秋山郷について
秋山郷(あきやまごう)は、苗場山と鳥甲山に挟まれた細長い道筋、国道405号沿いに点在する12の集落の総称です。秋山郷を訪れるには、無雪期(6月から11月上旬)では、津南町方面から入るルートと志賀高原(野沢温泉)方面から入るルートがあります。有雪期(11月中旬から5月末)には、山岳地帯は雪で交通が遮断されるため、津南方面からのみのルートに限定されます。また、志賀高原ルートは公共交通機関がないため、自家用車などの車(大型バスは不可)での移動に限定されます。津南町~ルートは津南・和山に路線バスがあるため、これらの利用が可能です。ただし、本数が少ないため、秋山郷内での観光は限定的になります。
なお、秋山郷の見どころを一通り堪能するためには、最低でも1泊2日の滞在を想定されることをお勧めします。
栄村観光協会推薦の「秋山郷満喫コース」を紹介いたします。参考にしてください。
長野県の最北端に位置する栄村は、人口約2500人。山々に囲まれたこの地域は積雪量が日本一(7m85cm)を記録したこともある日本有数の豪雪地です。村の北部を流れる千曲川沿いの野々海高原や温泉施設には、グリーンシーズンになるとアウトドアを楽しむ人たちの姿が見られます。また、村の南部にそびえる苗場山、鳥甲山には大勢の登山愛好家が訪れます。この両山に挟まれた細長い山峡「秋山郷」は江戸時代の文人鈴木牧之の著した「秋山紀行」で初めて世に紹介されました。いまでも先人の知恵と技を受け継いだ独特の文化が根強く残っており、村の随所で歴史の重みが感じられます。
栄村「地域の宝」
栄村内に存在する貴重な自然や史跡・文化財などを、地域が誇りとしてその存在価値を再認識し、保全管理・活用することへの意識付けを行うため、標柱や説明板などを設置し「地域の宝」としています。
集落名 白鳥
フジキの群落
フジキは水内地区のみに生えていて、全国の群生地の北限になります。白鳥の千曲川沿いに10数本まとまって群生しています。分布上貴重な存在です。
集落名 野田沢
ブナ林と小道
栄村の自然を象徴する美しいブナ林と、その中に続く古道が訪れる人々の心を爽やかにさせるスポットです。
集落名 小赤沢
秋山郷保存民家(説明板)
江戸時代の中期頃の建築物で、豪雪地帯特有の中門づくりの民家です。雪中のくらしの厳しさが仕上げた堅固な造りとなっています。保存民家を地域の歴史的文化的史跡として、理解と愛着をもってもらうとともに、観光名所のひとつとして重要な存在です。
牧之の道
秋山郷を世間に紹介した文人鈴木牧之が歩んだ古道を復活、地域の歴史的文化的な観光名所として位置付けられます。
集落名 屋敷
大秋山跡(説明板)
平家の落人伝説が残る大秋山村跡は、秋山で最初に人が住みついた場所ともいわれています。天明3年(1783)から始まったいわゆる「天明の大飢饉」によって8軒あった秋山村、八櫃(やびつ)村とともに全滅したといわれています。現在はその8軒の墓石が並び、毎年8月15日に屋敷地区の人々が供養しています。中津渓谷各集落を総称する秋山の名称もこの秋山村に由来しています。
集落名 志久見
内池館跡
市河氏は信越国境付近のこの地を治めていた豪族です。この館跡は、この市河氏が築いたものとして知られています。
市河氏は甲斐市川郷の出身で鎌倉時代に中野氏から志久見郷を手に入れてこの地を治めました。戦国時代には当主市川藤若(市河房幸)は、武田氏に仕えました。市河氏は、武田氏滅亡後は上杉氏に仕え、会津、米沢へと移住、明治維新後は北海道へ移住したと伝えられています。
集落名 平滝
ブッポウソウの森
この地区には、長野県天然記念物に指定されている「ブッポウソウ」の営巣地のひとつがあります。地元の愛鳥家らが巣箱かけなど保護活動に積極的に取り組んでいます。
集落名 長瀬
カタクリ街道
