Nakacho Forestry Business Center / 2017 / Naka, Tokushima / Architecture
Nakacho Forestry Business Center / 2017 / Naka, Tokushima / Architecture
那賀町林業ビジネスセンター
那賀町林業ビジネスセンターは徳島県南部の山間に位置する那賀町に建つ林業従事者増加促進のための研修施設兼林業関連オフィスの集積施設である。町が整備を進めている「ハブ型・新林産業パーク那賀」内の施設のひとつとして建築された。建物は主にシンプルな木構造を用い、かつエキスパンションジョイントを用いた分棟式となっているため、将来の使用状況によって増改築が可能で、地場のゼネコンでも施工可能なシンプルかつ質実剛健な建物となっている。林業が盛んな那賀町の杉材を活かし大スパンを支える梁は集成材ではなく12mのムクの杉材を用いている。建物中央のエントランス部はその他の部分と違って鉄骨造とした。鉄骨の細い柱と軒裏の木のルーバーの組み合わせによって軽やかな木の建物に見えるような工夫をしている。外壁には焼き杉を用い、屋根は反りのあるデザインにすることで、かつての地域の民家の佇まいを再現した。構造、仕上げともに様々な木の使い方を提示したことで、那賀町の木材をふんだんにアピール出来る建築となっている。
撮影:有限会社建築写真室
An office building in Nakacho. Title : Nakacho Forestry Business Center Location : Tokushima, Japan Usage : Office Design Period : 2014.04~2016.03 Construction Period : 2016.03~2017.03 Site Area : 3,950.21㎡ Building Area : 1,093.56㎡ Total Floor Area : 996.52㎡ Architecture Design : Kosuke Bando / Kosuke Bando ArchitectsStructure Design: Kenji Nawa, Kosuke Araki / Nawaken-gym Architects : Yasutomo Hayashi / Eight - Japan Engineering Consultants Inc. Contructor : Towa, Hires-gumi, Tatsuta Corporation Publication
A Warehouse in Tokushima / 2015 / Tokushima, Tokushima / Architecture
Nakacho Forestry Business Center / 2017 / Naka, Tokushima / Architecture
徳島県木材センター倉庫
徳島県木材センター倉庫は徳島県産杉を構造材に用いたツーバイフォー工法の木材倉庫である。一般に流通しているツーバイフォー材の多くは外国産のSPF 材が使用されているが、本プロジェクトでは材料を徳島県産杉とすることで、徳島県の森林資源循環を担うプロジェクトとなっている。厚さ38mm のツーバイフォー材で作られたトラスが14.5m のスパンを飛ばすために455mm ピッチで並んでいる様子は、線であるはずの木が大きな塊のように見え大変迫力のある空間となっている。古くから林業が盛んに行われてきた徳島県は県土の約75%(全国67%)が森林で、木材利用量を現在の倍にしたとしても減少しないほど多くの森林資源を有しており、県産材を多く活用し森林資源を循環させることが求められている地域である。徳島県産材を用いたツーバイフォー工法の建築への挑戦は、地域の未来に繋がる地方創生型の取り組みである。
写真:石井友規
A wooden warehouse in Tokushima-city.
Location : Tokushima-city, Tokushima, Japan
Usage : Warehouse
Building Area : 476.99m²
Total Floor Area : 476.99m²
Design Period : 2014.09~2015.08
Construction Period :2015.08~2015.12
Architects : Kosuke Bando, Yasuhiro Kaneko / Kosuke Bando Architects
Joint Architects:Miho Tominaga, Takahito Ito, Mikito Takada / tomito arhitecture
Contractor : Masanobu Ogaki/ YAMAICHI
Photo : Yuki Ishii
TOKYO OKAPPA-CHAN HOUSE / 2015 / Nerima, Tokyo / Renovation
TOKYO OKAPPA-CHAN HOUSE / 2015 / Nerima, Tokyo / Renovation
国内外から人が集う古民家を利用したシェアアトリエ兼イベントスペース、東京おかっぱちゃんハウスのリフォーム。東京の古民家の雰囲気を壊さず、展示壁や照明などの展示機能を追加した。既存のキッチンにはメキシコタイルで彩ったカウンターを設置し古民家の中に異国情緒のある空間を挿入し、日常の中の非日常を演出した空間を作った。
写真:品田裕美
Renovation project of an old Japanese-style house in Nerima-ku, Tokyo. The old house was converted to a residence, atelier and event space.
