小國神社御本殿
小國神社社殿群
小國神社社殿群
小國神社ご本殿
小國神社拝殿
御神徳
須佐之男命の御子にして、父神の命により豊葦原の国を開発し稲穂の稔る瑞穂の国に造り上げ、天孫に国土を奉った大功を称えて大国主命(おおくにぬしのみこと)、国作之大神(くにつくりのおおかみ)、大穴牟遅神(おおなむじのかみ)と称える。
また、農業・山林・鉱業・縁結び・医薬禁厭の法を授け給う徳を称えて大物主神(おおものぬしのかみ)、宇都志国玉神(うつしくにたまのかみ)、大国玉神(おおくにたまのかみ)と称える。
また、難難辛苦の修養を積まれ統治者となられ、国中の悪神を平定せられた質実剛健と勇気を称えて葦原醜男命(あしはらのしこおのみこと)、八千矛命(やちほこのみこと)と申し、尊貴を称えて大己貴命(おおなむちのみこと)と申す。
国土開発・福徳・縁結び・山林・農業・医薬・知徳剛健等の守護神と敬われ、御神徳は極めて高い (古事記・日本書紀等)。
小國の呼称は、初瀬小国の言葉が示すように「神々が鎮まるに相応しい場所」の意味であり、小國神社が鎮まる遠州森町の景観的、風土的な特徴に合致する。また、古来より事任(ことのまま)神社(願い事のままに叶う意)とも称されてきた。
古代の森
丈余の神代杉が欝蒼として繁る約30万坪の御神域
「古代の森」と謳われる約30万坪(東京ドームの建物21個分)の御神域は、約200年前から植林が盛んに行われました。杉・檜・松の植林数は全国的にも類をみない数となり、荘厳且つ清浄な鎮守の森を今に護り伝えています。
小國神社境内古地図
明治15年以前の小國神社境内図
小國神社社殿
小國神社境内地図
一の鳥居
社頭にかまえる明神型の鳥居 社号額の揮毫は当時の神明伊勢神宮大宮司坊城俊良氏によるもので、鋳金工芸作家で広島平和の鐘などを製作した人間国宝の香取正彦氏が手掛けました。
建立は昭和44年4月18日
神明(しんめい)鳥居とは上部の横柱が一直線の造り、明神(みょうじん)鳥居とは両端が上向きに反っている造りです。(鳥居の種類は60種類以上あるといわれます)
飯王子社
御祭神
保食神(うけもちのかみ)
あらまし
昔、遠州横須賀の地方に毎年旱天長雨の為、五穀稔らず住民こぞって一宮様に詣で祈り、豆を捧げしところ、村長の霊夢に「端殿を横須賀の方に向け、保食神を飯王子社と称へ奉らば五穀みのらむ」との神託により社殿を横須賀の方に向け祭り、以来此の地に不作絶へたと言はれ、また、2月15日の祭りに上げた大豆を馬や牛に与えれば災なく無病に育つと伝えられています。 この古事にちなみ、特殊神饌として小豆・大豆をお供えします。
例祭/2月15日 2月の祭典・行事
小國ことまち横丁
参拝時のご休憩やお土産処
「ことまち」とは願いを待つ、願い事のまま叶うという意味です。
当社に参拝をして願い事が叶った人が、御礼として境内にある「事待池(ことまちいけ)に鯉を放ったという伝説から「ことまち」というお名前を頂戴し、「ことまち横丁」と命名いたしました。
神社正面一の鳥居の参道入口にあり、参拝のご休憩、お食事、お土産どころとしてご利用いただけます。
(茶寮宮川、隠れ河原のかりん糖・華うどん、もち焼きせんべい寺子屋)
ことまち横丁
営業時間/9:30~16:30
花菖蒲
初夏、日本の美「一宮花しょうぶ園」
園内には関東系・伊勢系・肥後系等、約80余種類8万本の花しょうぶがあります。5月下旬より6月下旬にわたり、白・紫・ピンク・黄・朱等色とりどりの花が次から次へ咲きます。
手水舎
参拝前に身も心もを清々しく整える
参拝者が手を洗い、口をすすぐ、場所です。
鉾執社
あらまし
神社に奉仕した先祖代々の社家神人の御霊をお祀りしています。
八王子社
御祭神
国狭槌命(くにさづちのみこと)
五男神
三女神の八柱の神
あらまし
1月17日の例祭には奉射神事があります。
八王子社での奉射神事に引き続き本社での御弓始祭が執行されます。
例祭/1月17日 1月の祭典・行事
神幸所
神輿を迎える
