福岡市には二つの呼び名「福岡」と「博多」があり、九州以外の人には「博多」の名前が有名。というのも、福岡と地名が付いたのは江戸時代以降で、福岡市と決定したのは明治時代からなので、博多と呼ばれた時代の方が長い。黒田如水(じょすい)・長政親子は筑前52万3000石を徳川家康より与えられた。黒田の殿様がもともと住んでいたのが、備前国(現在の岡山県)の福岡だったことから、自分たちが住み始めた城を福岡城と名付け、そのあたり一帯を福岡と呼ぶようにした。博多湾から眺めると、大空に舞う鳥のような姿の城であるため、別名・舞鶴城とも呼ばれた。当時は海から続く堀をめぐらし、城内に10あまりの城門と47の櫓(やぐら)を配した壮大な城でした。当時のまま残されている南丸多聞櫓や石垣に面影を見ることができる。
福岡市の協力による美しい桜をご覧ください。
福岡城跡「舞鶴公園」ライトアップ
福岡城跡「舞鶴公園」と満開の桜
福岡城跡「舞鶴公園」と満開の桜
福岡城跡「舞鶴公園」と桜
福岡城跡「舞鶴公園」ライトアップ
福岡城まるごとミュージアム
今年度より、文化芸術で福岡を盛り上げる「福岡市文化プログラム」が始動!第1弾となる本プロジェクトでは、黒田官兵衛ゆかりの名城として知られる福岡城に,国内外で活躍する6名のアーティストが、多数のアート作品を展開。桜並木に彩られた立体作品や、城郭の中で所せましとひしめきあう作品たちは必見。古の人々の記憶が息づく福岡城と、今をときめく現代作家による作品たちとの、新たな出会いを是非ご覧ください。
なお、会場では英語が併記されたチラシを設置するなど、福岡を訪れる外国人に向けた情報発信も行う。
開催概要
開催期間:2018年3月30日(金)~2018年4月8日(日)
開催場所:福岡城跡(舞鶴公園)
参加料金:無料 ※一部夜間のみ有料
主催団体:まるごとミュージアム実行委員会
お問合せ:092-711-4969
見所
1.桜とお城,現代アートが融合した新たな芸術空間を創出!
「福岡城さくらまつり」でにぎわう福岡城に現代アートが出現!この春,日本有数の巨城・福岡城の自然豊かな跡地が巨大なアート空間に変わる!
2.福岡城跡の歴史的建造物を活用した初のアートイベントです!
「多聞櫓」「潮見櫓」など福岡城内には数々の国・県指定の文化財がある。本事業はこれら歴史的建造物を会場にアート作品を展示する,これまでにはない初の試みだ!
3.国内外で活躍するアーティストたちの作品を展示! 水玉模様やかぼちゃのアートで世界的に有名な草間彌生をはじめとした国内外で活躍するアーティスト6名による作品の数々を展示。
出品作家
草間彌生
草間彌生《南瓜》1994年 福岡市美術館蔵
1929年長野県生まれ。日本を代表する現代美術家として国際的に活躍。幼少期から描き続けた水玉や網目模機の繰り返しは、いまや草間のトレードマークとなった。2006年第18回高松宮殿下記念世界文化賞受賞。2016年文化勲章受章。
岡本光博
岡本光博《w#虎縄文》
1960年鹿児島県生まれ。パプアニューギニア国立芸術学校在任中に「野豚を追うヤセ犬」との出会いから独自の美に対する考え方を確信。都市計画事務所勤務を経て地域をフィールドにジャンルにとらわれないプロジェクトを試みつづける。
藤浩志
藤浩志《Happy Paradies》2015年
1968年京都府生まれ。アート・スチューデン卜・リーグ、CCA北九州に学ぷ。現代社会でタブ視される事象に、ユーモアを交えて切り込んだ作品で注目される。国内外での展覧会に多数出品。京都市でギャラリー「KUNST ARZT」運営。
スーザン・ヴィクター
スーザン・ヴィクター《千の空》2017年
1959年シンガポール生まれ、オーストラリア・シドニー在住。「第49回ヴェネチア・ビエンナーレ」(2001)をはじめ数々の国際展に参加し、高い評価を得てきた。水晶、レンズ、水など光を透過・反射する素材を用いて、建築に応答する作品や動く作品を制作する。
クルパ・マーヒジャー
クルパ・マーヒジャー《再訪,歴史とアイデンティティ》
1983年インド・グジャラー卜生まれ、アーメダバード在住。消えゆく文化や歴史、記憶をテーマに、使い古された素材で美しいインスタレーションを制作するアーテイス卜。平成29年度福岡アジア美術館招聴事業参加作家。
ヤルー
ヤルー《ヤルー城》(一部)2017年
1987年韓国・インチョン生まれ、ソウル在住。シカゴ美術館付属美術学校で映像を学ぷ。プロジェクション・マッピングやビデオ彫刻を得意とする映像作家。平成29年度福岡アジア美術館招聴事業参加作家。
協力
文化庁 〒100-8959 東京都千代田区霞が関3丁目2番2号 電話番号(代表)03(5253)4111
福岡市役所 〒810-8620 福岡市中央区天神1丁目8番1号 代表電話:092-711-4111
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