Location : Nerima-ku, Tokyo, Japan
Usage : Residence, Atelier, Event Space
Design Period : 2015.03~2015.04
Construction Period :2015.05~2015.06
Client : Boojil
Architects : Kosuke Bando, Mikiko Takasago/ Kosuke Bando Architects
Contractor : Maki Sato / to do
Photo : Yumi Shinada
A room in Komae / 2015 / Komae, Tokyo / Renovation
A room in Komae / 2015 / Komae, Tokyo / Renovation
ビンテージマンションの一室のリノベーション。ピラティスのホームスタジオのある住居として使用するため、南北に開口部のある部屋を生活空間とプラクティスルームに細長く分割した。部屋を通り抜ける風と放射冷暖房システムによりエアコンの不要な空気環境を整えている。6階のマンションの部屋の中にいても、北の窓から見える野川の風景と南の樹林地を感じられる森の中に住んでいるような部屋を設計した。
写真:井上隆司/スタジオバウハウス
The residential renovation in a vintage apartment built 41years ago in Komae-city, Tokyo.
Location : Komae-city, Tokyo, Japan
Usage : Residence
Total Floor Area : 60.36m²
Design Period : 2015.01~2015.04
Construction Period :2015.05~2015.07
Architects : Kosuke Bando, Yasuhiro Kaneko, Sayoko Sano / Kosuke Bando
Architects
Contractor : Naoki Yoshizaki / Kashiwakura Construction Co.,Ltd
Photo : Takashi Inoue / Studio BAUHAUS
YAMAICHI Partition / 2015 / Tokushima, Tokushima / Other
YAMAICHI Partition / 2015 / Tokushima, Tokushima / Other
地場の木材を活かした住宅施工会社のオフィスのパーティション。木材市場に積み上げられた木材をイメージして、デッドストックとなっているスギやヒノキを活かしたパーティションをデザインした。
写真:坂東幸輔
The partition design of a building contractor’s office in Tokushima-city, Tokushima.
Location : Tokushima-city, Tokushima, Japan
Usage : Office
Design Period : 2014.08~2015.03
Construction Period : 2015.04~2015.06
Architects : Kosuke Bando, Yasuhiro Kaneko / Kosuke Bando Architects
Contractor : YAMAICHI
Photo : Kosuke Bando
Sando Sando / 2014 / Shibuya, Tokyo / Interior design
Sando Sando / 2014 / Shibuya, Tokyo / Interior design
参宮橋駅近くにあるイタリアンレストラン。もともとあったコンクリート、新しく持ち込まれた漆喰や木材といった素材同士が素直にぶつかり合う伸びやかな空間を設計した。
写真:Teppei Hori
The interior design of an Italian restaurant in Shibuya-ku, Tokyo.
Location : Shibuya-ku, Tokyo, Japan
Usage : Restaurant
Total Floor Area : 39.01m²
Design Period : 2014.06~2014.08
Construction Period : 2014.08~2014.10
Architects : Kosuke Bando / Kosuke Bando Architects
Joint Architects:Takeo Minato
Contractor : Nobuyuki Fukui, Tomoe Naito, Moe Shigehisa / Roovice
Furniture : Makoto Inagaki / PROMENADE FURNITURE
Graphic Design: Ryuto Miyake
Photo : Teppei Hori
HARBOR / 2014 / Musashino, Tokyo / Renovation
HARBOR / 2014 / Musashino, Tokyo / Renovation
吉祥寺駅公園口前に建つ築49年のマンションの一室のリノベーション。建物の老朽化により浴室の防水改修が出来ず、住居以外の使用を求められたため、トークイベントや展示を行うことが可能な多目的スペースを持った事務所に改修した。杉羽目板の壁の下地を露出し、加工が用意な木を多用することでセルフビルドによってカスタマイズしやすい空間をデザインした。
写真:武田慎平
The interior design of office and event space in Musashino-city, Tokyo.
Location : Musashino-city, Tokyo, Japan
Usage : Office, Event Space
Total Floor Area : 44.94m²
Design Period : 2014.04~2014.05
Construction Period : 2014.05
Architects : Kosuke Bando, Sayoko Sano
Contractor : Roovice
Furniture : Kei Machida
Photo : Shimpei Takeda
Yummy / 2013 / Suginami, Tokyo / Interior design
Yummy / 2013 / Suginami, Tokyo / Interior design
高円寺駅前の週末にライブイベントが行なえる、ピアノのあるカフェ。レンガやコンクリートなど店の内外に同じ素材を用いることで、正面の路地が引き込まれたようなデザインとなっている。袖壁やカウンター、棚で仕切られた小さな客席、厨房、事務室は壁や床の素材を変えることで、少しづつ違う世界観を持つ空間とした。
写真:太田拓実
The interior design of music cafe in Suginami-ku, Tokyo.
