町中を巡行するキリコ。担ぎ手はときには高く突きあげたり、左右にゆれたりと道幅いっぱいを使います。
迫力ある「獅子殺し」の演技
神幸祭(しんこうさい)(神輿に乗った神様が、各家庭を回って幸福をもたらしてくださる意)ともいわれます。「宵祭り・本祭り」の2日間行われ、本祭りは、若者に担がれ町内を回り終わった神輿と、そのお供(キリコ、鉦・太鼓等)が午後10時頃に宮の前に帰ってきます。宮の前の乱舞から、神輿の屋根の上の鳳凰が抜かれて巡行が終わります。そして「獅子殺し」が宮の前で行われて祭りが終わります。
地区をあげての素朴な夏祭り
剱地八幡神社大祭は、泣き砂で知られる「琴が浜」がある輪島市門前町剱地地区の夏祭りで、元々はこの地に伝わる「おさよ」と「重蔵」の悲恋の物語にちなみ、「おさよまつり」とも呼ばれています。
泣き砂で知られる「琴が浜」
昔々、渡瀬地区のおさよという娘が、輪島の渡し船の船頭をしていた重蔵と恋仲となりました。彼が死んだと風の便りで知ったおさよは海に身を投げてしまいました。 おさよは同町の渡瀬の黒髪神社に、重蔵は輪島の重蔵神社に氏神として祀られており、年に一度愛し合った二人が再会するといわれるお祭りです。
もとは黒髪神社の郷社祭だったが八幡神社の祭へと受け継がれた。別名を”おさよまつり”とも言われている。
また、神輿に乗った神様が各家庭を回って幸福をもたらすことから「神幸祭」とも呼ばれています祭りの日、神輿は朝からキリコや獅子舞とともに、町内を回ります。担ぎ手は、神輿やキリコを頭上に高く担ぎ上げると、家紋入りの幕と提灯を下げた民家の軒をすれすれに通り抜け、「ソーラ、サッセ」と掛け声をかけ、右に左にゆれながら練り歩きます。
黒漆と提灯の簡素な装飾のキリコです。
町内をくまなく巡行し、午後10時頃に神社の前へ。鉦と太鼓の祭囃子に合わせて、神輿とキリコがいっせいに力強く乱舞する中、神輿の上に若者が飛び乗り、屋根に飾られた神様の依代である鳳凰を抜き取ると、祭りはいよいよクライマックスを迎えます。鳳凰を抜き取るのは、厄年を迎える若者。ハレの仕事をやり遂げると「できたできた、うまいことできた」と一斉に称えられます。
剱地八幡神社
かつての名物行事「獅子殺し」
剱地八幡神社大祭の特徴の一つは、獅子舞が出ることです。神社の前で繰り広げられる「獅子殺し」の舞いでは、天狗が獅子に馬乗りになって登場し、華麗な舞いで獅子を退治。その後、神輿が神社の中へ還り、祭りはフィナーレを迎えます。
ここ数年は、人手不足により獅子舞は行われておらず、今後の再開が待ち望まれます。
華麗な舞いで獅子を退治。祭りはフィナーレを迎えます。
豪快 華麗 勇壮
日本遺産 能登のキリコ祭り
※輪島市のキリコ祭り、今後開催順に紹介いたします。
7月~9月開催の「能登キリコ祭り」スケジュール
協力(順不同)
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電話番号:076-201-8110
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