ZIPANG TOKIO 2020「南砺市 香り高い8つの伝統と文化で、訪れる人々をお出迎え『世界遺産 五箇山合掌造り集落』編」


 南砺市について

香り高い8つの伝統と文化で、訪れる人々をお出迎え。

五箇山合掌造り集落=世界遺産 城端神明宮の曳山祭=ユネスコ無形遺産

平成16年に、8つの町村(城端町、平村、上平村、利賀村、井波町、井口村、福野町、福光町)が合併し、「南砺市」が誕生しました。 南砺市は、富山県の南西部に位置し、東に富山市、西に石川県金沢市、 南に岐阜県飛騨市や白川村、北に砺波市や小矢部市と隣接しています。

面積は東西約26km、南北約39kmと琵琶湖とほぼ同じ大きさを有しています。 その約8割が森林を擁し、市内には庄川や小矢部川の急流河川が流れるなど、豊かな自然に恵まれています。 山間部には、世界遺産に登録された五箇山合掌造り集落があり、平成28年12月には、城端神明宮に曳山祭が無形文化遺産に登録されました また、平家の落人の哀愁を奏でる麦屋節や、 古えより歌い継がれる“こきりこ”などの五箇山民謡があります。 平成21年3月に発行されたミシュランガイド(旅行)では、五箇山合掌造り集落が3つ星評価で紹介されるなど、世界中からお客様が訪れ、日本の原風景を楽しむ様子が見られます。 平野部には、家並みが美しい越中の小京都・城端や、板画家の棟方志功が約7年間暮らしていた福光、そして瑞泉寺門前の古い町並みから木槌の音が響く信仰と木彫りの里・井波など、香り高い歴史や文化があり、伝統の技も豊富にあります。 そして人情溢れる人が、訪れる人々をいつでも温かく迎えてくれます。
 


世界遺産 五箇山

1995年12月、ユネスコの世界遺産に文化遺産として登録。 「合掌造り」と呼ばれる茅葺きの家屋は、国内の他地域にはない、五箇山と白川郷のみに現存する大変貴重な民家の形式です。 世界遺産に登録された相倉合掌造り集落には23棟、菅沼合掌造り集落には9棟の合掌造りが現存していますが、約100年~200年前のものが多く、古いものは400年前に建造されたといわれています。雪深いという厳しい自然に対応する強固な造り、さらに生活の場と生業の場をひとつにした合理的な建築です。人々の生きる知恵が生んだ偉大な発明、それが合掌造りと言えます。 相倉・菅沼は、国指定史跡であり、世界文化遺産として登録された文化財保護地域です。また、地域住民約80人が現在も生活しています。

世界遺産「相倉合掌造り集落」

山々に囲まれ、どこか懐かしくあたたかい

平成7年12月、ユネスコの第19回世界遺産委員会において、岐阜県白川村荻町、富山県五箇山相倉、菅沼の各合掌造り集落が「世界遺産」として登録されました。 相倉合掌造り集落には、23棟の合掌造り家屋が現存し、田畑、石垣、雪持林とともに懐かしい景観を見せています。相倉民俗館や合掌の宿やお土産店などがあり、素朴な人情と伝統文化に触れることができます。今も、昔ながらの生活が息づく、山間の小さな集落です。

 ●駐 車 場/普通車・軽自動車500円(保存協力金) ●お問い合せ/相倉保存財団 TEL. 0763-66-2123


世界遺産で宿泊できる「相倉合掌集落」合掌造りの宿一覧

相倉民族館

相倉民俗館と相倉伝統産業館

「アイノクラ」このことばのひびきは、深い山間の村里を連想する。 倉の語源は岩壁に通 じる。その岩山を背景におく相倉集落では、昔ながらの自給自足農耕と 家内手工業を生活の手段として、人びとは力を合わせ、助けあいながら生き続けてきた。 この民俗館には、村びとたちが長い年月をかけて使い古した民具類を展示する。 文化遺産のこれら一つひとつから、当時の村や村びとのくらし方がわかるといえよう。 また、食・灯・祝・祭などの視点からは、先人の知恵や苦労と、心を寄せ合ってきた人間の歴史 を語りかけてくれているようでもある。 

相倉民俗館は旧尾崎家の住宅そのままに民俗資料などを展示。 相倉伝統産業館の旧中谷家住宅には和紙生産資料が展示してあります。

相倉民俗館内部

相倉伝統産業館内部


世界遺産「菅沼合掌造り集落」

川沿いに佇む、昔ながらの風景


昭和45年に国の史跡指定を受け、平成6年に重要伝統的建造物群保存地区に選定され、平成7年12月には相倉合掌造り集落とともに世界遺産に登録されました。 菅沼合掌造り集落には、ありのままの自然に抱かれた9戸の合掌造り家屋があり、のどかで閑静な環境を今に残しています。集落内には五箇山の歴史と伝統を体験できる五箇山民俗館や塩硝の館があり、周辺には五箇山生活館などがあります。

