ZIPANG TOKIO 2020「すべての始まりの地 『鹿島神宮』紀元前660年の創建(前編)」

日本三大楼門の一つに数えられる楼門は、高さ約13m、重要文化財に指定されている。

大鳥居竣工祭 蟇目の儀 (平成26年6月1日、震災から3年の時を経て)

大鳥居竣工式 くぐり初め (3万5千人もの人で賑わう)

祈祷殿 平成26年10月竣工

御神木 高さ約40メートルに及ぶ杉で、樹齢は約1,300年

摂社奥宮本殿 


すべての始まりの地

鹿島神宮は、古文書では神武天皇元年(紀元前660年)の創建と伝えられている。
古来より「神宮」と呼ばれていたのは、伊勢神宮、香取神宮、鹿島神宮の三社のみであった。
由緒と歴史の長さでは別格の存在で、日本全国に約600社ある鹿島神社の総本社である。
旅立つ際に道中の無事を鹿島神宮で祈願する「鹿島立ち」の文化も育まれた。


神々の通り道の東門

鹿島神宮は、皇居ー明治神宮ー富士山ー伊勢神宮ー吉野山ー高野山ー剣山ー高千穂へと一直線に続く聖地であり「神々の通り道の東門」にあたる。


鹿島神宮について

鹿島神宮は、日本建国・武道の神様である「武甕槌大神」を御祭神とする、神武天皇元年創建の由緒ある神社である。


御由緒・御祭神

鹿島神宮の御祭神「武甕槌大神」は、神代の昔、天照大御神の命を受けて香取神宮の御祭神である経津主大神と共に出雲の国に天降り、大国主命と話し合って国譲りの交渉を成就し、日本の建国に挺身されました。

鹿島神宮御創建の歴史は初代神武天皇の御代にさかのぼる。神武天皇はその御東征の半ばにおいて思わぬ窮地に陥られましたが、武甕槌大神の「韴霊剣」の神威により救われた。この神恩に感謝された天皇は御即位の年、皇紀元年に大神をこの地に勅祭されたと伝えられている。その後、古くは東国遠征の拠点として重要な祭祀が行われ、やがて奈良、平安の頃には国の守護神として篤く信仰されるようになり、また奉幣使が頻繁に派遣された。さらに、20年に一度社殿を建て替える造営遷宮も行われた。そして中世~近世になると、源頼朝、徳川家康など武将の尊崇を集め、武神として仰がれるようになった。

現在の社殿は徳川二代将軍の秀忠により、また奥宮は徳川家康、楼門は水戸初代藩主徳川頼房により奉納されたもので、いずれも重要文化財に指定されている。

鹿島神宮の例祭は毎年9月1日に行われるが、うち6年に一度は天皇陛下の御使である勅使が派遣される勅祭となり、さらにそのうち2回に1回、すなわち12年に一度の午年には、水上の一大祭典である御船祭も斎行される。


宝物

鹿島神宮はその長い歴史故、藤原摂関家や徳川将軍家を始めとする武家の信仰が篤く、奉納いただいた宝物類を多く所蔵しており、宝物館では国宝、重要文化財、茨城県指定文化財、その他御神宝の数々を収蔵展示している。

所蔵品としては、国宝であり日本最古最大の直刀(金銅黒漆平文拵・附刀唐櫃)をはじめ、梅竹蒔絵鞍(重要文化財)、太刀(銘景安)、古瀬戸狛犬、銅印、木造狛犬、黒漆螺鈿蒔絵台(県指定文化財)等古くから伝わる宝物のみならず、神社に縁のある雪村筆「百馬図」、横山大観筆「鹿島洋朝瞰図」、軍艦「鹿島」パネルも展示されている。

なお、直刀の実物大レプリカも展示しているので、実際に手を触れて重量や長さを体感することができる。

神剣「師霊剣」。奈良時代(初~中期)の「常陸国風土記」によると、約1300年前につくられたものと記述がある。 鹿島神宮の祭神である武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)の神剣として神宮の内陣深く秘められてきた神宝。刀身の長さは223.5cmある。

巌流島(船島)で宮本武蔵と決闘した、秘剣燕返しをあみだした佐々木小次郎の名刀・関の孫六(通称・物干し竿)でさえ2メートルなので、その長大さがわかる。


境内案内

かつては大きな内海が広がり、東国開拓の最前線であったこの地には、今もその面影が残る。

東京ドーム15個分に及ぶ境内地には、透き通る湧水で禊も行われる御手洗池や鹿園など、多くのみどころがある。

境内案内図

境内案内図(右下)の樹叢から順番にご案内いたします。


樹叢

鹿島神宮の樹叢は、茨城県指定の天然記念物です。広大な森には杉のみならずシイ・タブ・モミの巨樹が生い茂り、その種類は600種以上にも及びます。生育南限と北限の植物が混ざっているのも大きな特徴である。


