ZIPANG TOKIO 2020「奈良県明治150年記念シンポジウムの開催についてご案内 内閣府」

奈良ならではの取組として、古代日本の国が形づくられた奈良時代を第一の開国、明治維新を第二の開国として比較検証し、その時代の人物の活躍等を振り返り、地域がさらに飛躍するためのシンポジウムを開催。


大和三山は奈良盆地の南部に位置し、香具山(152.4m)、畝傍山(199.2m)、耳成山(139.7m)の3つの独立小丘陵から成る。香具山は多武峰から北西に延びる支稜線が浸食により切り離され、独立丘陵として残存したもので、畝傍山と耳成山はそれぞれ沖積盆地底に位置する円錐形のいわゆる死火山である。
3つの山は古来、有力氏族の祖神や産土神など、この地方に住み着いた神々が鎮まる山として神聖視され、その頂部や麓に『日本書紀』に記す天香具山社、『延喜式』の式内社である畝火山口坐神社、耳成山口神社などが祀られてきた。 また、高市皇子(654〜696)の香具山宮や推古天皇(554〜628)の耳梨行宮など皇宮の造営地ともされ、特に『万葉集』の「藤原宮の御井の歌」と呼ばれる有名な長歌からは、694年に持統天皇(645〜702)が造営した藤原宮は大和三山に囲まれた平地に位置したことが知られる。『続日本紀』に記す和銅元年(708)の「平城遷都詔」によると、平城宮では「叶四禽図、三山作鎮」土地が選地の条件とされたことから、藤原宮の造営に当たっても東・西・北の三方にそれぞれ香具山・畝傍山・耳成山が位置する立地条件が宮都を営む上での重要な条件とされたことが想定できる。 大和三山を詠んだ和歌は多く、特に『万葉集』には中大兄皇子や柿本人麻呂の和歌をはじめ、持統天皇の「春過ぎて夏来るらし 白たへの衣ほしたり 天の香具山」など有名な和歌が多数収められている。『万葉集』のみならず『古今和歌集』や『新古今和歌集』など後続の勅撰和歌集にも大和三山を詠った和歌が数多く見られる。

藤原宮は持統天皇、文武天皇及元明天皇の皇居にして持統天皇八年十二月飛鳥淨御原宮より此の宮に遷らせられ文武天皇の御代を經て元明天皇和銅三年三月平城宮に遷らせ給ふ迄御三代約十五年三箇月ましませり、此の宮阯の位置規模に付ては古来定説存せざりしが最近鴨公村の内に於いて平城宮の朝堂院阯と殆ど同様の配置を爲せる朝堂院阯発見せられ、藤原宮の所在は確定せられ又其の主要部の一たる朝堂院阯の規模闡明せらるるに至れり。北に耳成山、東は天香具山に近く西南方稍遠く畝傍山を望みて三山鼎立せる内に位し萬葉集の藤原宮御井歌に詠ぜられたる藤原宮の地形に適へり。 朝堂院阯は東西約百三十間、南北三百二十八間余に亙る廣汎なる地域を占むるものにして其の規模は北端部中央に南面して位する七間四間の大極殿あり、其の四周には廻廊を廻らし東西両廻廊中に南北に長き各々一棟の殿堂、大極殿を中心として東西に相對し南廻廊の中央部に門を開き又北廻廊の中央部にも建築物の遺構を存す而して南廻廊は東及西に延びて夫々南折、延長百七十六間余にして内側に矩折し長方形の一區劃を形成して其の南廻廊中央部に門を開く内部に十二棟の朝堂あり即ち中央部に廣場を設けて其の東西兩側に夫々南北に長き四棟の朝堂を南北に連れ又地域の南端部には東西に長き四棟の朝堂ありて東西に各々二棟宛南北に並列せり此の朝堂の区域の南に接し朝集殿の一劃ありてまた廻廊に圍繞せられ南廻廊中央部に門を開き南北に長き朝集殿東西に相對す。 此等の殿堂、廻廊及門等の阯は殆ど總て地下に埋没せるも其の基壇、礎石及栗石等遺存して舊規模極めてよく察せらる。

初期大和政権が成立した奈良盆地東南部に所在する出現期の古墳群で、纒向石塚古墳・ホケノ山古墳・纒向矢塚古墳・纒向勝山古墳・東田大塚古墳等からなる。墳丘は全長100m前後の前方後円形を呈し、後円部に比べて前方部の高さが低いところに特徴がある。築造時期は、庄内式期から布留式最古期、すなわち弥生時代終末期から古墳時代前期初頭にかけてである。纒向石塚古墳では周溝からは農具・土木具、祭祀具、建築部材などが出土し、ホケノ山古墳では、木材で構築した木槨部分の周囲に石を積み上げるという珍しい構造の埋葬施設をもち、画文帯神獣鏡や鉄製武器などが副葬されていた。

