など幅広い世代が一緒に楽しむことができる施設を目指す。
そして、「上野フロンティアタワー」開業に合わせて「松坂屋上野店」では、本館 2 階に「上野が、すき。カフェ」、 7階に「上野が、すき。ギャラリー」がオープン。「上野が、すき。ステーション」とあわせて、コミュニティサイト「上野 が、すき。」と連携したプロモーションや商品開発に取り組みます。また、「上野 HA・NA・RE」として、HBC(ヘルス &ビューティケア)系ショップを本館 2 階に展開し、体験型・コト消費のニーズに対応。また、本館地下 1 階食品 売場もオフィスワーカー増による需要を見込み、惣菜・需要の品揃えを強化する。
本プロジェクトにより、百貨店、ファッションビル、シネマコンプレックス、オフィスを一体的に備える複合商業施設として、上野御徒町エリアに新たなランドマークが誕生。江戸時代に開業以来、移転せずに同じ場所で営業を続けている松坂屋上野店の歴史に新たな 1 ページが刻まれることになる。
新しい下町文化をここから。「シタマチ.フロント」誕生
J.フロント リテイリングは、店舗を核にエリアの魅力を最大化し、地域とともに成長する「アーバンドミナント戦略」の取 り組みを進めている。下町情緒溢れる上野御徒町エリアは、従来の魅力に加えて、今後さらに新たな文化やライ フスタイルを創造。そこで、上野御徒町エリアの新たな窓口(シンボル)として、地域の皆様ととも に新しい下町文化の創造と再活性化をリードする存在となることを目指して、「上野フロンティアタワー」「松坂屋 上野店本館」、大丸松坂屋百貨店が所有する周辺店舗などを総称し、「シタマチ.フロント」と名付けて発信する。
「シタマチ.フロント」は 2017 年 11 月 4 日(土)、「上野フロンティアタワー」の開業を機に、街開きする。
上野フロンティアタワー 概要
■商業エリア(地下 1 階~10 階) 1 階から 6 階の「パルコ」は、“ともだちを誘いたくなるちょっとおしゃれなおとなのたまり場”をコンセプトに全 68 テナントから構成する「PARCO_ya」を新展開。上野御徒町エリア初登場店舗が 52 テナントと、街に新しい価値・ 魅力を伝える中核テナントとして開業。地下1 階に展開する「松坂屋上野店」では、街歩きを楽しむ女性 のためのフロアとして、婦人靴に加え、観光案内所の機能を持たせた新編集売場「上野が、すき。ステーション」 を開設。7階から10階の「TOHOシネマズ 上野」は、ハリウッドや日本の代表作品に加え、秋葉原か ら徒歩圏内という立地を生かし、アニメファンからも支持される上映ラインナップを全8スクリーン、1,400席にて提 供する。 2014 年に改装、グランドオープンした「松坂屋上野店本館」と連動した店舗ラインナップで、ご家族や友人同 士など幅広い世代が一緒に楽しむことができる施設を目指す。
◇ 開業日 2017 年 11 月 4 日(土)
◇ 商業施設面積 14,600 ㎡(4,400 坪)
◇ フロア構成 地下 1 階 松坂屋上野店:服飾雑貨他 1 階~5 階 PARCO_ya:ファッション、服飾雑貨、ライフスタイル雑貨他 6 階 PARCO_ya:レストラン 7 階~10 階 TOHO シネマズ 上野:映画館
◇ 営業時間 物販・サービス 10:00~20:00 飲食 11:00~23:00
※一部店舗により異なる 映画館 9:00~24:30
■オフィスゾーン(12 階~22 階) 商業施設の上階は、11 層にわたるオフィスフロア(事務所床面積約11,700㎡)になる。「上野の杜」をコンセプト に、上野の街とスカイツリーを一望するパノラマビューを臨み、訪れる人の気持ちを静謐にする落ち着いたデ ザインと快適な執務環境を実現する最新のオフィススペックを備える。 また、松坂屋上野店が位置する御徒町エリアは、JR 山手線・京浜東北線のほか、東京メトロ銀座線・日比谷 線、都営地下鉄大江戸線など 5 路線が乗り入れるとともに、最寄りの都営バス停留所からは、毎日 1,000 本以 上の路線バスが運行する交通至便な地区。オフィス導入による新たな街の活性化にも期待できる。