大木にまわりを囲まれた神幸所は、4月の御例祭時、一年に一度だけ御祭神が神輿にのりやってきます。
祭典・行事/4月の祭典・行事
全国一宮等合殿社
あらまし
延宝8年の社記、諸古文書の社頭配置図によると全国一宮等御祭神七三柱が境内社として各所に祀られていましたが、明治の初めに本社焼失時または腐朽等により明治15年より境内末社八王子社に仮に合祀されたものを当社へ移し、平成元年12月氏子崇敬者の守護神として鎮座しました。
例祭/4月8日 4月の祭典・行事
大杉
1000年の歴史を見守った御神木
此の杉は、当社の御神木の一つに数えられたもので、慶長の古図(約400年前)に大杉と記されていおり、樹令1000年余りと言い伝えられています。
老木の為・中が空洞になり縁だけの年輪(木目)500余年を数えるます。古老より願掛杉又は福寿杉とも虫封杉とも伝われ洞穴に散錬して心願を祈っています。
惜しくも昭和47年の台風で倒れて此に据えました。
家康公の立あがり石
家康公が休息された石
徳川家康公の天下統一の基は浜松在城15年間の辛苦の賜ものといわれています。
三方原合戦の前年元亀三年九月願文と三条小鍛冶宗近の太刀を当社に奉りて開運を祈願し、次いで大正2年4月、犬居城攻略の道すがら参拝し、此の石に腰かけて休息されたと伝へられます。
以来、此の事を悲境をのりこへた「立あがり石」と言われ、石にあやかりたいとして人生の再起を念じて石に腰かけて帰る者も少なくありません。
遠州みもろ焼
森町伝統の陶芸品
「みもろ」の意味は「神聖な森」といわれます。
森町の伝統陶芸品「森山焼(田米陶房)」の流れを汲む特別な陶芸品で、作品の特徴は境内にある様々な小國大神様の恵みを利用して陶芸品を御神域の中で焼き上げることにあります。
「別所窯」では展示・販売がされますので、ご参拝の折りにお立ち寄りください。
遠州みもろ焼 別所窯
営業時間/9:30~17:00迄 TEL/0538-89-6031
参拝者休憩所
参拝時の休息に
1階の休息室は暖房設備、樹齢350年の境内杉を使用した机、お手洗いの併設など参拝者にゆとりのある休息をして頂けます。
大宝殿
和風建築の多目的施設。
小國神社大宝殿は昭和44年に崇敦者の参篭(おこもり)各種研修会・諸会合・結婚式披露宴会場等各目的に利用出来るよう建てられたものです。
宮川桟敷
五感で愉しむ桟敷料理
夏は新緑、秋は紅葉と御神域を流れる宮川の清流を望みながらご休憩いいただけます。
小國神社の境内を流れる宮川、太古からの水音を聞きながら桟敷で味わう伝統の味
古代の森と職人の技が溶け合う「日本の食」
二の鳥居
楼門に代わる鳥居
明治15年までこの場所に楼門がありました。楼門は明治15年、火災により焼失しました。
舞楽舎
楽人たちの楽屋
例祭に奉奏する「十二段舞楽」の曲を奏でたり、衣装の着替えなどがこの楽屋で行われます。
舞殿(ぶでん)
祭典の舞台
正月三日の国指定文化財の「田遊び神事」、また4月の祭礼では国指定重要無形文化財の「十二段舞楽」がここで舞われます。
御参拝記念碑
秋篠宮同妃両殿下 御参拝記念
平成15年(2003年)に行われた第58回国民体育大会に秋篠宮同妃両殿下が御臨席遊ばされた折り、当社にお立ち寄り頂きご参拝を賜りました。
この慶事を記念した御参拝記念碑が拝殿右手前にございます。
木化石
年月により化石となった木。神徳殿前に奉納されています。
記念館
十二段舞楽県文化財指定等の記念施設
昭和28年に国有境内地払下げと小國神社十二段舞楽県文化財指定等を記念してつくられた建物で現在は舞楽の伝習所としてまた、青少年健全育成宿泊施設として野外活動の本拠地となっています。
新神札授与所
お札・お守りなどを授与
正月にはここでお札・お守りなどの授与をおこないます。
この時期は参拝者で賑わいます。
祈祷受付所及び新神札授与所
ご祈祷の受付やお守りなどの授与
家内安全・商売繁盛・開運厄除・良縁成就・交通安全等のご祈祷の受付所であり、命名・選名、神前結婚式、神葬祭、出張祭典、各種部屋・使用などのお申し込みも受付いたします。
