~日光田母沢御用邸記念公園~
御用邸「中坪(中庭)めぐり」ガイドサービスが始まりました
御用邸ー中坪(中庭)めぐり
中坪めぐりー下行道(げこうどう」
【DC(ディスティネーションキャンペーン)4月~6月】及び【明治150年関連施策】のイベントとして
当時庭師などが使用していた「下行道(げこうどう)」を通りながら、専属スタッフの案内で、中坪(中庭)をめぐるガイドサービスを5月~6月の土日限定で特別開催。
下行道内部は普段見ることができませんので、ぜひこの機会にご参加されては如何ですか。
御用邸「中坪(中庭)めぐり」ガイド 初回2018年5月5日開催
御用邸「中坪(中庭)めぐり」ガイド2018年5月6日 下行道へ入るところです
本公園は、世界遺産に登録された日光東照宮をはじめとする二社一寺「日光の社寺」に近接し、北には男体山、女峰山等の日光連山を仰ぎ、南は大谷川の清流を 隔てて鳴蟲山を借景とし、西は寂光の滝を源とする田母沢川を境とし、周辺を杉木立に囲まれた閑静で風光明媚な場所にあります。
日光田母沢御用邸は、日光出身で明治時代の銀行家・小林年保の別邸に、当時、赤坂離宮などに使われていた旧紀州徳川家江戸中屋敷の一部(現在の三階建て部 分)を移築し、その他の建物は新築される形で、明治32年(1899)に大正天皇(当時 皇太子)のご静養地として造営されました。その後、小規模な増改築を経て、大正天皇のご即位後、大正7年(1918)から大規模な増改築が行われ、大正10年(1921)に現在の姿となりました。
昭和22年(1947)に廃止されるまでの間、大正天皇をはじめ、三代にわたる天皇・皇太子がご利用になりました。戦後、博物館や宿泊施設、研修施設として使用された後、栃木県により3年の歳月をかけ、修復・整備され、平成12年(2000)に記念公園として蘇りました。
建物は、江戸時代後期、明治、大正と三時代の建築様式をもつ集合建築群で、現存する明治・大正期の御用邸の中では最大規模のものです。これらの建物や庭園から、当時の建築技術や皇室文化を垣間見ることができます。
平成15年(2003)に貴重な建造物として「国の重要文化財」に指定され、平成19年(2007)には「日本の歴史公園100選」に選定されました。四季折々の風情ある庭園と日光田母沢御用邸の100年に及ぶ荘厳な趣きを是非ご堪能ください。
※本公園は、国有地の無償貸付を受けております。
公開エリア
御車寄
赤坂離宮・花御殿増築部分
唐破風形式の格調高い御車寄は、皇太子嘉仁親王の花御殿(東宮御所)の玄関として、明治22年に増築されました。日光の田母沢に移築後も屋根は柿葺でしたが、昭和初期に銅版に葺き替えられました。木組の先は胡粉塗で、照明器具は当時のものを仕上げ直しました。公式の玄関として使用されました。
御玉突所
大正期大規模増改築部分
赤坂仮皇居の初期に御玉突所があり、明治の初めから皇室では、諸外国との交遊のために、ビリヤードを嗜んでおられました。ビリヤードは四ツ玉と呼ばれる競技台で、ポケットがありません。手洗いを除く、台と照明器具等が復原されました。
謁見所
大正期大規模増改築部分
謁見所は天皇陛下が公式の来客との面会に使用された部屋です。玉座がありますが、陛下はお立ちになって引見されました。左の卓子は御帽子を置かれた台です。床の間と天井は真の書院造りでありながら、畳敷きの上に英国製の絨毯を敷き、和洋折衷様式となっていました。謁見所や御玉突所などの主に公的な役割を持った部分は、大正天皇ご即位後、御用邸での公式儀礼などが増えたことから増改築されました。桧の最良の材料や様々な技法に格式を重んじる書院造りの特徴を見ることができます。
御学問所
紀州徳川家江戸中屋敷移築部分
御学問所は創られた当時から梅の間と呼び慣わされてきました。天保11年の創建時は9帖で格挟間形の付書院と違い棚を備えた、現在よりも華やかな部屋でした。日光の田母沢に移築する前に増改築されて、現在の21.5帖の広さになりました。旧紀州徳川家江戸中屋敷当時の姿を伝えるこの部分は、書院様式に数寄屋風の意匠を取り入れることで、当主の好みを感じさせる私的な空間を作り出しています。天皇陛下の書斎として使用されました。