■建物・計画概要
名称: 上野フロンティアタワー
所在地: 東京都台東区上野三丁目 24 番 6 号
事業主: 株式会社大丸松坂屋百貨店
敷地面積: 約 5,800 ㎡(駐車場ビル敷地ほかを含む)
延床面積: 約 41,000 ㎡
階数: 地下 2 階、地上 23 階、塔屋 1 階
建築物の高さ: 117m
構造: 地上:鉄骨造、地下:鉄骨鉄筋コンクリート造
用途: 地下 1 階 大丸松坂屋百貨店
地上 1 階から 6 階 パルコ
地上 7階から10 階 TOHOシネマズ
地上 12 階から 22 階 オフィス
設計: 株式会社三菱地所設計
施工: 株式会社 竹中工務店
「シタマチ.フロント」 概要
「下町」から「シタマチ」へ メッセージ
「上野フロンティアタワー」開業により、これまでの上野御徒町エリアの魅力に加えて、さらに新たな文化やライ フスタイルを創造し、このエリアにさらなる活力を呼び込みたいと私達は考えています。 J.フロントリテイリングが関わる多様な施設群、「上野フロンティアタワー」「松坂屋上野店本館」と周辺施設を 総称し、「シタマチ.フロント」と名付けて発信していきます。
また、周辺地域全体の愛称としても親しんでいただくことで、「シタマチ.フロントへ行こう」といっていただける 存在になれるよう取り組んでまいります。
ゆくゆくは、この「シタマチ.フロント」は上野御徒町周辺地域全体が街を盛り上げる活動をする際のプラットフ ォームとなり、街作りの合言葉として使用されるようになることを目指したいと考えています。
日本の新しいシタマチの形という想いを込めたロゴデザイン
伝統的な和の要素と現代のテイストを融合させたこのロゴデザインは、シタマチ.フロントの精神そのものを現して います。中心となるのは、日の丸を連想させる丸と、モダンな下という漢字。「一」と「三角」は矢印のように未来を 指し示し、そこには日本一のシタマチになっていくという想いが込められています。また、上野御徒町の人々に 長年愛されるシンボルになることを目指し、シンプルで親しみを感じるトーンで全体を仕上げています。
J.フロントリテイリングが推進するビジネスモデル
アーバンドミナント戦略
アーバンドミナント戦略とは/J.フロントリテイリングのビッグプロジェクト
地域に新たな賑わいを創出するこの取り組みが、「GINZASIX」を皮切りに、上野、渋谷、心斎橋へと2017年度より一気に加速していきます。2017年4月に銀座エリア最大の複合施設として「GINZASIX」が誕生。松坂屋銀座店の単独建て替えではなく、2街区一体整備の再開発事業により生み出された圧倒的なスケールは、エリア最大かつ241もの多彩なブランドが集結するワールドクラスクオリティの商業空間を実現しました。
2017年11月にオープンする「上野フロンティアタワー」は地下1階に松坂屋上野店、1階から6階にパルコを、7階から10階にはシネマコンプレックス、12階~22階には高機能オフィスを擁する複合ビル。なかでもパルコはやや大人向けの展開を意識し、地域の新たなターゲットの掘り起こしに寄与すると考えられます。また、オフィス導入により、昼間人口は確実に増加します。
松坂屋上野店が位置する御徒町エリアは、JR山手線・京浜東北線のほか、東京メトロ銀座線・日比谷線、都営地下鉄大江戸線など5路線が乗り入れるとともに、最寄りの都営バス停留所からは、毎日1,000本以上の路線バスが運行する交通至便な地区。新たなランドマークの誕生により、御徒町地区に流入する人が増え街の更なる活性化が期待できます。
アーバンドミナント戦略
そして、2019年秋には新生・渋谷PARCOや大丸心斎橋店新本館が開業する。
