文化庁は,平成29年10月から平成30年1月にかけて,イタリア共和国フィレンツェ市のウフィツィ美術館において「花鳥 風月 ―屏風 ・襖 にみる日本の自然―」を開催する。
四季が美しい色彩で描かれた6曲1双の屏「日月山水図〔じつげつさんすいず〕」
室町末期16世紀中頃に描かれたといわれている。作者は不明だが、図案的構図と装飾的画趣は独創的で、桃山時代の作とする説もある。また、密教儀式の「灌頂〔かんじょう〕」に使用された仏具の一つであったと伝えられ、国の重要文化財に指定されている。(天野山 金剛寺所蔵)
イタリア・フィレンツェのドゥオーモ(大聖堂)「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」教会の名前は「花のマリア(聖母)」の意味である。
ファサードはネオゴシック様式、19世紀に完成した。ウフィツィ美術館に行かれたら是非お寄り下さい。世界で四番目に大きな大聖堂になる。
フィレンツェにおける「花鳥 風月 ―屏風 ・襖 にみる日本の自然―」展の開催
目的
文化庁主催の海外展は,国宝や重要文化財などの日本の優れた文化財を海外で発信し,外国の方々への日本文化理解増進とともに,国内外の美術館・博物館等と協力して展覧会を開催することを通じて、共同研究や交流等の成果を発表し,海外との橋渡しとなる日本の学芸員の資質向上と海外における日本美術研究の推進に資することを目的として実施している。
概要
①日本の絵画芸術を特徴付ける「屏風」という形式に注目し,室町,桃山,江戸時代を通じて展開する主として山水画 や花鳥画 といった画題によって表現される日本の自然観を理解していただくものです。長谷川等伯や 俵屋宗達などの水墨 ,金碧の屏風が出品される。
②ミラノ大学で長年日本美術を研究しているロッセッラ・メネガッツォ教授の研究成果を踏まえ,実施されるものです。また,同館で日本美術が展示されるのは1967年の「初期 肉筆 浮世絵展 」以来半世紀ぶりで,日本の屏風が同館で初めて展示される貴重な機会。
③出展される国宝・重要文化財など39件は,相国寺 ,妙心寺 ,天野山 金剛寺などの寺院,東京国立博物館,京都国立博物館,大阪市立美術館などの美術館・博物館からの出品。多彩な様式で描かれた屏風作品の優品を,イタリア・ウフィツィ美術館において一堂にし,日本の絵画芸術の多様性を同国のみなさんに御紹介するものである。
統一感のあるルネッサンスの都「フィレンツェ」の街並み
主催・特別協力・キュレーション
主催:ウフィツィ美術館,文化庁
特別協力:モンドモストレ社
キュレーション:ロッセッラ・メネガッツォ(ミラノ大学教授)
会期・会場
開会式:
平成29年10月2日(月)
一般公開:
平成29年10月3日(火)~平成30年1月7日(日)
会場:
ウフィツィ美術館(イタリア共和国・フィレンツェ市)
出品件数
39件。出品作品の詳細は下記のとおり。
(参考:屏風とは)
屏風は紙で作られた蝶番( ちょうつがい) によって折り畳みが可能なため,大画面でありながら移動が容易
であり,様々な場面で用いられてきました。色彩豊かな伝統的やまと絵や,中国からの影響
による水墨画など,屏風に描かれた絵画は,日本の絵画様式を通覧するだけでなく,日本の
生活文化や儀礼空間を理解する上でも有効な形体といえる。
四季山水図 雪村筆 6曲屏風1双 室町時代 (重要美術品)
九州国立博物館 福岡県太宰府市石坂4-7-2
国(文化庁)
出品作品の詳細
協力
文化庁 〒100-8959 東京都千代田区霞が関3丁目2番2号 電話番号(代表)03(5253)4111
Mai(マイ) フィレンツェ・日本在住
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