ZIPANG TOKIO 2020「冬の幻想 白壁を揺らす灯火 飛騨古川【三寺まいり】」

冬の幻想 白壁を揺らす灯火

瀬戸川沿いに無数の明かりを灯す「千本ろうそく」。よく見ると、白いろうそくと赤いろうそくが見えます。実は、恋愛成就の願いを込めておまいりする時には白いろうそくを灯し、もしもその願いが叶ったら、次の年には赤いろうそくを灯すというならわしがあるのです。 赤いろうそくの数だけ幸せが生まれたと感じることができる、とても素敵な風習です。


いつしか飛騨の里に幻想的な冬の訪れです。
そして、和蝋燭の優しい炎に映し出された和服姿の飛騨の乙女たちが、さらに美しく輝く季節の訪れとともに、一年待った三寺まいりが幕を開け飛騨の乙女に春を告げる・・・

飛騨古川に、300年以上も前から続く独特の伝統風習『三寺まいり』は、毎年1月15日の夜、親鸞聖人のご恩を偲び、町内の3つの寺、円光寺・真宗寺・本光寺を詣でるならわしです。 その昔、野麦峠を越えて信州へ糸引きの出稼ぎに行った年頃の娘たちが着飾って瀬戸川の川べりを歩いて巡拝し、男女の出逢いが生まれたことから「嫁を見立ての三寺まいり…」と飛騨古川の小唄にも唄われ、縁結びが叶うおまいりとして全国に知られるようになり、恋の御利益があるということでたくさんの若者が訪れます。

着物レンタルもあり、着物で着飾ってお参りできます。(予約制・飛騨市観光協会)



三寺のご紹介


円光寺

瀬戸川沿いにどっしりと佇む「亀が守る寺」

画面左手側には瀬戸川が流れる

白壁土蔵街「瀬戸川」

浄土真宗、西本願寺派のお寺。毎年1月15日に行われる飛騨古川の冬の風物詩「三寺まいり」の時に巡拝する3つのお寺の一つです。飛騨古川の観光スポットの瀬戸川に隣接し、白壁土蔵街と円光寺の風景は飛騨古川の象徴的な風景として親しまれています。円光寺の山門は、その昔この地を治めた金森氏が築城した増島城の城門を移築したものだと言われています。注目したいのは、本堂の屋根下の両側に施された亀の彫り物。この亀が、明治37年の古川町の市街地ををほとんどを焼失させた古川大火から、このお寺を守ってくれたといわれ、地元の人々は「水呼びの亀」と呼んでいます。

円光寺左手側の雪化粧をした白壁土蔵街

連なる白壁土蔵と、その袂に流れる瀬戸川。飛騨古川の町並みを語る時に欠かすことのできない、町の象徴とも言える風景です。瀬戸川沿いの通りの景観をはじめとした飛騨古川の町並みは全国的にも有名になりました。しかし、観光客が写真を撮りながら景観を堪能しているそのすぐ側で、地元の子どもたちが笑顔で追いかけっこをして遊んでいるというような光景が見られ、一口に「観光地」と言ってしまうのがためらわれる、暮らしに根付いた温かさを感じます。この優しさに満ちた温かい魅力の秘密を探ってみました。

悠々と鯉が泳ぐ瀬戸川をいつまでも守りたい

お話を伺ったのは直井隆次さん。長年この美しい景観を守るために尽力している方です。「まつり広場を中心とした一帯や瀬戸川が現在の形になったのは90年代前半。私たち市民の間にも『美しい景観を守りたい』という意識が高まり、自ら進んで活動をするようになりました。現在では、古くから活動している「花菖蒲の会」をはじめ、「瀬戸川愛沿う会」「花で街並みを飾る会」など数々の市民の会と住民、そして市が協力して町の景観を守る活動をしています。」と語る直井さん。実は40年以上も前に飛騨古川の良さを発見しようという若者たちの集まりに参加していたんだそうです。