こうした大型再開発だけでなく、都市部の好立地に店舗を展開する強みを生かし、今までも大丸神戸店、大丸心斎橋店など既存店舗周辺へのテナント誘致をすすめてきました。松坂屋上野店では、既存店舗を軸に据えながら、パルコとも連携し、自社物件の開発および外部物件の活用を推進。魅力的な街に求められるモノやコトのドミナント化をはかり、集客力の強化に取り組んでいく。
「点」から「面」へ。地域トータルでの周辺開発
アーバンドミナント戦略のルーツは、大丸神戸店の周辺店舗開発にある。
この取り組みが始まった1987年当時、神戸地区の交通やビジネスの中心は三宮にシフトが進んでいました。そのため大丸神戸店のある元町は相対的に活力を失いつつあり、ご来店いただくための魅力づくりが急務となっていました。そこで、周辺の自社ビルだけでなく、旧居留地内の他のビルにも大丸が窓口となってブランドショップの誘致を積極的に進め、地域全体としての集客力の強化をはかってきました。旧居留地の歴史ある近代洋風建築が醸し出すレトロな表情を生かしながら、今では約60以上のブランド&ショップを展開しており、街の歴史に新たな時代の息吹をもたらしている。
上野の新たなランドマーク、「上野フロンティアタワー」11月4日誕生
~ここから「シタマチ.フロント」として、新しい下町文化を発信します~
代表者ご挨拶
■J.フロント リテイリング株式会社 取締役兼代表執行役社長 山本 良一
私は、J.フロント リテイリングを、挑戦する企業へと変革したいと考え、取り組んでいます。時代の変化を読み解き、これ までの延長線上ではない「非連続な成長」に挑まなければ、未来を手にすることはできないと考えているからです。
J.フロント リテイリングは、今年から始まる5か年の中で、矢継ぎ早に4つのビッグプロジェクトに挑んでいます。1つ目 は「GINZA SIX」。2つ目は本日お話しする「上野御徒町プロジェクト」。3つ目は「渋谷パルコの再開発」。4つ目は「大丸 心斎橋店本館建替え」です。今年4月にオープンしたGINZA SIXでは、松坂屋をこれまでに無かったラグジュアリーモ ールへと生まれ変わらせました。開業から5カ月が経過し、おかげさまでGINZA SIXは好調に推移しています。もちろん これは当社だけの功績ではありません。私は「異分子結合」と呼んでいますが、事業の異なる4社が協働したからこそで きたことです。
そして、銀座から上野へ。 GINZA SIXに続き、この秋、いよいよ「上野御徒町プロジェクト」が幕を開けます。 このプロジェクトの中心となる「上野フロンティアタワー」は、東東京のランドマークになることを目指して、松坂屋上野店 の南館を高層複合ビルに建替えたものですが、百貨店にこだわらず、1階から上は、上野に新たな息吹を吹き込むに ふさわしいパルコとTOHOシネマズとオフィスフロアを導入します。これもまた異分子結合の挑戦です。J.フロント リテイ リングの主力は百貨店とパルコですが、この2つを本格的に組み合わせるのは今回が初めてです。互いの強みを生か し最大のシナジーを生み出す、まさに試金石となります。私どもは、プロジェクトを進める中で、今以上の賑わいをもた らすために、「上野の街が必要とするものは何か」を考え抜きました。具体的には好本社長、牧山社長が申し上げます が、私たちは、地元の人たちが期待するものを提供するだけでなく、上野フロンティアタワーができたことで、今まで街 を訪れなかった人までも呼び込み、「活力ある街づくり」の起爆剤となりたいと考えています。
次に、街の活性化にかける思いを申し上げます。 私は、街は、自然界の「生態系」のようなものだと言っているのですが、百貨店があり、商店街があり、様々な施設があ って、人が集い、街が成長するのです。ひとつの店舗だけで支えるものではありません。私どもの目的は、単にJ.フロ ント リテイリングとして成功することではなく、街の価値を最大化することだと考えています。当社だけで完結するので はなく、地元の方々と連携しながら、一緒になって街に賑わいを生み出していく、J.フロント リテイリングが街に貢献し、 共に成長していく――これを、私どもはアーバンドミナント戦略と呼んでおりますが、当社の成長戦略の柱に据えて取り 組んでおります。これまでも、上野店の周辺において、スポーツやビューティ関連の専門店の誘致を進めてまいりまし た。
