日本の文化政策の総本山ともいうべき「文化庁」、文化庁創設 50 周年記念の新・シンボルマークの募集です。北は北海道から南は九州・沖縄まで、全国から大勢の皆様にご応募いただきたいと思います。
栖足寺(せいそくじ)の本堂天井に掲げられる99枚の天井絵。
家紋の原型植物が描かれた日本古来の植物画。寺院関係にはあまり類似するものはなく、大変貴重な作品と言われています。
江戸時代特有の紺青色が色鮮やかに残っていることからも200年前江戸時代のものと推測できます。
皇室ゆかり「菊御紋卓布」明治天皇より下賜(19世紀)大聖寺門跡蔵(徳川美術館公開中)
明治宮殿天井画下絵 後席之間(千種之間)柴田是真筆(1886年)(徳川美術館公開中)
ボンボニエール (1889年~2006年)学習院大学資料館、個人蔵(徳川美術館公開中)
菊の御紋を配した工芸作品は5月27日(日)まで名古屋の徳川美術館で「明治150年記念華ひらく皇室文化ー明治宮廷を彩る技と美」展でご覧になれます。
「文化庁」新・シンボルマーク発想のご参考に御覧になられては如何ですか?
亀倉雄策デザインによる NTT(左)、グッドデザイン(右)
それではここで、昭和61年9月に日本グラフィックデザイナー協会初代会長の亀倉雄策氏に「デザイン」についてお伺いした時の内容の一部をご紹介いたします。
ご応募される方の少しでもお役に立てればと思います。
グラフィック的思想で環境を見る!
これほどデザインが世の中に浸透し、クローズアップされた時代がかってあっただろうか(昭和61年頃のことです。現在は当たり前のことで、むしろなくてはならないもの)。ポスター、本、広告・・・。現代の私たちは、様々なグラフィックデザインと接して生きている。そして暮らしの基礎となる建築にも、グラフィックの世界は大きく深くかかわり始めている。
東京オリンピックのポスターやシンボルマークのデザイン、またNTTのCI革命は、私たち一般の生活者にもおおきな意識改革をもたらした。
🦇「NTTのロゴマーク、東京オリンピックのシンボルマークというように、我々一般にもかなり馴染みが深く、そういう意味ではグラフィックデザインが、ここ数年一般の生活者からもかなり注目されるようになってきたと思うのですが如何でしょうか?」
亀倉雄策氏「う~ん。その点では確かにずいぶん変わってきたとは言えますね。でも、デザインとは何かということになると、まだまだ一般の人はよくわかっていないんじゃないかな。デザインというのはそんなになまやさしいものじゃありませんからね。あえて言うならば、デザインは自分の生活の中のたえず身のまわりにあるもの、つまり人間の生活そのものということです。近代では全ての要素がそれぞれのデザイナーによって手掛けられたもので、デザインに取り囲まれて生きていると言っても過言ではありません。」
🦇「身近なところからデザインは始まっている、ということでしょうか」
亀倉雄策氏「そうです。そもそも民芸や工芸というのは、職人さんが生活の知恵としていろいろな点を考慮して練り上げてきたものです。ほら、包丁にしても、まな板にしても、すごくきれいな格好をしているでしょう。それらは全部、誰かがデザインしたというものでもなくて、職人さん自身が「こうすると使い易い、この飾りはいらない、というように様々な目的に応じてつくり、それが結果的には今日まで美しさが残るデザインとなった・・・そういうものなんです。」
🦇「現代は(昭和61年)日本でも海外でもほとんどがマスプロダクションで、すべて機械を通してつくられ、コツコツと手でつくることは少ないですからね。」
亀倉雄策氏「ですから、デザイナーがキチっと計算して線を引き、その中にその人の美的感念や人生観みたいなものも含まれてくるわけです。私はまったくのグラフィックデザイナーで、毎日自分の手で線を引いてつくっていますから、どのようにデザインすればどういう形で人間の中に入り込めるかと、いろいろなことを考えます。そうして考えたものが『デザイン』でしょうね。」
いつか全文をご紹介いたします。
「日本人の美意識が伝わるシンボルマークを!」
一般社団法人 日本インテリアコーディネーター協会
会長 村上 英子
文化庁創設50周年おめでとうございます。
日本には美しい自然と四季に根ざした文化があります。
私の分野であるインテリアは
「日本に住む喜びを具現化する」ものと思い、美しい我が国の自然の中に心地よく暮らすことを心がけています。
この60年の間に障子がカーテンに変わり、畳の間に正座をして暮らしていたものが椅子に腰を掛けて暮らす日常になりました。
形は変わっても伝統を継承しつつ、新しく国際的に通用する暮らし方を模索し、文化の薫り高い和の精神を高めていきたいと思っています。