御座所
紀州徳川家江戸中屋敷移築部分
御座所は天皇陛下が日常的な公務をお執りになる所で、御居間にあたるお部屋です。紀州徳川家では、この三階家部分は家臣や大奥の女性からも離れ、対面や格式を必要としない藩主の個人的な空間でした。そのため、障壁画のない白い張付壁・天井になっています。
皇后御座所
小林家別邸部分(非公開エリア)
皇后御座所は皇后陛下の執務室として使用されました。小林家別邸の座敷であったところです。柱や鴨居、長押が栂材でいわゆる栂普請となっています。畳の縁は萌葱絹縁です。襖の引き手は燻し銀の花鳥模様彫り、釘隠しは楓葉形と柔かくなっており、照明器具の赤い色は硝子に金を熔解して発色させます。小林家別邸部では、関西で好まれる栂を用いるなど、野趣に富んだ庭園別荘の中に、京風の様式を意識した優美な趣きを見ることができます。
研修室
研修室1,2,3 〔和室〕
文化教養活動の場として広く活用することを目的に本邸建物の一部を改修したもので、旧御用邸らしい落ち着いた雰囲気に仕上がっています。各種、茶道や華道、俳句会、会議などの文化活動の場として利用でます。
研修室4 〔立礼茶室〕
文化教養活動の場として広く活用することを目的に本邸建物の一部を改修したもので、旧御用邸らしい落ち着いた雰囲気に仕上がっています。各種、茶道や華道、俳句会、会議などの文化活動の場としてご利用いただけます。
研修室5,6,7 〔茶室〕
文化教養活動の場として広く活用することを目的に本邸建物の一部を改修したもので、旧御用邸らしい落ち着いた雰囲気に仕上がっています。各種、茶道や華道、俳句会、会議などの文化活動の場としてご利用いただけます。
研修ホール
文化教養活動の場として広く活用することを目的に本邸建物の一部を改修したもので、旧御用邸らしい落ち着いた雰囲気に仕上がっています。各種、研修や会議などにご利用いただけます。
御用邸多目的室1,2,3
研修室または研修ホールをご利用いただくときに、無料でご使用いただけます。ご予約順となりますのでご了承ください。
多目的室1(和12帖)
多目的室2(和8帖)
多目的室3(約16帖)
花情報 5月
【例年の見頃】※2018年は開花が早いようです。
アズマシャクナゲ 4月下旬~5月
トウゴクミツバツツジ 4月下旬~5月上旬
シロヤシオツツジ 4月下旬~5月中旬
ヤマツツジ 4月下旬~5月中旬
チョウセンヤマツツジ 4月下旬~5月中旬
クリンソウ 5月中旬~5月下旬
キンラン 5月中旬~5月下旬
御用邸の庭に咲く花々(5月)
アズマシャクナゲ
ヤマツツジ
チョウセンヤマツツジ
ヤマツツジ
クリンソウ
クリンソウ
平成30年(2018年)は、明治元年(1868年)から満150年の年に当たります
明治以降、近代国民国家への第一歩を踏み出した日本は、明治期において多岐にわたる近代化への取組を行い、国の基本的な形を築き上げていきました。
内閣制度の導入、大日本帝国憲法の制定、立憲政治・議会政治の導入、鉄道の開業や郵便制度の施行など技術革新と産業化の推進、義務教育の導入や女子師範学校の設立といった教育の充実を始めとして、多くの取組が進められました。
また、若者や女性等が海外に留学して知識を吸収し、外国人から学んだ知識を活かしつつ、単なる西洋の真似ではない、日本の良さや伝統を活かした技術や文化も生み出されました。
政府では、「明治150 年」を迎える平成30 年(2018 年)を節目として、改めて明治期を振り返り、将来につなげていくために、地方公共団体や民間企業とも一緒になって様々な取組をしています。
全国各地の地域の特徴を活かし、明治150年に関連したイベントが行われます、是非ご参加されることをお勧めいたします。
鎹八咫烏 記
伊勢「斉宮」の明和町観光大使
協力( 順不同・敬称略)
日光田母沢御用邸記念公園 日光市本町8-27 TEL 0288-53-6767
環境省〒100-8975 東京都千代田区霞が関1-2-2 中央合同庁舎5号館 TEL 03-3581-3351
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