国立近現代建築資料館
文化庁国立近現代建築資料館では,平成 30 年度収蔵品展「建築からまちへ 1945- 1970 戦後の都市へのまなざし」を開催いたします。
今回の展示では,国立近現代建築資料館が収蔵している坂倉準三,吉阪隆正+U 研究室,大髙正人などの建築資料群から,これまでの展覧会では十分に紹介できなかった彼らの思い描く〈ま ち( アーバニズム)〉や 〈 都 市 (アーバンデザイン )〉に関連する資料を展示します。さらに,修復が完了した池辺陽の「渋谷区復興 計画案」の全容も紹介いたします。
【開催概要】
・名 称:平成 30 年度 収蔵品展「建築からまちへ 1945-1970 戦後の都市へのまなざし」
・会 期:平成 30 年 6 月 9 日(土)~平成 30 年 9 月 9 日(日)(会期中無休)
・会 場:文化庁国立近現代建築資料館 (東京都文京区湯島 4-6-15 湯島地方合同庁舎内)
・開館時間:10:00~16:30
・主 催:文化庁
・協 力:公益財団法人東京都公園協会
国立近現代建築資料館
1. 情報収集
全国的な所在情報調査を行い、建築資料の保管場所を把握するとともに、劣化、散逸、海外への流失の恐れがないか、情報を収集します。また、関連資料を持つ機関(大学など)と連携し、建築資料所在情報のネットワークを形成します。
2. 資料の収集・保管
緊急に保護が必要な資料の収集・保管を行い、目録を作成して体系化し、アーカイブとして収蔵します。なお、文化庁において収集する建築関係資料(図面や模型、スケッチなど)は、我が国の近現代建築に関し、国内外で高い評価を得ている又は顕著に時代を画した建築・建築家に係るもののうち、芸術的・技術的に高い価値の構成によるもの及びそれに直接付随するもので、散逸等のおそれが高く、国において緊急に保全する必要のあるものとします。
3. 展示・教育普及
建築資料に関する展示や講演会、ギャラリートークなどの教育普及活動を通じて、近現代建築とその関連資料に関する国民の理解増進を図るとともにと、国内外への情報発信を行います。
4. 調査研究等
国内外の研究機関と連携し、建築資料の保存・修復やデータベース構築に関する調査・研究を行い、我が国に適した建築資料アーカイブズの構築を目指します。また、近現代建築とその関連資料に関する調査・研究の発展を推進します。
国立近現代建築資料館
名誉館長 安藤忠雄
あいさつ
建築は、人間の暮らしや風土、生活文化の集約されたものであり、社会と強く結びついています。とくに近代以降の日本建築は、伝統的な木造建築と西洋の建築文化が融合し、独自の発展を遂げてきました。
この世界に誇れる日本の建築文化を、より多くの人々に知ってもらい、次の世代へと受け継いでゆくために、国立近現代建築資料館は生まれました。
建築は、一人の力で出来るものではありません。依頼主や設計者、施工者等、関わる多くの人や組織が互いに対話を重ね、それぞれの思いが一つになって初めて価値あるものが生まれます。思いを伝える手段として、図面や模型やスケッチが使われます。これらの建築資料は、日本の建築文化がどのように進展してきたかを伝える貴重な歴史資料と言えます。 先人たちが築いてきた歴史に学ぶことで、今後より一層豊かな日本の建築文化が育まれてゆくことを心から願っています。
国立近現代建築資料館
設置趣旨
我が国の近現代建築は、世界の文化芸術の重要な一翼を担う存在となっていますが、これまでその学術的、歴史的、芸術的価値を次世代に継承する体制が十分ではありませんでした。そこで当館では、我が国の近現代建築に関する資料(図面や模型等)について、劣化、散逸、海外への流出等を防ぐことを目的として、全国的な所在状況の調査、関連資料を持つ機関(大学等)との連携、緊急に保護が必要な資料の収集・保管を行います。また、展示や普及活動を通じ、近現代建築とその関係資料に対する国民の理解増進を図。
利用案内
開館日: 企画展示により異なります。(当館では常設展示は行っておりません)
開館時間:10:00~16:30 入場料: 無料
(旧岩崎邸庭園から入館する場合は、庭園観覧料400円が掛かります。また、土日・祝日は岩崎邸庭園からの入館のみとなります)
所在地: 東京都文京区湯島4-6-15
連絡先:TEL 03-3812-3401 FAX 03-3812-3407
地図
旧岩崎邸
旧岩崎邸庭園
旧岩崎邸エントランス待合
旧岩崎家住宅階段ホール
旧岩崎邸マントルピースのある部屋
旧岩崎邸庭園
旧岩崎邸月明り
旧岩崎家住宅憧球室
旧岩崎家住宅撞球室
文京区と台東区にかかるこの地は、三菱財閥を興した岩崎弥太郎の本邸であった。
ジョサイア・コンドルの設計により、1896年(明治29)年に完成した。17世紀の英国ジャコビアン様式の見事な装飾が随所に見られ、イギリス・ルネサンス様式やイスラーム風のモティーフなどが採り入れられている 洋館南側は列柱の並ぶベランダ(東南アジアの植民地と発達したコロニアル様式を踏襲)で、1階列柱はトスカナ式、2階列柱はイオニア式の特徴を持っている。また、1階のベランダには、英国ミントン製のタイルが目地無く敷き詰められ、2階には貴重な金唐革紙の壁紙が貼られた客室もある。岩崎久彌の留学先である米国・ペンシルヴァニアのカントリーハウスのイメージ も採り入れられた。併置された和館との巧みなバランスは、世界の住宅史においても希有の建築とされている。
往時は、主に年1回の岩崎家の集まりや外国人、賓客を招いてのパーティーなどプライベートな迎賓館として使用された。
旧岩崎家住宅大広間
旧岩崎家住宅は三菱二代目の岩崎久弥の住宅で、すでに洋館や撞球室が明治洋風建築として重要文化財に指定されているが、この大広間は洋館に併設された和風居室部の中で主要な建物であり、材料を吟味した好建築である。明治時代の和洋混淆の生活様式を知る好資料である。
鎹八咫烏 記
伊勢「斉宮」の明和町観光大使
協力
文化庁 〒100-8959東京都千代田区霞が関3丁目2番2号電話番号(代表)03(5253)4111
国土交通省 〒100−8918 東京都千代田区霞が関2-1-3 (代表電話) 03-5253-8111
国立近現代建築資料館リニューアル
補足資料
(リニューアル時に一度紹介しましたが、この機会に再度紹介します)
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