要石

地中深くまで埋まる要石が、地震を起こす鯰の頭を抑えていると古くから伝えられています。水戸の徳川光圀公がどこまで深く埋まっているか確かめようと7日7晩にわたって掘らせたものの、いつまで経っても辿り着くことができなかったばかりか、怪我人が続出したために掘ることを諦めた、という話が黄門仁徳録に記されている。


御手洗池

1日に40万リットル以上の湧水があり、水底が一面見渡せるほど澄みわたった池です。昔は参拝する前にここで禊をしました。現在では、年始に200人もの人々が大寒禊を行う。


摂社 奥宮

御祭神 武甕槌大神荒魂

現在の社殿は、慶長10年(1605)に徳川家康が関ヶ原戦勝の御礼に現在の本殿の位置に本宮として奉納したものを、その14年後に新たな社殿を建てるにあたりこの位置に遷してきたものである。

                  徳川家康公

奥参道

奥参道に向かって300m程伸びる奥参道は鬱蒼とした巨木に覆われ、荘厳な雰囲気を醸し出しています。 5月1日には流鏑馬神事が執り行われる。


鹿園

鹿島神宮の御祭神をお遷しして奈良の春日大社を創建する際、鹿が運び手を担ったことから、鹿島神宮では鹿が神鹿として大切にされている。


御神木

鹿島神宮の森で最も古く、最も大きい木がこのご神木です。高さ約40メートルに及ぶ杉で、樹齢は約1,300年を数える。


本殿・石の間・幣殿・拝殿

本殿・石の間・幣殿・拝殿の4棟からなる社殿は、元和5年(1619)、徳川2代将軍の秀忠公が寄進したもので、重要文化財に指定されている。

本殿は参道から見て一番奥にある三間社流造の建物で、御祭神の武甕槌大神をお祀りしている。

拝殿は手前に見える建物で、正式参拝や結婚式の際に上がることができまる。


仮殿

元和4年(1617)、社殿造営のため徳川2代将軍秀忠公が奉納しました。まずこの仮殿に神様をお遷ししてから、旧本殿を奥宮まで曳いていき、その跡地に新しい社殿を造営したのである。

江戸時代は楼門を入った真正面にあり、その後2回の移動で現在の場所となりました。


摂社 高房社

御祭神 建葉槌神

武甕槌大神の葦原中国平定に最後まで服従しなかった天香香背男を抑えるのに大きく貢献した建葉槌神が御祭神です。 古くから、まず高房社を参拝してから本宮を参拝する習わしがある。


宝物館

国宝に指定されている直刀をはじめ、梅竹蒔絵鞍(重要文化財)・雪村筆「百馬図」・横山大観筆「鹿島洋朝瞰図」などの宝物を展示してある。

開館時間 9:00~16:00

入館料 大人 300円   中学生以下 100円(土日無料)


授与所

多くの種類の御守・御札等を授与している。授与時間 毎日8:30~16:30

「すぐにでも手に取りたくなるような御朱印帳ですね!」  鎹八咫烏


楼門

日本三大楼門の一つに数えられる楼門は、高さ約13m、重要文化財に指定されています。寛永11年(1634)、水戸徳川初代藩主の頼房卿により奉納されました。『鹿嶋社楼門再興次第記』によれば、三代将軍家光公の病気平癒を頼房卿が大宮司則広に依頼し、家光公が快方に向かった為に奉納されたとあり、浅草の水戸藩下屋敷で130余人の大工が切組み、船筏で運んで組み立てました。昭和15年の大修理の際丹塗りとし、昭和40年代に檜皮葺の屋根を銅板葺にしました。