この度の文化庁における新シンボルマークの募集『日本人固有の美意識が伝わる』シンボルマークについて、私達住まいの心を継承する分野の仲間として是非、参加応募したく思います。またこの機会を通じて様々な分野、様々な方たちとの交流を図ることができるならばこの上ない喜びです。
信州遠山郷下栗の里・斜面に建つ家々。畑は段々畑
高山「荘川の里」萱葺屋根。裏には清流に鮎が「白山ユネスコエコパーク」
高山荘川町「白山ユネスコエコパーク」手前はそば畑、奥に見えるのが白山。春は荘川桜が咲き、夏には清流の鮎釣り、秋は平安絵巻のような紅葉、そして蕎麦を、冬には霧氷・・・
岡山倉敷美観地区灯りに浮かび上がる伝統建築物指定地区
岡山倉敷美観地区・幻想的な夜の船下り
岡山倉敷美観地区・昼の船下り
うだつの上がる町並み美濃・美濃和紙の灯りのオブジェコンテストが行われる
防火の役目を果たす美濃うだつ屋根
犬山の日本庭園・有楽苑の中にある国宝茶室の如庵
犬山国宝茶室の如庵、すぐ横を木曽川が流れここでも鵜飼が・・・
犬山国宝如庵隣接重要文化財旧正伝院書院、長谷川等伯や狩野山雪などの襖絵が残る
国宝犬山城、城下の古い町並みをそぞろ歩き、夕暮れには鵜舟に漁火が灯る
金沢「つば甚」の茶室。松尾芭蕉や伊藤博文もお点前を・・・
新潟旧斎藤家縁側からガラス戸越しに名残の紅葉を愛でる
高山市日下部家・民芸館 国の重要文化財
高山日下部家・民芸館
高山日下部家・民芸館
高山日下部家の御殿飾り/日下部民藝館[飛騨高山]
富山南砺五箇山合掌村
富山南砺五箇山合掌村上家
下呂馬瀬村全景。飛騨では昔から「小坂女に馬瀬男」といいます・・・
下呂馬瀬炉端焼き・天然鮎の宝庫
朝のテレビ小説「半分青い」のロケ地、岐阜県恵那市岩村。岩村城の女城主は織田信長の姉。
子孫は実践女子大学の創設者
岩村勝川家(江戸城下町の館) 暖簾の紋ご参考に
岩村土佐屋「工芸の館」は、今から約260年前に染物業を営んでいた商家
西伊豆松崎町漆喰壁の商家・左官の技を芸術の域にまで高めた左官職人「長八」の故郷
松崎町浄感寺漆喰による龍の天井画(長八制作)
亀山市関宿、建物の2階の開口部が家紋に?
福井越前和紙使った灯りの和モダンの空間
日本の文化政策の総本山ともいうべき「文化庁」、文化庁創設 50 周年記念の新・シンボルマークの募集です。北は北海道から南は九州・沖縄まで、全国から大勢の皆様にご応募いただきたいと思います。
現在の文化庁シンボルマーク
文化庁シンボルマークは,文化庁の「文」の文字をモチーフに三つの楕円で,「過去・現在・未来」「創造・発展」「保存・継承」の輪をイメージし,芸術文化を 創造し,伝統文化を保存・伝承していく人の姿(文化庁)・広がりを表現しています。色彩は日本伝統色の一つである「朱色」です。
一般公募により応募された作品527件(応募者数221名)の中から文化庁内及び外部専門家の協力を得て選考を重ねた結果,平成14年12月に堀江豊氏(広島県在住・グラフィックデザイナー)の本作品が採用されました。これまで文化庁の催す行事や各種支援による公演等で表示され,封筒,各種パンフレットなどにおいて表示することにより,文化を大切にする社会の構築に向けて活用されてきました。
7パターン
※応募用紙 http://www.bunka.go.jp/shinsei_boshu/boshusymbol/pdf/r1404539_03.pdf
どなたでも応募できますので奮ってご応募ください!
文化庁「新シンボルマーク」の募集「その1」の記事は・・・
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/4128732 をご覧ください!
明和町「斎宮正殿」復元。伊勢神宮に天照大神を祀るため天皇の名代としての「斎王」の館
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使
協力(順不同・敬称略)
文化庁 〒100-8959東京都千代田区霞が関3丁目2番2号電話番号(代表)03(5253)4111
かっぱ寺 栖足寺(せいそくじ)
〒4130515静岡県賀茂郡河津町谷津256 TEL:0558-32-0896
徳川美術館 〒461-0023 愛知県名古屋市東区徳川町1017電話: 052-935-6262
犬山市観光協会 〒484-0086 愛知県犬山市松本町4-21TEL:0568-61-2825
補足資料
イタリア・フィレンツェの「市章」
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