本古墳群は、定型化した前方後円墳より遡る庄内式の段階に築造が始まった。この古墳群の墳丘と相似形のものは九州から関東にあるが、分布の中心で規模も大きく、すでに大和地域の首長を中心とした政治連合ができあがっていたことを示唆する。その一方、纒向石塚古墳の周溝から出土した木製品、ホケノ山古墳の埋葬施設や副葬品の構成等は、定型化した前方後円墳には見られないものであり、弥生時代終末期の墳丘墓とする意見もある。

本古墳群は定型化した前方後円墳の成立過程、さらには我が国における古代国家の形成過程及びその時期の社会の在り方を知るうえで重要である。(史跡名勝天然記念物)

邪馬台国畿内説の候補地(弥生後期,古墳前期)
日本の開国に至る前の3世紀頃、卑弥呼の邪馬台国の存在が魏志倭人伝に記録されていますが、最近三輪山の近く北西部に纒向古墳から発見された古代の集落遺跡はその規模の大きさから卑弥呼のものでは?・・・

纒向遺跡は、奈良盆地東南部に所在する、3世紀初頭に突如出現し、4世紀初めに営まれた大規模な集落跡である。周辺には、纒向石塚古墳をはじめとする史跡纒向古墳群や箸墓古墳など出現期の古墳が点在している。

この遺跡については、昭和46年以降、桜井市教育委員会及び奈良県立橿原考古学研究所が176次にわたって発掘調査を実施してきた。その結果、遺跡は東西2キロメートル、南北1.5キロメートルという、当該時期では類をみない規模であることが判明した。今回指定しようとするのは、そのなかの、辻地区と太田地区の一部である。

辻地区においてはすでに多数の掘立柱建物、大規模な水路、祭祀土坑などが検出されている。平成20年からの調査で掘立柱建物は3世紀前半期とみなされるもので、3棟の掘立柱建物が東西に連続して存在している。もっとも大きい建物は、桁行4間、梁行は現状で2間、復元すると4間と考えられ、南北19.2メートル、東西12.4メートルで、その西側には、独立棟持柱建物、さらにその西にも掘立柱建物が検出され、柵で囲まれていた。

さらに、その西側にも多くの柱穴及び井戸が確認されている。これらは、微高地に位置し、軸線と方位を揃え、一連の建物群は強い規格性を有しており、これらは居館を構成するものとみなされる。その範囲は東西150メートル、南北100メートル前後の方形を呈すると考えられている。また、建物廃絶後の庄内式期の長径4.3メートル、短径2.2メートルの土坑からは、線刻のある土器や底部穿孔の土器、ヘラ状木製品や黒漆塗りの弓、剣形木製品などが出土した。このほか、イワシ類・タイ科などの魚類、カエルなどの両生類など・・・史跡名勝天然記念物

三輪山(三輪明神 大神神社ご神体)

大神神社の創祀(そうし)に関わる伝承が『古事記』や『日本書紀』の神話に記されています。『古事記』によれば、大物主大神(おおものぬしのおおかみ)が出雲の大国主神(おおくにぬしのかみ)の前に現れ、国造りを成就させる為に「吾をば倭の青垣、東の山の上にいつきまつれ」と三輪山に祀(まつ)られることを望んだとあります。 また、『日本書記』でも同様の伝承が語られ、二神の問答で大物主大神は大国主神の「幸魂(さきみたま)・奇魂(くしみたま)」であると名乗られたとあります。そして『古事記』同様に三輪山に鎮まることを望まれました。この伝承では大物主大神は大国主神の別の御魂(みたま)として顕現(けんげん)され、三輪山に鎮(しず)まられたということです。

ご祭神の大物主大神(おおものぬしのおおかみ)がお山に鎮まるために、古来本殿は設けずに拝殿の奥にある三ツ鳥居を通し三輪山を拝するという原初の神祀りの様を伝える我が国最古の神社です。

三輪山(三輪明神 大神神社ご神体)

三輪山は、奈良盆地をめぐる青垣山の中でもひときわ形の整った円錐形の山である。古来、大物主大神が鎮しずまる神の山として信仰され、『古事記』や『日本書紀』には、御諸山(みもろやま)、 美和山、三諸岳(みもろだけ)と記されている。高さ467メートル、周囲16キロメートル、面積350ヘクタールのお山は松・杉・檜などの大樹に覆われて、一木一草に至るまで神宿るものとして尊ばれている。 特に杉は『万葉集』をはじめ、多くの歌集に詠われ「三輪の神杉」として神聖視され、後世に三輪山の杉葉で造られた杉玉が酒造りのシンボルとして酒屋の軒先に飾られるようになりました。また、山中には神霊が鎮まる岩が点在し、磐座(いわくら)と呼ばれて信仰の対象となっている。神社の古い縁起書には頂上の磐座に大物主大神(おおものぬしのおおかみ)、中腹の磐座には大己貴神(おおなむちのかみ)、麓の磐座には少彦名神(すくなひこなのかみ)が鎮まると記されている。