祈祷殿・社務所

建物内に神殿を備えており、大勢の方に快適な環境で御祈祷をお受けいただけます。神職が普段仕事をする社務所もこの中です。


末社 大黒社

御祭神 大国主命

明治以降に鎮座された比較的新しい社です。夏越祓の日、西瓜を供えて参拝する習わしがある。


鹿島神宮園地御手洗公園

池や遊歩道が整備された静かな公園です。江戸時代までは御手洗涼泉寺があった。


末社 熱田社

御祭神 素盞鳴尊・稲田姫命

須賀社と同じく素盞鳴尊をお祀りしている。明治以前は七夕社といっていました。


芭蕉句碑

「この松の実生(みばえ)せし代や神の秋」という『鹿島紀行』中の句が刻まれている。

          奥の細道むすびの地・大垣に建つ松尾芭蕉翁の像

親鸞上人旧跡



さざれ石

君が代の歌詞にあるさざれ石。(君が代は滋賀県東近江の君ヶ畑で詠まれたものとの説あり)


摂社 三笠社

御祭神 三笠神

鹿島神宮が鎮座する三笠山の地守の神をお祀りしている。


鏡石

本殿裏にある直径80cmほどの円形の石です。要石に比べて無名に近い石ですが、本殿と御神木を結ぶ一直線上にあり、磐境の一種との見方もある。


宝庫


神庫


二郎杉

境内で2番目に大きな杉なので、二郎杉と呼ばれている。高さ40m、樹齢は700年とみられている。


武徳殿

剣道および柔道場です。戦時期の昭和17年に修養道場として開設されたものを引き継いでいる。


弓道場

武徳殿と同様、戦時期の昭和17年に修養道場として開設されたものを引き継いでいる。


祖霊社

終戦後の昭和22年、成蹊学園内の鹿島神社の社殿を移築したもので、氏子中の戦没者・祖霊をお祀りしている。


末社 御厨社

御祭神 御饌津神

中祭以上の私祭の前に、神饌を供えておまつりする習わしになっている。


工作場

境内の木造造作物を一手に担う工作場。


末社 稲荷社

御祭神 保食神


車祓所

交通安全の御祈祷をされた方は、こちらで自動車のお祓いを受けることができる。


末社 須賀社

御祭神 素盞鳴尊

天照大御神の弟神である素盞鳴尊をお祀りしている。


末社 熊野社

御祭神 伊弉諾命 事解男命 速玉男命


末社 祝詞社

御祭神 太玉命


坂戸社・沼尾社遥拝所

摂社の坂戸社・沼尾社は離れた場所にあるため、こちらから遥拝することができる。


末社 津東西社

御祭神 高龗神・闇龗神


大鳥居

東日本大震災により倒壊した御影石の鳥居に替わり、境内に自生する杉の巨木を用いた同寸法の鳥居が平成26年6月1日に再建されました。


鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使



協力(順不同)

鹿島神宮 〒314-0031 茨城県鹿嶋市宮中 2306-1 TEL 0299-82-1209 FAX 0299-82-1625

文化庁 〒100-8959 東京都千代田区霞が関3丁目2番2号 電話番号(代表)03(5253)4111 

ZIPANG TOKIO 2020

2020年、東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。 この機会に、世界の人々にあまり知られていない日本の精神文化と国土の美しさについて再発見へのお手伝いができればと思います。 風土、四季折々の自然、衣食住文化の美、伝統芸能、行事、風習、ものづくりの技の美等、 サイトを通じて、平和な国、不思議な国、ZIPANG 日本への関心がより深かまるならば、私が密かに望むところです

もしもこのサイトに同じ思いをお持ちの皆様から、素敵な情報や画像をお寄せ戴ければこの上ない喜びです。以下のEメールアドレスへご連絡下さい。

E-mail aromajinja@gmail.com ( ZIPANG 2020 編集部 )。

2020, will be held the Olympic Games and Paralympic in Tokyo.

On this occasion, for the little-known beauty of the spiritual culture and national land of Japan to the people of the world I think that if we help to re-discover.

Climate, nature of the four seasons, of food, clothing and shelter cultural beauty, traditional arts, events, customs, beauty, etc. of the work of making things,

Through the site, peaceful country, a strange country, if the interest is more depth or round to ZIPANG Japan, is where I want secretly.


写真ご協力:高山祭(高山市)/ 富士山(富士市)

ZIPANG TOKIO 2020

2020年、東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。 この機会に、世界の人々にあまり知られていない日本の精神文化と国土の美しさについて再発見へのお手伝いができればと思います。 風土、四季折々の自然、衣食住文化の美、伝統芸能、行事、風習、ものづくりの技の美等、 サイトを通じて、平和な国、不思議な国、ZIPANG 日本への関心がより深かまるならば、私が密かに望むところです。

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On this occasion, for the little-known beauty of the spiritual culture and national land of Japan to the people of the world I think that if we help to re-discover.

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