Location : Suginami-ku, Tokyo, Japan
Usage : Cafe
Total Floor Area : 46.70m²
Design Period : 2013.04~2012.09
Construction Period : 2013.09~2013.10
Architects : Kosuke Bando
Joint Architects:Miho Tominaga
Contractor : Roovice
Paint : Shuhei Nakamura
Photo : Takumi Ota
Engawa Office / Kamiyama, Tokushima / 2013 / Renovation
Engawa Office / Kamiyama, Tokushima / 2013 / Renovation
築80年を超える民家の母屋・蔵・納屋を改修した、東京に本社を持つ映像関連の業務を行なう企業のサテライトオフィス。母屋の四周には縁側を付与し、外壁をすべて透明なガラスにすることで「オープン&シームレス」という企業のコンセプトを体現した。敷地内の広場に面したえんがわの上に大きな庇を増設し、地域住民とのコミュニケーションの場となっている。蔵は火事で損傷した西面をガラスのカーテンウォールで覆い、眺めのいいオフィスとした。
撮影:伊藤暁
Renovation project of an old Japanese-style house built more than 80 years ago in Kamiyama-cho, Tokushima. The old house was converted to a satellite office.
Location : Tokushima, Japan
Usage : Office
Design Period : 2012.11~2013.07
Construction Period : 2013.01~2013.07
Architects : Kosuke Bando, Issei Suma, Satoru Ito / Bus Architects
Structure : Kenji Nawa / Nawaken-gym
Contractor : Wada Kenzai
Photo : Satoru Ito
Publication :
TURNS Vol.06
Renovation & Design
KVSOC / 2013 / Kamiyama, Tokushima / Renovation
KVSOC / 2013 / Kamiyama, Tokushima / Renovation
2010年に閉鎖された縫製工場を改修した、IT企業の集積施設。「創造的過疎」による地域づくりを行う徳島県神山町のNPO法人グリーンバレーとバスアーキテクツが2010年から共同で行っている、空家再生プロジェクト「空家町屋」の取り組みのひとつである。一部をガラスパーティションで区画してオフィスやラウンジとし、残りの工場の大空間を多目的に使えるスペースとして更なる改修の余地を残すことで、「成長するオフィス」を設計した。
神山バレーサテライトオフィスコンプレックスは、積極的に「あるものを活かす」ことで空間が作られている。ラウンジの家具は、東京や大阪から訪れた大学生・大学院生とともに、神山町で使われなくなった古い和家具を集め、オフィスファニチャーに再生する「空家町屋2012」ワークショップにおいて製作を行なった。オフィスや多目的スペース、会議室で使われている全長9m及び3.6mの大きなデスクは、縫製工場時代に使われていた布を保管する棚を解体し、再構成して製作した。大きなアルミの引き戸は、間仕切壁をガラスパーティションに変更する際、もともとあった場所に再度取付け直している。そこにあるものをリユースすることで、神山町、そして縫製工場であったこの場所の過去と未来を繋ぐような空間を作ることが出来たと考えている。
都心部から相次いで神山町内にサテライトオフィスを構えているIT企業を中心として、映像、デザイン関連の企業、個人事業者、アーティストなどに利用される予定で、異なる業種・才能を持った企業や個人そして地域の住民が交流を行ない、メイドイン神山のビジネス・商品を生む拠点として利用されることを期待されている。
撮影:樋泉聡子/NPO法人グリーンバレー
Renovation project of a garment factory in Kamiyama-cho, Tokushima.
Kamiyama Valley Satellite Office Complex is used for a co-working space.
Location : Tokushima, Japan
Usage : Office
Site Area : 2,236m²
Building Area : 619m²
Total Floor Area : 619m²
Design Period : 2012.02~2012.10
Construction Period : 2012.10~2013.01
Architects : Kosuke Bando, Issei Suma, Satoru Ito, Hiroshi Kashihara / Bus Architects
Logo Design : Hiroshi Kashihara / Bus Architects
Contractor : Homare Corporation
Wood Stove : Kenichi Kuwahara
Photo : Satoko Toizumi / Green Valley Inc
Publication :
BRUTUS No.752
TURNS Vol.05
TURNS Vol.06
Renovation & Design
Château Fujimidai / Nerima, Tokyo / 2012 / Renovation
Château Fujimidai / Nerima, Tokyo / 2012 / Renovation
築28年の木造賃貸アパートのリノベーション。1戸あたりの面積が約12㎡と小さい、バブル期に多く建てられたロフト付きの狭小ワンルームアパートである。6戸すべての改修を行った。キッチンと居室の間の隔壁を取払い、高い天井とロフト空間を生かした立体的なワンルームに変更した。屋外にあった共用の洗濯機を廃し、各室内に小さな洗濯機を設置し、それに合わせてキッチンを造作している。
フローリングと羽目板には無垢の杉材を用い、壁面には既存の壁紙の表情を生かした塗装を施した。汚れたらすぐに取り替えるのではなく、入退居の際に行なわれる補修を丁寧に行なうことで、部屋の履歴を内包しながら、少しずつ個性を持っていくことが出来るようにした。
撮影:望月小夜加
The renovation project of wooden apartment built 28 years ago in Nerima-ku, Tokyo. Each rooms have bathroom, kitchen, washing machine, and refrigerator, although area of a room is only 12 m².