今回 私どもは、上野フロンティアタワー開業に合わせて、松坂屋上野店本館、周辺に位置する当社が手掛ける店舗 などを総称して、「シタマチ.フロント」と名づけることにいたしました。
この言葉には、J.フロント リテイリングが先頭、フロントランナーに立って未来のシタマチを創り出していくという思いを 込めています。単なる店づくりにとどまらず、街をより元気にするイベント、情報などを、私どもが中心となって発信して まいります。この場所から、周辺地域の皆様と共に新しい文化を創造していくこと――その求心力となることが我々のミ ッションだと考えています。
11月4日、上野フロンティアタワーの開業と共にシタマチ.フロントは街開きとなります。 今までと違った「ヒト・コト・モノ」との出会いが、新たな賑わいにつながることを願っています。「シタマチ.フロント」が街を 盛り上げる活動の母体となり、ゆくゆくは上野御徒町の街づくりの合言葉として使われるようになりたい、そんな意気込 みで取り組んでまいります。是非ご期待ください。
■株式会社大丸松坂屋百貨店 代表取締役社長 好本 達也
私からは、「上野フロンティアタワー」の概要と、大丸松坂屋百貨店が「シタマチ.フロント」にかける思いをお話しいたします。 私どもは、今回の南館建替えに際し、この街にとって、ここに訪れるお客様にとって、何が必要かを突き詰め、百貨店として南 館の営業を再開するのではなく、オフィスも備えた複合ビル「上野フロンティアタワー」に生まれ変わるという道を選びました。 商業エリアは、J.フロント リテイリンググループの大丸松坂屋百貨店とパルコが本格的に連携する初めてのケースです。パル コの開業によって、これまでの上野店では対応できていなかった新しい顧客層を呼び込み、一方、既存の上野店も各所で改 装を実施するなど、全館のブラッシュアップを図ります。パルコと補完し合える品揃えや、回遊性を考慮したゾーン構築、上野 ならではのローカリティを活かしたユニークな店づくりを進め、地域にとってなくてはならないポジションを確立していきます。 TOHOシネマズは、8スクリーン、1400席を設けます。昭和20年代後半、松坂屋はこの上野フロンティアタワーが建つ場所で 「松坂シネマ」という映画館を経営していました。その場所に、60年ぶりに映画館が帰ってくることになります。かつて、この周 辺には映画館が何軒もありましたが、ここ数年は映画館の空白地帯となっていました。このたびTOHOシネマズさんに入って いただくことで、街の賑わいに不可欠な映画館を復活させることができました。 上野店の旧南館は、昭和32年に完成し、翌年に本館と南館を結ぶ連絡通路ができました。当時まだ珍しかった空中の連絡通 路は「虹の架け橋」と呼ばれ、地域のシンボルとして親しまれていたそうです。 今回も、上野店本館と上野フロンティアタワーは連絡通路で繋がります。「虹の架け橋」によって、松坂屋、パルコ、TOHOシネ マズ、それぞれの強みを掛け合わせた一つの商業エリアとして、街に新しい価値、魅力をもたらしてまいります。 また、大型のオフィスゾーンにより、新たな企業と1,000人以上のオフィスワーカーをこの街に呼び込みます。 上野フロンティアタワーは、高さが約117mあり、周辺に高層ビルが少ないため、オフィスからは足元の上野公園はもとより、ス カイツリー、東京ドーム、天気がよければ富士山も望むことができます。お帰りの際にはブラインドを開けますので、ぜひ眺望 をご体験いただければと思います。オフィスは、すでに満室となっており、ニーズがいかに高かったかがうかがえます。 この御徒町エリアは、JR、地下鉄の5つの路線が乗り入れるとともに、最寄りの都営バス停留所からは毎日1,000本以上の路線 バスが運行しており、交通の便が非常に良い場所です。