祈祷・ご祈願
となりの授与所では、お神札・お守りを授与しています。
社務所
社務全体を司る場所
社務全体を司る事務室が集中しています。
ひょうの木
縁結びの御神木
参集殿裏手にあり、平成16年森町の天然記念物に登録された御神木です。
このひょうの木は当社の縁結びの御神木として長い間信仰され親しまれてきましたが最近では特に若い女性のお参りが多く見受けられます。
学名:檮 (イスノキ)
イスノキは、「古事記」に登場する櫛「湯津津間櫛」の「ゆつ」(神聖)に由来する言葉で「ユツノキ~ユスノキ~イスノキ」と言葉が転化したといわれています。古くは、この木は宮中(皇室)で使われる櫛となる重要な材料にされていました。
名称は、別名に「ひょうの木」「ひょんの木」ともいわれ、その葉には「まゆ型」の殻(木質化)になる特質があり小さな穴が開きます。
笛のように吹くと「ひょう」という音が出るので「ひょうの実」と呼ばれています。
当社の「ひょうの木」は特異な形状で、木肌がうねり、根元の上部から交わりながら二本の幹に分かれています。
「ひょうの木」にまつわる話には、御祭神「大己貴命」(大国様)も「ひょうの実」を吹いたところ、その美しい音色に感銘を受けた女神が現れ、契りを結んだという古い言い伝えがあり、以来当社では「恋愛」「人間関係」「仕事」など様々な「縁を結ぶ」御神木として信仰されています。
参拝者の中には「ひょうの実」を神棚にお祀りし、お守りの代わりにされる方もいます。
作家白洲正子氏著の平凡社文庫「木(なまえ・かたち・たくみ)」の一説を読まれて参拝に来られた方もいるようです。
金銀石
金運、良縁の石
御祭神大己貴命(大国主命)が遠江の国造りをされ此の地に留まりて諸業を教へ給う中に金銀の印として此の石を授けたと云われ、以来諸民此を金銀石と一称し、また、金運石とも並石、引寄石、夫婦石とも云われ松を願掛松(待つ)と云い、石を撫で松の幹を撫でれば金運や良縁に恵まれると伝へられています。
大宝槌
だいこくさまの御神宝
宝槌は御祭神大己貴命だいこくさまの御神宝です。
だいこく様が国造りを始めたのが子の年で古来より子年縁午と称へ御霊験あらたかと伝へられています。
よって氏子崇敬者甲子講員等によって天下泰平・諸業繁栄・良縁成就・交通安全・諸願成就の祈願をこめて奉納したものであります。昭和47年壬子年、2月3日初甲子祭。
拝殿
祭典及び拝礼の間
恒例の祭典及び結婚式、祈祷祭等は全て拝殿にて行います。
明治19年の再建で間口5間2尺5寸、奥行3件1尺5寸入母屋造(いりもやづくり)の建物で屋根は檜皮葺(ひわだぶき)です。
祈祷・ご祈願
入母屋造(いりもやづくり)とは、伝統的な屋根の造りで古くから格式が高いと重んじられてきました。
参集殿
ご祈祷前の控室。
ご祈祷を申し込まれた方の控室を主とし、神札庫・貴賓室などもあります。
新徳殿
拝礼の間
主に拝殿にて祭典行事が執り行われている時は、ここで祈祷を行いまいます。
ご祭神である大己貴命をお祀りしています。
幣殿
神饌案鋪設場所及び祝詞座
現在では、この幣殿と祭典及び結婚式、祈祷祭等を執り行う拝殿は、内部も屋根も一体化していますが、以前は別々の建物でありました。常の祭典の神饌案鋪設場所及び祝詞座としています。
神饌殿(しんせんでん)
神饌調理の場
大・中・小祭の様々な祭祀の時に、御神前にお供えする神饌を調理する場所です。当社に伝わる古式神酒(どぶろく)もここでつくられています。
神饌とは米・酒・魚・野菜・果物・塩・水など御神前へのお供え物です。
真名井
祭典に献る水の井戸
小國神社の御垣内の神饌殿前にある真名井よりとった水は祭典に献ることはもちろんのほか、古式神酒の酒造にもつかわれます。
御霊砂(ごれいさ)
方除けの砂
拝殿と神徳殿の間にあり、方除けの御祈願の参拝者が御霊砂をうけていきます。
古神札納め所
古くなった御神札を納める場所
毎月焼納祭を行いお祓いの上、お焚上げいたします。ご家庭のご安泰を感謝の上お納めください。