真宗寺

飛騨古川の景観に映える歴史深い寺院

今宮橋の赤い欄干が目印

荒城川沿いに位置する真宗寺。もともとは浄土真宗 東本願寺派のお寺でしたが、宝永2年(1705年)に西本願寺派に転派したという歴史があり毎年1月15日に行われる飛騨古川の冬の風物詩「三寺まいり」で巡拝するお寺の一つです。その荘厳な佇まいと、荒城川にかかる今宮橋の赤い欄干とのコントラストが美しいとことから撮影スポットになっています。春には川沿いを埋め尽くす桜、夏には深い緑、秋には美しい紅葉、冬には静かな雪景色という季節ごとに変わる周りの風景も一緒に味わいたい、趣深いお寺です。


本光寺

『あゝ野麦峠』を偲ぶ、飛騨市最大の木造建築

巨大な門構えが立派です

本光寺の本堂は、木造建築では飛騨地域で最も大きく、市内随一の存在感を誇るお寺。毎年1月15日に行われる飛騨古川の冬の風物詩「三寺まいり」の時にお参りするお寺の一つです。開基本尊の方便法身尊形は、全国的にも珍しい蓮如上人の裏書のある絹本着色の絵像で、岐阜県重要有形文化財に指定されています。敷地内には、その昔、製糸業の盛んな信州に出稼ぎに行ったという多くの飛騨の若い女性たちの姿を描いた小説『あゝ野麦峠』を記念した文学碑も建てられています。


現存する野麦峠お助け小屋
お助け小屋の由来は江戸時代にさかのぼります。「厳しい峠越えにより命を落とす者が多いことから、小屋を建て、番人を置き、峠越えをする者を救いたい」という願いを幕府が聞き入れ、天保12年(1841)に建てられました。雪の峠を越えた工女達が体を休めたのも、このお助け小屋です。現在のお助け小屋は、昭和45年に野麦集落の古い家屋を移築したものです。毎年5月1日山開きが行われ、11月中旬までの通行者の安全が祈願されます。
現在、宿泊は休止中(冬季は閉鎖)高山市高根町野麦592 TEL0577-59-2409


赤と白、ろうそくの色に隠された秘密

瀬戸川沿いに無数の明かりを灯す「千本ろうそく」。よく見ると、白いろうそくと赤いろうそくが見えます。実は、恋愛成就の願いを込めておまいりする時には白いろうそくを灯し、もしもその願いが叶ったら、次の年には赤いろうそくを灯すというならわしがあるのです。 赤いろうそくの数だけ幸せが生まれたと感じることができる、とても素敵な風習です。

三寺まいりの由来を知ったからには、ぜひ着物姿で町の雰囲気を体験したいもの。「飛騨古川着物ウォーク」を利用すれば、着物はもちろん肌襦袢や足袋、羽織まで一式をレンタルし、着付けまでしてもらうことができます。また、着物姿の方にはプレゼントなどがもらえる企画もあるので、「自分の着物を着て行こう」というあなたも、まずは本部観光案内所を訪れてみましょう!

無事におまいりを済ませたら、この日だけ開催される「門前市」へ。飛騨牛専門店の牛もつ煮込みや、飛騨牛串焼き、イワナの塩焼き、五平餅のなど、飛騨の和グルメを味わいましょう。中でも、この日にしか作られない「酒蒸しまんじゅう」は大人気!まとめ買いをする人もいるほどです。


 着慣れない着物に疲れたり、体が冷えたりしたときは、途中で休憩をしながらおまいりしましょう。そんなときにオススメなのが、本光寺から徒歩数分のところにある「「壱之町珈琲店」。古い町家を改装した店内は、まさに和のくつろぎ空間。心も体も温めてくれます! 


生掛和ろうそく ~三嶋和ろうそく店~
江戸時代から続く「三嶋和ろうそく店の」店主は7代目です。全行程を手作業で行うのは全国でも数件になったといわれています。和ろうそくの原料は全て天然、植物性です。蝋(ろう)はハゼの絞り汁から、芯は和紙、い草(灯芯)、真綿でつくられます。生掛とは「混じりけのないもの」を「幾度も幾度も塗る(塗りつける)、重ねる」という意味です。また、「和ろうそくを作る」という意味もあります。
小さいろうそくから、三寺まいり時に各寺に奉納される大ろうそくまで、1本1本、伝統の技でつくられます。