ここに、新たなランドマーク「上野フロンティアタワー」を誕生させるこ とで、ここを目指して街に流入する人を増やし、街の活性化に貢献したいと考えております。 これまでも、当社はアーバンドミナント戦略のもと、上野店の周辺に当社が所有する土地・建物を活用し、新しい商業エリアや、 駐車場ビル、公共の広場=パンダ広場など、街に賑わいをもたらす場を創出するほか、コミュニティサイト「上野が、好き。」を 運営し、この街を愛する方々とともに、地域とともに成長するために、あるべき姿を追求してきました。 このたび、上野フロンティアタワーの開業を機に、これまでのアーバンドミナント戦略を加速させ、ここから街の魅力を発信して いくという決意を込めて、この地域で、J.フロント リテイリンググループが手がける店舗などに「シタマチ.フロント」という新しい 名前を付けました。 具体的な施策としては、上野フロンティアタワー地下1階に上野の案内所を設置します。上野エリアの情報を発信するだけで なく、周辺の有名店・老舗の商品やコラボレーション商品を販売するほか、ワークショップなどを実施するためのコミュニティス ペースも併設し、コト消費の要素も取り入れます。 また、シタマチの魅力を伝えるイベントの第一弾として、「シタマチ.ハロウィン」を地元の商店街と一緒に開催します。ハロウィ ンの市場規模は急速に拡大しており、昨年は初めてバレンタインデーを抜き、クリスマスに次ぐ一大イベントとして定着しつつ あります。詳細は後日発表いたしますが、勢いのあるハロウィンにシタマチのテイストを加味し、これまでこのエリアにあまり足 を向けなかった人にも、新しいシタマチの価値に気づいていただくきっかけにしたいと考えております。 松坂屋には、70年ほど前から「生活と文化を結ぶマツザカヤ」というキャッチフレーズがあります。そのDNAを受け継ぎ、新しい シタマチ文化を発信する旗振り役として、主体的・積極的に取り組んでまいります。 「シタマチ.フロント」は、これからどんどん面白い場所になっていきます。ぜひご期待ください。
■株式会社パルコ 代表執行役社長 牧山 浩三
私どもは、J.フロント リテイリンググループが現中期経営計画の中でも大きな柱の一つとして推し進める、「アーバンドミナン ト戦略」に沿い、店舗を核に地域とともに成長するという志に則り、株式会社大丸松坂屋百貨店が開業する複合ビル「上野フ ロンティアタワー」内に新しい屋号にて出店いたします。ふりかえれば、1973年の渋谷PARCOオープン以来、パルコとして44 年ぶりの東京23区内での出店となります。 現在パルコは、「渋谷PARCO」を建て替え中ですので、全国16店舗を展開し、マーケット状況・規模に合わせ、立地創造をし ながら、それぞれのメインターゲット層に向けて、店舗ごとに異なるストアコンセプトで運営しています。上野の新店は、従来 のPARCOが代表するような単独のショッピングセンターではなく、百貨店と3カ所の連絡通路でつながる複合ビルに出店し、 客層が連携できる専門店を編集しました。また、上野御徒町マーケットにあるようでなかった「新たな価値」を提案することで、 エリアの魅力拡大を図るとともに、地域の活性化に少しでも貢献できればと考えています。 そして、それまでの店舗と異なることを、わかりやすくお客様に伝えるため、新しい屋号を「PARCO_ya」としました。多くの目的 で人が集まる複合ビルという環境を活かし、隣接する「松坂屋上野店」、「TOHOシネマズ 上野」と連携を図り、「オフィス」で 働く人々のニーズも加味し、従来の「PARCO」よりも間口を拡げ、おとな世代にも対応した展開で、新たな都市のライフスタイ ル提案を行ってまいります。そのため、オープンキャンペーンは、「ちょっと上の、おとなの、パルコ」をフレーズに展開致しま す。 パルコとしては、今まで出店していなかった東東京への出店ということで、あらゆる角度からのマーケティングを行い、国内有 数の人口密度と人口の伸び率、働きに来る方も多いことに注目し、「ともだちを誘いたくなる、ちょっとおしゃれなおとなのたま り場」をコンセプトにしました。