尚、ひな人形・五月人形等節句にお祀りしたものに限りご祈祷の上焼納いたします。
五月のお節句のお人形は、お子様の無事成長を祈願した人形になりますので、「焼納」というご祈祷をお受けいただき、納める事ができます。
お持ちのなる際は、ガラスケ―スをはずして、人形だけにしてお持ち下さい。 ぬいぐるみ等は納める事はできません。
並宮(なみのみや)
御祭神
伊邪那美命(いざなぎのみこと)
事解男命 (ことさかおのみこと)
速玉男命 (はやたまおのみこと)
あらまし
明治15年炎上前は本殿玉垣内にありましたが、並座を以て並宮と称し、社殿の結構・祭典の儀式に至るまで古より本社に準じていました。
炎上後は境内社八王子社に祀られていましたが、明治100年を記念し、昭和43年玉垣内旧社地に復興造営されました。
例祭/4月18日 4月の祭典・行事
御本殿
御祭神「大己貴命」を祀ります
明治15年の大火にて焼失しましたが、明治19年再建されました。間口3間1尺5寸、高さ4丈3尺で屋根は総檜皮葺の大社造の御本殿です。
社殿には、大社造・神明造・流造・八幡造・住吉造・春日造など様々な様式があります。
透塀(すきべい)
昭和18年築の塀
御牡垣内と外部を区分している建物です。
1辺が20間あり、檜皮葺(ひわだぶき)の屋根となっています。
檜皮葺(ひわだぶき)とは、ヒノキの樹皮を用いた、古来から伝わる日本独自の屋根工法です。
広葉杉(こうようざん)
別名ぎょうしやもみともいい、材質は杉に似て香気もあります。
樹齢は、500年をこえています。
宝蔵
宝物の蔵
古鏡・経筒(平安時代)、遠州報國隊関係品、出土品、書画をはじめ、神幸祭などで使用する祭具等を保管しています。
経塚遺跡
宝物が出土した遺跡
奈良時代の頃から神仏習合が行われ、写経して神前に奉納したり、経塚に納める風習が起こりました。
当社にもこの行事があり、この塚は当時の遺跡であります。
明治18年御本殿修築に際し、塚の半分を欠き半月形をなしています。この経塚より仁安3年9月28日の銘がある土器1個、経筒2個、古鏡2面、曲刀一振を出土し、町指定文化財に登録され、宝蔵に現存しています。
白山社
御祭神
菊理比売命(くくりひめのかみ)
あらまし
延宝の社記の図に、古くより記されている小國神社の末社の一社であり、もとは大杉の根もとに祀られていたと伝えられています。
瀧宮社
御祭神
須佐之男命(すさのおのみこと)
あらまし
延宝の社記の図に古くより記されている小國神社の末社の一社で、社殿すぐ近くには小さな滝がひっそりとたたずんでいます。
例祭/12月18日
交通アクセス
新東名高速道路からのアクセス
新東名高速道路「遠州森町スマートIC」から約7分、小國神社へ最も近いインターです。
新東名高速道路「森掛川IC」から約15分
東名高速道路からのアクセス
東名高速道路「袋井IC」から約20分
袋井インター出口を左(北)へ、道なりに7~8分。以後、案内看板をご利用ください。
JR鉄道、航空利用で全国からのアクセスも便利
富士山静岡空港(FDA)の無料アクセスバスご利用でJR掛川駅へ。
最寄駅、天竜浜名湖鉄道「遠江一宮駅」からは送迎マイクロバスをご利用いただけます。
JR「掛川駅」にて「天竜浜名湖鉄道」へお乗換え。 → 「遠江一宮駅」下車。(約30分)
天竜浜名湖鉄道「遠江一宮駅」より送迎マイクロバス(日曜日及び指定日運行)にて約10分となります。
送迎マイクロバスの運行スケジュールは「次項/バス運行時刻予定表」 をご覧ください。
富士山静岡空港(FDA)の無料アクセスバス、ご利用条件・スケジュールは「富士山静岡空港」 サイトでご確認ください。
送迎マイクロバス運行スケジュール
天竜浜名湖鉄道 一宮駅 ~ 小國神社
続く・・・
協力
遠江国一宮 小國神社 〒437-0226 静岡県周智郡森町一宮 3956-1 TEL/0538-89-7302
鎹八咫烏 記
伊勢「斉宮」の明和町観光大使
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