栄村の花である「カタクリ」の群生地の保護保全に長瀬集落で取り組み、開花時期(例年4月上旬~中旬)には栄村の見どころのひとつとしてその成果を上げています。
集落名 切欠堤
シナイモツゴの棲む池
長野県指定希少野生動物になっている「シナイモツゴ」が生息しています。シナイモツゴは小川や集落、田畑、草地、雑木林などが微妙に組み合わさった環境で生息します。豊富な自然の貴重な資源です。
集落名 月岡
仙当城 (せっとじょう)(説明板)
仙当城の堀割跡
仙当城の再現想像図
仙当城は、戦国期に信越国境で勢力を持った市河氏によってつくられたと伝えられています。その形から武田氏の特色が随所に見られ、武田氏による改修が行われたことがわかります。市河氏は戦国末期には武田氏側についていましたが、武田氏の滅亡後は上杉方によりこの周辺が支配されて、上杉側につき、仙当城はさらに改修されたようです。この仙当城は堀が大きく、堀中へ低い土塁がある二重堀や堀中道など見事な構えで残存状態が良く、武田氏、上杉氏の改修跡を研究する上で貴重なものです。
集落名 北野
北野天満宮
古文書によると、本社の創立は正暦4年(993)にさかのぼり、この年、北野に勧請されたのが始まりとされています。
二百余年後の文治3年(1190)には、源義経が当地を通過する際に、山上の地がすばらしい景色であるとしてそこに石柱を建て、北野神を祀って去ったと伝えられています。その後、文明8年(1467)に社殿を建立し、元禄8年(1694)には御本社と拝殿を再建、文化5年(1808)には御本殿向拝を取り付けたと伝えられています。現在は、3月25日に御戸開き、8月24日に前夜祭、8月25日に大祭、10月25日に御戸閉めが行われています。
集落名 小滝
古道 (志久見街道)
古道・志久見街道は中世期から使われ続けてきた道で、善光寺街道とも呼ばれ、長野市の善光寺に通じています。中世から戦国時代にかけては、村の西部・東部地区、そして野沢温泉村の大部分は市河氏によって領有され、志久見郷と呼ばれていたことから、この道は志久見街道と呼ばれていました。この廃れていた街道の補修、整備は小滝地区の人々が取り組みました。その街道をあるくことで、中世の暮らしの様子を知ることができます。また、街道沿いは希少植物の群生もあり貴重な自然環境が守られています。
善光寺山門
善光寺本堂
善光寺式阿弥陀三尊絵像(徳川美術館 蔵)
長野県の最北端に位置する栄村は、東西19.1km 南北33.7km、周囲106.0km におよび、271.51平方キロメートルの広大な面積を有しており、その92.8%を山林原野が占めています。
また、北部を千曲川が東西に横断し、志久見川・中津川が南北を縦断して流れ、それらの川の沿岸平坦部に集落を形成しています。南部は鳥甲山、苗場山を中心に2,000m級の山々が連ねる山岳地帯で、日本海型の気候により全国でも有数の豪雪地として知られています。
豊かな自然と温泉資源に恵まれ、また東京などの首都圏からは新幹線、高速道路などを利用すれば、ごく短時間のうちに訪れることのできる、魅力あふれる村です。
<山>
栄村の3大名山、佐武流山(2,192m)、苗場山(2,145m)、鳥甲山(2,038m)苗場山は日本百名山、鳥甲山・佐武流山は日本二百名山にも選ばれ、多くの登山者が訪れています。
苗場山と中津川(津南町)
遥か足元には中津川の流れが。そしてその奥には苗場山の雄大な山容を目にすることができます。道が狭いので要注意
前倉橋
中津川周辺の自然に溶け込むようにかかる赤いアーチの橋。特に紅葉シーズンの景観は自然と調和し、その優雅な姿は新潟の橋50選に選定されています。
前倉集落と苗場山遠望(津南町)
足元には前倉の集落(津南町)、その奥には苗場山の雄大なパノラマが臨めます。
小赤沢集落と鳥甲山遠望
小赤沢集落と鳥甲山遠望
眼下には小赤沢の集落や棚田が、そしてその奥には鳥甲山の山容を遠望できます。
鳥甲山
