和食文化の保護・継承
食文化は、その土地土地の自然と歴史を背景に育まれています。そして、我が国では南北に長い海岸線と山がちな地形、モンスーン気候による多雨と明確な四季という自然条件が、地域ごとに多様な食文化を生み出しました。
ここでは、このような日本の食文化について概観を説明するとともに、その保護・継承に向けた取組について紹介いたします。
和食文化の保護・継承について
食料産業局食文化市場開拓課和食室では、ユネスコ無形文化遺産に登録された和食文化の特徴や和食文化を継承するための取組等について解説する資料を作成しています。(随時更新)
和食文化の継承の取組について
食文化・市場開拓課和食室について
○ 平成27年度10月より、和食文化の保護・継承の施策と関連が深い食育の推進、日本食・食文化の海外発信、 国産農産物の需要拡大などの施策を一体的に推進するため、食料産業局に食文化・市場開拓課を設置。
○ その中で、「和食室」を設け、ユネスコ無形文化遺産に登録した和食文化の保護・継承の推進を図るため、
①一般社団法人和食文化国民会議等の関係団体と密接に連携しながら、地域団体、教育現場、食品産業等など 多くの関係者と産官学一体となった取組の推進
②和食文化の継承を国民も含め多くの関係者で進めるための環境整備 等に取り組んでいるところ。
ユネスコ無形文化遺産とは
○ 「無形文化遺産」とは、芸能や伝統工芸技術などの形のない文化であって、土地の歴史や生活風習などと密 接に関わっているもののこと。
○ ユネスコの「無形文化遺産保護条約」では、この無形文化遺産を保護し、相互に尊重する機運を高めるため、 登録制度を実施。
○ 2010年の「フランスの美食術」などの食に関する無形文化遺産が登録されて以来、和食文化を含め食に関す る無形文化が増えてきている。
ユネスコ無形文化遺産登録の歩み
○ 日本食文化のユネスコ無形文化遺産登録を目指し、平成24年3月に政府としてユネスコに申請書を提出(申 請名称は「和食;日本人の伝統的な食文化」)。
○ 平成25年12月のユネスコ無形文化遺産保護条約政府間委員会にて登録が決定。
12月までに、ユネスコへの定期報告書(6年に1度、条約締結国が自国の現状をユネスコへ報告す るもの)を作成し、ユネスコへ提出。
ユネスコ無形文化遺産に登録された和食文化
平成25年12月4日、我が国からユネ スコ無形文化遺産に登録申請してい た「和食;日本人の伝統的な食文 化」の登録が決定。
• 登録を契機として、日本食文化を未 来に向けて守り伝えていくこと機運 に繋げることが重要。
「自然を尊重する」というここ ろに基づいた、日本人の食慣習
さらに 食育等による保護・継承 ・登録による世界的な日本への注目
・2015年ミラノ万博 (テーマ:地球に食料を、生命にエネルギーを)
《 日本館の基本的な考え方》
(1)ミラノ博では、「地球に食料を、生命にエネルギーを」というテーマにあるように、食料を巡る地球規模の課題と解決策を模索し、その方向性を提示することが求められています。そのため、日本館の出展にあたっては、「人口爆発と食料の確保」や「飽食と飢餓」等といった人類共通の課題について、我が国の取組やその貢献策等を提示。
《日本館の発信メッセージ》
「日本の農林水産業や食をとりまく様々な取組、「日本食」や「日本食文化」に詰め込まれた様々な知恵や技が人類共通の課題解決に貢献するとともに、多様で持続可能な未来の共生社会を切り拓く。」
(「いただきます、ごちそうさま、もったいない、おすそわけの日本精神が世界を救う。」(サブメッセージ))
・2020年東京オリンピック・パラリンピック は海外への日本食文化発信等の絶好の機会である。
和食とは?
「自然を尊重する」というここ ろに基づいた、日本人の食慣習である。
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
協力(順不同・敬称略)
農林水産省
食料産業局食文化市場開拓課和食室
出羽三山神社
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国見山玉川寺
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