Location : Nerima-ku, Tokyo, Japan
Usage : Apartment
Site Area : 60.72m²
Building Area : 37.05m²
Total Floor Area : 74.10m²
Design Period : 2012.04~2012.06
Construction Period : 2012.06~2012.08
Architects : Kosuke Bando
Contractor : Roovice
Paint : Shuhei Nakamura
Photo : Sayaka Mochizuki
Publication :
LiVES vol. 66
anan No.1859
Kamiyama Blue Bear Office / Tokushima, Japan / 2010 / Renovation
Kamiyama Blue Bear Office / Tokushima, Japan / 2010 / Renovation
長屋の一角の空家を改修したサテライトオフィス。「創造的過疎」による地域づくりを行う徳島県神山町のNPO法人グリーンバレーとバスアーキテクツが2010年から共同で行っている、空家再生プロジェクト「空家町屋」の最初の取り組みである。築80年を超え、老朽化や不同沈下により全体的に傾いてしまっていた空家をスケルトン状態まで解体し、構造補強を含めた全面的な改修を行った。
時どきは自分達がオフィスとして使うが、空いている期間は神山町を訪れるクリエイターが自由に使える施設にして欲しい、という東京に会社を持つ借り主の要望から、1階を土間空間とし2階の床を半分取り除くことで、吹き抜けのあるギャラリースペースを持ったオフィスを設計した。ファサードは地元にある廃校となった木造校舎の小学校の建具を再利用し、その建具と合わせるように壁面全体に格子を取付け、商店街に馴染むようにした。道からは大きな格子のガラス戸越しに、中での活動の様子や、裏の田園風景が垣間見える様になっている。
改修工事は、東京藝術大学の大学院生を中心とした有志の学生ボランティアと、地元の大工とで行われ、訪れる人と町の人との繋がりを生む場となった。東京のベンチャー企業が相次いでオフィスを構えるという現象が神山町で起きているが、その最初のきっかけは改修工事の際の出会いからである。完成後、滞在していた映像作家は、結婚し子どもが生まれたため、東京から神山町に移住した。その後、ブルーベアオフィス神山はアーティスト・イン・レジデンスの展示会場などで町の人に利用され、現在はNPO法人の代行業務を行う東京の企業のコールセンターとして使われている。家賃や人件費の安さ、自然環境の良さなどのメリットの上に、神山町全戸に整備された光ファイバー網によって東京よりも快適なインターネット環境が実現されているため、将来的には東京での業務をすべて神山町に移す計画となっている。
小さな空家の改修が、企業誘致や人口増加、地域雇用に貢献したのである。
Renovation project of a nagaya(a traditional Japanese tenement house)built more than 80 years ago in Kamiyama-cho, Tokushima. Kamiyama Blue Bear Office is the first action of Akiya Machiya Project. The old nagaya was converted to a satellite office.
Location : Tokushima, Japan
Usage : Office
Building Area : 45.61m²
Total Floor Area:58.05m²
Design Period :2010.04~2010.07
Construction Period : 2010.08~2010.09
Architects : Kosuke Bando, Issei Suma / Bus Architects
Contractor : Bus Architects + Yagi Architecture
Publication :
Nikkei Business 2012.02.20
Shinkenchiku 2012.07
Shinkenchiku 2012.08
TURNS Vol.06
Book of Renovation Design
:
新春記念講演会 (公社)インテリア産業協会中部支部
今回の講演には、過疎地の空き家を近代的に再生するユニークな取り組みで、いま世界的に注目を集めている気鋭の建築家、坂東幸輔(ばんどう こうすけ)氏をお迎えします。
【日時】2018年1月29日(月)15:30~18:30
【会場】ホテルメルパルクNAGOYA 3階 シリウスの間・サルビアの間
名古屋市東区葵3-16-16
お申込み 宛先Email jiia-chubu@interior.or.jp
お問い合わせ (公社)インテリア産業協会中部支部 TEL 052-564-3291
詳細は下記をご覧ください
新春記念講演会は参加費 無料(定員160名) です。一般の方も是非ご参加ください。
先着順に事務局より参加票を送付。満席になり次第、締切です。ご注意ください!
「斎王」「斎宮」の伊勢の国 明和町観光大使 鎹八咫烏 記
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