のよさの里・牧之の宿の前からは、鳥甲山の迫力ある山容が居ながらにして眺められます。
鳥甲山
国道405号線から眼前に迫る鳥甲山の勇姿が撮影できます。この辺りは、樹木などの遮るものがないので、鳥甲山を心ゆくまで撮影できる絶好の撮影ポイントです。
屋敷集落遠望
中津川の対岸には布岩、左奥には鳥甲山を背景に屋敷集落が展望できる雄大な風景が望めます。
中津川の渓流
屋敷集落の中津川にかかる橋の上から上流方向を撮影。雪解け時期には、斜面から雪解け水が2筋の小さな滝を作り流れ込みます。
屋敷集落と布岩
布岩山の麓に広がる屋敷集落。秋山郷の人と自然が織りなす山村風景です。四季折々来訪者の目を楽しませてくれます。
和山からの鳥甲山
和山集落を足元に、眼前には大きな鳥甲山の山容が迫ります。視界を遮るものがなく、迫力のある鳥甲山を撮影することができます。
写真で見る秋山郷の紅葉
前倉周辺 前倉橋
布岩 屋敷橋付近から
前倉周辺 雨で落葉しているがそれなりに風情がある
秋山林道周辺 晩秋の鳥甲山
小赤沢周辺 屋敷地域から小赤沢集落を望む
布岩の紅葉
野々海高原周辺
切明温泉周辺 切明橋から見て中津川下流にある、「夫婦滝」手前の大岩付近の紅葉
天池周辺 二百名山「鳥甲山」に雪
切明温泉周辺
小赤沢周辺
小赤沢周辺 大瀬(おぜ)の滝
野々海高原周辺
大自然の温泉「秋山郷最奥地切明の河原の温泉」(紅葉が少し色づき始めた頃)
栄村秋山郷紅葉スポット
(奥志賀・野沢温泉方面に行く秋山林道は冬季期間は閉鎖となり、ルートは国道405号線のみです)
<川>
日本一の長さを誇る千曲川(信濃川)は、その名のとおり村内を幾重にも曲がりくねりながら流れています。 村内の流域長さは12,355mで、新潟県との境で『千曲川』から『信濃川』と名前を変え、さらに153,500mの長旅を経て日本海へそそいでいます。
南佐久郡川上村「千曲川源流」
千曲市「千曲川と姥捨夜景」
栄村秋山郷の千曲川「青倉と月岡付近」川上村の千曲川源流からの長い旅路でした
新潟市「信濃川に架かるブルーライト 萬代橋」ここはもう信濃川、越後の国 新潟県です。
信州川上村を源流とする小さな小さな湧き水が千曲川となりそして信濃川となって日本海へ
さらに世界を巡る旅に出る、まるで日本国 日本人を観るように・・・
栄村<特産品>
あんぼ・・・米の粉をこねた中に旬の山菜や野菜を入れて焼いたもの。
猫つぐら・・・わらを編み込んで作った猫の家。
きのこ ・・・秋には天然の舞茸、なめこ、しめじなどができる。
秋山木鉢・・・地元の栃の木を原料に、職人によって彫られた木鉢。
交通アクセス
本日もまた締め切りの時間を2時間超過してしまいました。
栄村秋山郷についてご紹介したいことはまだまだ沢山ありますが、本日はここで終了といたします。
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使
協力(順不同・敬称略)
栄村秋山郷観光協会 〒389-2702 長野県下水内郡栄村大字北信3586-4TEL:0269-87-3333
栄村役場 〒389-2792 長野県下水内郡栄村大字北信3433番地
TEL 0269-87-3111
善光寺 〒380-0851 長野県長野市元善町491〒380-0851電話:026-234-3591
(一社)信州千曲観光局 〒389-0821 長野県千曲市上山田温泉2-12-10千曲市総合観光会館
TEL:026-261-0300
川上村役場〒384-1405 長野県南佐久郡川上村大字大深山525 電話番号:0267-97-2121
公益財団法人 新潟観光コンベンション協会
〒951-8062 新潟市中央区西堀前通6番町894-1 西堀6番館ビル4F
TEL. 025-223-8181
徳川美術館 〒461-0023 愛知県名古屋市東区徳川町1017電話: 052-935-6262
0コメント