3つのお寺に奉納される大きな和ろうそくを作る「三嶋和ろうそく店」では味わい深い和ろうそくを、一位一刀彫の「ほっとする店」では「福を呼ぶふくろう」グッズを――。三寺まいりの思い出と自分へのご褒美に、自分なりの一品を探しましょう。


飛騨古川に佇む創業安政年間の隠れ家的な老舗料亭旅館。
おまいりをゆったり楽しんだら、野麦峠ゆかりの宿に宿泊!飛騨に8代続く『八ツ三館』はその昔、信州へ出稼ぎに行く娘たちの募集拠点として、また集散の場として賑わった宿。三寺まいりにも関係のある女工さんたちが生きた当時を偲ばせるこの宿で、女子トークに花を咲かせるのもいいのでは?飛騨にはこの他にも伝統ある宿、家庭的な雰囲気の宿がたくさんあります。

懐かしい温かさを感じる飛騨古川のおもてなし。

八ツ三館は商家造(明治38年築)の招月楼(平成16年国登録有形文化財に指定)と、数奇屋の光月楼(昭和初期築)、全室いろり付きの観月荘(平成9年築)の三つの館で明治・大正・昭和と時の流れを感じることができます。豊かな飛騨の山の幸と、日本海直送の海の幸、飛騨ならではの宮川で獲れる川魚等の季節の素材でおもてなし致します。 また、庭園露天風呂や酒樽どぶろく風呂など、趣の異なる様々なお風呂で旅の疲れを癒していただけます。


交通アクセス

荘川ICで降りると荘川桜で有名な高山市荘川町です。水や食べ物が美味しく又、天然温泉も楽しめます。


まさに、オリンピック・パラリンピックの聖火のよう。日本ならではの聖火です。
来年は赤の巨大「和ろうそく」が灯るといいですね。

「斎王」の伊勢の国・明和町観光大使 鎹八咫烏 記



協力(順不同)

飛騨市役所(本庁) 飛騨市古川町本町2番22号 TEL:0577-73-2111

高山市役所 〒506-8555 岐阜県高山市花岡町2丁目18番地 電話:0577-32-3333






ZIPANG TOKIO 2020

2020年、東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。 この機会に、世界の人々にあまり知られていない日本の精神文化と国土の美しさについて再発見へのお手伝いができればと思います。 風土、四季折々の自然、衣食住文化の美、伝統芸能、行事、風習、ものづくりの技の美等、 サイトを通じて、平和な国、不思議な国、ZIPANG 日本への関心がより深かまるならば、私が密かに望むところです

もしもこのサイトに同じ思いをお持ちの皆様から、素敵な情報や画像をお寄せ戴ければこの上ない喜びです。以下のEメールアドレスへご連絡下さい。

E-mail aromajinja@gmail.com ( ZIPANG 2020 編集部 )。

2020, will be held the Olympic Games and Paralympic in Tokyo.

On this occasion, for the little-known beauty of the spiritual culture and national land of Japan to the people of the world I think that if we help to re-discover.

Climate, nature of the four seasons, of food, clothing and shelter cultural beauty, traditional arts, events, customs, beauty, etc. of the work of making things,

Through the site, peaceful country, a strange country, if the interest is more depth or round to ZIPANG Japan, is where I want secretly.


写真ご協力:高山祭(高山市)/ 富士山(富士市)

ZIPANG TOKIO 2020

2020年、東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。 この機会に、世界の人々にあまり知られていない日本の精神文化と国土の美しさについて再発見へのお手伝いができればと思います。 風土、四季折々の自然、衣食住文化の美、伝統芸能、行事、風習、ものづくりの技の美等、 サイトを通じて、平和な国、不思議な国、ZIPANG 日本への関心がより深かまるならば、私が密かに望むところです。

もしもこのサイトに同じ思いをお持ちの皆様から、素敵な情報や画像をお寄せ戴ければこの上ない喜びです。以下のEメールアドレスへご連絡下さい。

E-mail aromajinja@gmail.com ( ZIPANG 2020 編集部 )

2020, will be held the Olympic Games and Paralympic in Tokyo.

On this occasion, for the little-known beauty of the spiritual culture and national land of Japan to the people of the world I think that if we help to re-discover.

Climate, nature of the four seasons, of food, clothing and shelter cultural beauty, traditional arts, events, customs, beauty, etc. of the work of making things,

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