高松塚古墳、キトラ古墳

明日香村のキトラ古墳 東壁「青龍」(特別史跡、7世紀末~8世紀初め)

明日香村のキトラ古墳 南壁「朱雀」(特別史跡、7世紀末~8世紀初め)

明日香村のキトラ古墳 西壁「白虎」(特別史跡、7世紀末~8世紀初め)

明日香村のキトラ古墳 北壁「玄武」(特別史跡、7世紀末~8世紀初め)

明日香村のキトラ古墳「天文図」(特別史跡、7世紀末~8世紀初め)

明日香村の高松塚古墳「西壁女子群像」(特別史跡、7世紀末~8世紀初め)

鳥取青谷横木遺跡女子群像 高松塚古墳に次ぐ2例目


国内の壁画古墳

我が国には、高松塚古墳・キトラ古墳以外に、装飾古墳と呼ばれる一連の壁 画を持つ古墳が存在する。これらには、高松塚古墳・キトラ古墳と、所在する 地域や築造年代等において異なる点がみられる。


明治150年記念シンポジウムの開催について

平成30年(2018年)は明治改元が布告された明治元年(1868年)から満150年に当たります。明治以降、日本は近代化の歩みを進め、国の基本的な形を作り上げました。
奈良県では、奈良ならではの取組として、古代日本の国が形づくられた奈良時代を第一の開国、明治維新を第二の開国として比較検証し、その時代の人物の活躍等を振り返り、地域がさらに飛躍するよう、皆様と共に考えるシンポジウムを下記のとおり開催します。                  

1 日時   平成30年3月27日(火曜日) 14時00分~16時00分
2 場所   奈良県立図書情報館 1階交流ホール   奈良市大安寺西1-1000
3 プログラム
開場 13時30分
開会 14時00分~14時10分
シンポジウム 14時10分~16時00分  

テーマ「第1の開国”古代”と第2の開国”明治”」 

コーディネーター
千田 稔(奈良県立図書情報館館長)

パネリスト
筒井 清忠さん(帝京大学文学部長)
五百旗頭 薫さん(東京大学大学院法学政治学研究科教授)
荒井 正吾(奈良県知事)

4 主催 奈良県、共催 内閣官房『明治150年』関連施策推進室
5 対象 200名、先着順、要申込(参加無料)
6 申込方法 往復葉書又はFAXで「明治150年記念事業シンポジウム 参加希望」と明記のうえ、郵便番号、住所・氏名(ふりがな)・電話・FAX 番号・ 参加者数(一申込につき5名まで可)を下記へ。
3月12日締切。
7 お申し込み先・問い合わせ先
奈良県文化資源活用課
〒630-8501 奈良市登大路町30  TEL:0742-27-2054  FAX0742-27-0213 


鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使


協力(順不同・敬称略)

大和国一之宮 三輪明神「大神神社」
〒633-8538 奈良県桜井市三輪1422TEL 0744-42-6633 FAX 0744-42-0381

内閣府 〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1電話番号 03-5253-2111(大代表)

環境省 〒100-8975 東京都千代田区霞が関1-2-2 中央合同庁舎5号館 TEL 03-3581-3351

文化庁 〒100-8959 東京都千代田区霞が関3丁目2番2号 電話番号 03(5253)4111

  

ZIPANG TOKIO 2020

2020年、東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。 この機会に、世界の人々にあまり知られていない日本の精神文化と国土の美しさについて再発見へのお手伝いができればと思います。 風土、四季折々の自然、衣食住文化の美、伝統芸能、行事、風習、ものづくりの技の美等、 サイトを通じて、平和な国、不思議な国、ZIPANG 日本への関心がより深かまるならば、私が密かに望むところです

もしもこのサイトに同じ思いをお持ちの皆様から、素敵な情報や画像をお寄せ戴ければこの上ない喜びです。以下のEメールアドレスへご連絡下さい。

E-mail aromajinja@gmail.com ( ZIPANG 2020 編集部 )。

2020, will be held the Olympic Games and Paralympic in Tokyo.

On this occasion, for the little-known beauty of the spiritual culture and national land of Japan to the people of the world I think that if we help to re-discover.

Climate, nature of the four seasons, of food, clothing and shelter cultural beauty, traditional arts, events, customs, beauty, etc. of the work of making things,

Through the site, peaceful country, a strange country, if the interest is more depth or round to ZIPANG Japan, is where I want secretly.


写真ご協力:高山祭(高山市)/ 富士山(富士市)

ZIPANG TOKIO 2020

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