●駐 車 場/普通車・軽自動車500円(保存協力金) ●お問い合せ/菅沼世界遺産保存組合 TEL.0763-67-3008

五箇山民族館

塩硝の館

籠の渡し

五箇山 合掌の里


伝統工芸五箇山和紙


その昔、約1200年前の正倉院宝物と平安時代の延喜式に、朝廷へ和紙を納めたとして越中国が記されていおり、約400年前の江戸時代、五箇山平地域で作った中折紙が、その当時の越中(富山県)を収めていた、加賀百万石二代藩主、前田利長公に贈られたという記録が残っています。 以来、五箇山和紙は加賀藩の手厚い保護を受けながら発展し、良質和紙の産地として今日に至っています。 奈良・正倉院文書に記述が残る「越中国和紙」。古くから受け継がれてきた伝統の五箇山和紙は「越中和紙」と総称され、国の伝統工芸品に指定されています。一層優雅な風格をもつ生漉楮紙や加工品は全国の有名作家や文人墨客の友として親しまれており、五箇山和紙の里では年に一度、「全国和紙ちぎり絵展」も開催されています。

昔ながらの、懐かしく力強い佇まい

約400年前の建築当時の様式を伝える貴重な合掌造り家屋で、 民族資料なども展示しています。 五箇山地方の民家のうち、古い時代の形式を改造されずに 残している建造物がこの「村上家住宅」です。 この種の家屋を一般に「合掌造り」と呼んでいますが、 その中でも最大規模の農家で、一重4階、切妻造り茅葺、戸口は妻入り、 間口は35尺2寸、奥行は67尺5寸あります。

天正年間に建設されたと伝えられており、 戦国時代の武家造りから書院造りに移行する過渡期の様子を示すなど、 多くの古風、古式の遺構が残っているのは、 全国にその類を見ないといわれています。 また、江戸時代に五箇山の主産業といわれた 塩硝製造や和紙製造等の民族資料数千点を陳列しており、 五箇山の生活史を見ることもできます。 これらのことは、当主が囲炉裏を囲みながらお話しします。

村上家を見守り続ける樹齢300年の雪椿

村上家の庭には、推定樹齢300年の五箇山の雪椿があり、 「五箇山絞り」と名付けられています。 右下の写真でもわかるように、花弁に絞りがでるのが特徴です。 村上家の歴史をずっと見守り続けている雪椿。 見頃は例年4月下旬〜5月上旬です。

合掌造りとは

「合掌造り」とは、五箇山・白川郷地方に特色的に見られる60度の 急勾配の切妻造り・茅葺き屋根の民家で、屋根が両手を合わせた 合掌の形になっていることから、その名がついたとされている。 合掌造りを一般的に定義すると「小屋内空間を積極的に利用するために、 叉首構造の切妻造り屋根とした茅葺きの家屋」である。 一般的な民家に比べて柱や梁等の部材が太く貫を密に入れるなど、 全体的に堅固に造られており、大きな屋根と積もる雪の荷重に 耐えれる構造となっている。

合掌造り 村上家正面

合掌造り 村上家左側面

合掌造り 村上家右側面

合掌造り 村上家 庇

合掌造り 村上家 内観

合掌造り 村上家 仏間

合掌造り 村上家 ちょうな梁

合掌造り 村上家 ちょうな梁

ちょうな梁り(チョンナバリ) 釿(ちょうな)の柄の形に似た曲梁のこと。 斜面に生える樹木は雪などによって根元が曲がり、自然の力に耐えて丈夫なので、 合掌造りの梁として使われている。

合掌造り 村上家 ちょうだい

帳台構(ちょうだいかまえ) オエとチョウダを区描する板壁構造入口部分の壁面のことで、敷居を一段高くしてあり、 部屋に入るには跨いで入るかたちとなっている。 「オエ」は囲炉裏が切ってある家居間的空間で、「チョウダ」は家長夫婦の寝所。

合掌造り 村上家 一文字棚

合掌造り 村上家 ハネガイ

ハネガイ(筋かい) スジカイの一種で、バネのような役割をして地震や風に対して有効な働きをする。 屋根面を対角線上に縫うようにしてして弓なりに渡して用いる。 合掌屋根全体に剛性を高め、横からの衝撃荷重に対して柔軟に対応でき、 地震や風に対して有効な働きをする。

煙塩まや

煙硝まや 火薬原料(硝酸カリの結晶)を作るための山草を腐らせる第一段階の作業場。 土と山草、蚕糞を入れて切り混ぜ作業をすると、バクテリアの働きで塩硝培養土ができる。

塩硝といわれる火薬原料の生産地として加賀藩の 重要な役割を担っていたのが五箇山である。 藩にとっては火薬原料の製造は軍事機密となり、 幕府や他藩の目をのがれるのに、山深い秘境の地の五箇山は、 豊富な塩硝を製造するための好条件であった。 300年以上にわたって続いた塩硝製造は、水田のない土地柄ゆえに 五箇山全戸で製造に携わる一大産業となり、質量ともに 全国随一であったと云われてる。