都心回帰の中で、今後さらに「職」と「住」が充実する都市の一つが、上野御徒町エリアだと考 えています。そこに集う都市を謳歌する人たちに向け、「ちょっとおしゃれな」提案をする業態が「PARCO_ya」です。 「PARCO_ya」があれば、毎日が楽しくなるようなコトやモノに出会える、「共感」を持って楽しんでいただける、商業施設を目指 しています。 新しい屋号ですが、PARCOとベースでつながりながら、後ろに「ya」を付けた「PARCO_ya」としました。英語の「ya」では「yet another」の略、「もう一つの」という意味を、そして日本語の「や」には、花火やお祭りの際の「〇〇ヤ~!」という威勢のよい掛 け声などを表しています。皆様に、親しみを持って呼んでいただけるように名づけました。 今回の出店立地ですが、「上野フロンティアタワー」1階から6階となります。1階は街の顔になるエントランスフロアとして、2つ のカフェ、コスメ等を導入、2階から5階は、レディス・メンズ複合ファッションと、雑貨、各フロアにコミュニケーションの場となる カフェを配置。6階は、「映画館」「百貨店」「オフィス」、駐車場との連絡通路もあるハブになるフロアとして、レストランを展開し ます。「PARCO_ya」だけで完結するのではなく隣接する「百貨店」「映画館」「オフィス」、さらには、近隣のアメヤ横丁、上野恩 賜公園の各施設などと連携し、一体となって、エリア全体での規模・バラエティアップをめざすため、この環境にあうコンセプト に向け、パルコの培った編集力で全68店舗を決定しました。この地域で活躍されている老舗や伝統企業などと、一社一社 話し込みをしながら各フロアをつくった結果、パルコとして初取り組みの企業が全体の約4割となりました。 店舗の特徴としては、全体の約8割の店舗が、上野御徒町エリア初登場として“街に新しい価値・魅力”を加えます。一方、上 野御徒町に“思い”がある地元ゆかりや、ものづくりに根ざした企業11社と取組めたことも大きな要素です。 次にアイテムの特徴は、おとな向け・幅の広い客層に対応するため「食」「コスメ」関連を強化したことです。「食」は、地元老 舗・こだわりの銘店中心に取り組み、次々店を巡りたくなる、選りすぐりの店舗を集め「口福回廊(こうふくかいろう)」とレストラ ンゾーンを名付けました。「コスメ」は、従来のブース型から、世界観を出せるブティック型で全11店舗を展開し、従来パルコ で取組の強いナチュラル系に加え、メイクアップ系にも取り組んでいます。 その結果、ものづくりの背景に物語があり、長く支持されているブランドを中心に、こだわりを持つおとなに支持していただけ る厳選したショップ全68店舗となりました。この68店舗で、「PARCO_ya」は、テナント年間取扱高60億円を目指していきま す。 都市生活者に向けた、「PARCO_ya」でのトライアルは、当社にとってチャレンジでもあります。新しい屋号「PARCO_ya」をどう ぞよろしくお願い致します。
(順不同、敬称略)
協力(順不同)
徳川美術館 〒461-0023 愛知県名古屋市東区徳川町1017 電話: 052-935-6262
J.フロント リテイリング TEL:03-6895-0816 E-MAIL : kouhou@jfr.co.jp
大丸松坂屋百貨店 TEL:03-5846-1241 E-MAIL :dmaa243@jfr.co.jp
パルコ TEL :03-3477-5710 E-MAIL :koho@parco.jp
シタマチ.フロント PR 事務局 (株式会社サニーサイドアップ内)
TEL: 03-6894-3200 FAX: 03-5413-3050 E‐MAIL:j.front@ssu.co.jp
鎹八咫烏 記
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