五箇山民謡こきりこ踊り

筑子(コキリコ)とは七寸五分に切った小竹の事です。この竹を打ち鳴らし唄います。 田楽の流れを汲む最古の民謡といわれており、平安・鎌倉・室町といった中世のおおらかで雅な様子を残す踊りです。 直垂衣装で踊る「放下僧のささら踊り」を鑑賞ください。 

加賀藩の流刑地

「こきりこ」は、越中五箇山・上梨の山里を中心に伝承された全国的に有名な古代民謡である。 多くの民謡は起源や伝承の経緯がつまびらかでないのに比べ、この唄は『越の下草』や二十四輩順拝絵図(約1400年前)の頃から田楽として歌い継がれてきたという語り伝えも、信ぴょう性のあるものと思われる。 「こきりこ」は、越中五箇山の古社、上梨白山宮の祭礼に歌い踊られてきたが、隔絶山村として長い歴史を経た五箇山も、大正末期から昭和初期にかけて、電源開発などにより、外界との交流が始まるにつれて忘れられていった。西条八十氏がこきりこ採譜のため五箇山探訪したのを契機に、昭和26年、古くから歌い継いできた上梨の山崎しい老(昭和38年没)の演唱を採譜して発表し、一躍脚光を浴びることになった。 昭和51年、皇太子殿下(当時皇孫)が学友とともに五箇山を巡遊の際にご鑑賞になった本場の闊達ななかにも哀調を帯びた「こきりこ踊り」にいたく感銘を受けられた。 そして平成3年、宮中恒例の歌会始に「五箇山をおとづれし日の夕餉時、森に響かふこきりこの唄」とお詠みになり、五箇山詩情中でこきりこのしらべを見事に再現されて、五箇山への敬慕の念をあらわされたのである。 世界遺産として高く評価され、永久的保存が叫ばれている合掌造りとともに、「こきりこ」は五箇山を代表する歴史的遺産として末永く保存されると同時に、心のふるさととして慕われていくであろう。 楽器は、鍬金、筑子竹、ささら、鼓、横笛、太鼓などままのものを今に伝え、豊穣の祈りを祝う純朴な踊りであります。

村上家にて集合写真の撮影ができます。お問い合わせTEL 0763‐66-2821まで


加賀藩の流刑地 流刑小屋

五箇山地方は加賀藩の流刑地 流刑小屋

江戸時代加賀藩は、政治犯などの罪人を能登(石川県)や五箇山地方に流刑人として送っていた。 五箇山地方は庄川東岸が断崖絶壁に隔離されいたことから、流刑の好適地として 多くの流刑人が送られてきたのである。 田向集落にある流刑小屋は、昭和38年の大雪で倒壊してしまい、同40年5月に復元された。

交通アクセス(車利用)

交通アクセス(公共交通利用)



鎹八咫烏 記
伊勢「斎王」の明和町観光大使


協力(順不同・敬称略)

(一社)南砺市観光協会 〒939-1842南砺市野田1058-1 TEL 0763-62-1201
五箇山総合案内所 〒939-1914 富山県南砺市上梨754 TEL.0763-66-2468
公益財団法人 世界遺産相倉合掌造り集落保存財団
〒939-1915 富山県南砺市相倉611  TEL(0763)66-2123
越中五箇山菅沼集落保存顕彰会〒939-1973 富山県南砺市菅沼436TEL.0763-67-3008
村上家 〒939-1914 富山県南砺市上梨742 TEL.0763-66-2711
日原もとこ 風土・色彩文化研究所 主宰 まんだら塾塾長
東北芸術工科大学名誉教授 アジア文化造形学会 会長
文化庁 〒100-8959 東京都千代田区霞が関3丁目2番2号 電話番号(代表)03(5253)4111

 

 

ZIPANG TOKIO 2020

2020年、東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。 この機会に、世界の人々にあまり知られていない日本の精神文化と国土の美しさについて再発見へのお手伝いができればと思います。 風土、四季折々の自然、衣食住文化の美、伝統芸能、行事、風習、ものづくりの技の美等、 サイトを通じて、平和な国、不思議な国、ZIPANG 日本への関心がより深かまるならば、私が密かに望むところです

もしもこのサイトに同じ思いをお持ちの皆様から、素敵な情報や画像をお寄せ戴ければこの上ない喜びです。以下のEメールアドレスへご連絡下さい。

E-mail aromajinja@gmail.com ( ZIPANG 2020 編集部 )。

2020, will be held the Olympic Games and Paralympic in Tokyo.

On this occasion, for the little-known beauty of the spiritual culture and national land of Japan to the people of the world I think that if we help to re-discover.

Climate, nature of the four seasons, of food, clothing and shelter cultural beauty, traditional arts, events, customs, beauty, etc. of the work of making things,

Through the site, peaceful country, a strange country, if the interest is more depth or round to ZIPANG Japan, is where I want secretly.


写真ご協力:高山祭(高山市)/ 富士山(富士市)

ZIPANG TOKIO 2020

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